
「セレナ やめとけ」と検索すると、乗り心地や燃費、座席の狭さといった不満の声が数多く見つかり、購入をためらってしまう人は少なくありません。日産の売れ筋ミニバンであるだけに口コミの数も多く、良い評判と悪い評判が入り混じって判断が難しいのも事実です。実際に日産セレナはやめとけと言われる理由には、グレードや選び方次第で回避できるものと、車の特性として理解したうえで付き合うべきものが混在しています。
この記事では、セレナに対して具体的にどんな不満が挙がっているのかをグレード別・条件別に整理したうえで、JNCAPの安全性能評価やe-POWERの静粛性といった評価できる点も合わせて紹介します。読み終える頃には、セレナが自分のライフスタイルに合うかどうかを、感覚ではなく判断基準を持って決められるはずです。
この記事のポイント
- 日産セレナが「やめとけ」と言われる燃費・座席の狭さなど具体的な理由
- 不満点の多くはグレードや条件の選び方次第で回避できる
- JNCAP五つ星やプロパイロットなど、やめとけ論への反証となる強み
- carview!のオーナーレビュー1,800件超に見る満足点と不満点の実像
- 結論:セレナが向いている人・向いていない人の判断軸
「セレナはやめとけ」と言われる理由とは
セレナに対する不満の声を整理すると、大きく「燃費・走行性能」「乗り心地や足回り」「座席・室内装備」の3つに集約されます。それぞれ具体的にどんな声が挙がっているのか見ていきましょう。


写真出典:日産自動車
燃費とガソリン車の非力さへの不満
- ガソリン車のWLTCモード燃費は11.6~13.4km/L
- 2.0Lエンジン「MR20DD」は最高出力110kW(150PS)、最大トルク200N・m
- 車両重量は仕様により1.7~1.8トン台に達し、加速の力強さを求める声には物足りない場合がある
セレナのガソリン車には2.0L直列4気筒エンジン「MR20DD」が搭載され、最高出力は110kW(150PS)、最大トルクは200N・m(20.4kgf・m)です(日産セレナ諸元表より)。車両重量は仕様によって1.7~1.8トン台に達するため、坂道や高速合流時の加速に物足りなさを感じるという口コミが一定数見られます。WLTCモード燃費もガソリン車は11.6~13.4km/Lにとどまり、「思ったより燃費が伸びない」という不満につながっているようです。
乗り心地・足回り・ステアリング操作の評判
- 標準グレードのサスペンションは快適性を重視したセッティング
- carview!のオーナーレビューでは乗り心地の評価は他項目より高めの傾向
- 専門メディアの試乗記ではステアリングフィールや走行安定性を評価する記事もある
「セレナ やめとけ」で検索すると、足回りの頼りなさやステアリングの軽さを指摘するブログ記事も見つかります。ただし、carview!に寄せられた実際のオーナーレビューでは、乗り心地の評価項目は他の項目と比べても高めの点数がついており、静粛性を評価する声が目立ちます(詳細は後述)。専門メディアの試乗記でも、セレナe-POWERの「中立付近から大舵角まで手応えが一定のステアリングフィール」や、「リアタイヤから根が生えたように安定した操縦安定性」を評価する記事が掲載されています(参考:webCG試乗記)。ネット上の口コミと実際のレビュー評価には差が見られる項目であり、購入前には実車で確認することをおすすめします。
座席や室内装備の「簡素さ」を指摘する声
- 運転席周りの足元が狭く感じるという口コミがある
- エントリーグレードは内装の質感がシンプルで物足りないと感じる人もいる
- グレードアップに伴う値上げに対し、装備の削減を指摘する声もある
carview!のオーナーレビューでも、運転席周りの足元の狭さや、座席表皮の質感、季節による座り心地の変化を指摘する声が見られます(詳細は後述)。またエントリーグレードの内装は装備がシンプルにまとめられており、上位グレードとの差を感じるという意見もあります。価格帯が上がったことに対して「グレードアップで値上げしているのに装備が減っている」という不満も一部で見られました。
不満点はグレードや使い方次第でどこまで解消できるか
ここまで見てきた不満点の多くは、グレード選びや購入時の条件次第で軽減、あるいは解消できます。具体的にどう選べば良いのか、3つの観点から整理します。
燃費と力強さを両立したいならe-POWER
- e-POWER車はWLTCモード16.1~20.6km/L、ガソリン車は11.6~13.4km/L
- 発進から最大トルクを発生するモーター駆動で、加速の力強さも確保
- 最上級グレード「e-POWER LUXION」はプロパイロット2.0を標準装備

写真出典:日産自動車
燃費や加速の物足りなさが気になる場合は、最初からe-POWERを検討するのが有効です。日産によれば、セレナe-POWERは新開発の1.4Lエンジン「HR14DDe」を発電専用に用い、120kWのモーターと組み合わせた第2世代e-POWERにより、発進時から最大トルクを発生する力強い加速を実現しているとされています(参考:日産公式サイト「走行性能」)。WLTCモード燃費もグレードによって16.1~20.6km/Lとガソリン車を上回ります。最上級グレードのe-POWER LUXIONはプロパイロット2.0を標準装備し、衝突回避のためのステアリングアシストや駐車操作を支援するプロパイロットパーキングなど、先進安全装備を重視する人に向いています。
走行フィールを求めるならAUTECH系グレード
- AUTECH SPORTS SPECはスプリングレートを前後で15~20%引き上げ
- ダンパーセッティングも変更し、コーナリング時のロールの動きを改善
- 標準グレードの乗り味に物足りなさを感じる人は試乗での比較がおすすめ

写真出典:日産自動車
足回りのしっかり感をより求める場合は、AUTECH SPORTS SPECのようなカスタムグレードが選択肢になります。webCGの試乗記によれば、AUTECH SPORTS SPECはスプリングレートを前輪で約15%、後輪で約20%引き上げ、ダンパーセッティングも変更することで、ミニバンが苦手とするコーナリング時のロールの動きを大幅に改善しているとされています(参考:webCG試乗記)。標準グレードの乗り味に物足りなさを感じた場合は、購入前にAUTECH系グレードを試乗して比較することをおすすめします。
座席・荷室の余裕は乗車人数とグレードで選ぶ
- 乗車定員はグレードにより7人または8人
- 「マルチベッド」「マルチボックス」など用途別の特別仕様車も用意
- 座席の質感や足元の余裕は上位グレードほど改善される傾向
座席や荷室の狭さが気になる場合は、乗車人数の設定を見直すのも一案です。セレナには7人乗りと8人乗りの設定があり、8人乗りは2列目・3列目とも3人掛けベンチシートで乗車人数を優先した構成、7人乗りは2列目にゆとりを重視した構成です。用途に合わせて車中泊仕様の「マルチベッド」や荷室に大型収納ボックスを備えた「マルチボックス」といった特別仕様車も用意されています(参考:日産モータースポーツ&カスタマイズ ニュースリリース)。座席表皮の質感や装備の充実度は上位グレードほど手厚くなる傾向があるため、内装の簡素さが気になる場合は試乗時に複数グレードを比較することをおすすめします。
「やめとけ」だけでは語れないセレナの評価できる点
不満の声がある一方で、セレナには他のミニバンにはない強みもあります。安全性能と室内空間の面から確認しましょう。

写真出典:日産自動車
安全性能とプロパイロットの充実
- 自動車アセスメント(JNCAP)「自動車安全性能2023」で最高評価のファイブスター賞を獲得
- 上位グレードにはプロパイロット2.0を設定
- 全グレードにフロントSRSエアバッグを標準装備
セレナは自動車アセスメント(JNCAP)が実施する「自動車安全性能2023」で最高評価となるファイブスター賞を獲得しています。この評価はガソリン車のハイウェイスターVを対象に実施されたものです(参考:NEXT MOBILITY)。上位グレードに設定されるプロパイロット2.0は、高速道路の同一車線内でハンズオフ走行を支援する機能に加え、衝突回避のためのステアリングアシストや駐車操作を支援するプロパイロットパーキングを備えています(参考:日産公式サイト「安全技術」)。安全性能を重視する人にとっては、「やめとけ」論だけでは見えてこない強みといえます。
広い室内空間と使い勝手
- ミドルサイズミニバンとして室内空間に余裕がある
- e-POWERは低速域からモーター駆動となり、静粛性が高いとの評価が多い
- 両側スライドドアと低床フロアで、乗り降りがしやすい
セレナはミドルサイズミニバンとして室内空間の広さを確保しており、大人数での移動や荷物の積載に対応しやすいのが特徴です。e-POWER車は低速域を中心にモーター駆動となるため、エンジン音が気になりにくく、専門メディアの試乗記でも「驚くほど静か」と評価されています(参考:webCG試乗記)。両側スライドドアや低床のフロア設計により、子どもや高齢の家族が乗り降りしやすい点も、ファミリー層から支持される理由のひとつです。
オーナーレビューに見るセレナの実感
carview!(カービュー)に寄せられたセレナのユーザーレビューは1,800件を超え、総合評価は5点満点中4点台です。項目別ではデザインや積載性、乗り心地の評価が高く、「室内が広い」「e-POWERの静かさが快適」といった声が目立ちます(参考:carview! セレナ ユーザーレビュー)。
一方で、燃費や走行性能の評価は他の項目よりもやや低めで、「価格が高くなった割に装備が減った」という声や、運転席周りの足元の狭さ、座席表皮の質感を指摘する意見も見られます。満足度の高さと、価格や座席まわりへの不満が併存しているのが実像であり、購入前には自分の使い方に照らして試乗で確認することをおすすめします。
まとめ:セレナが向いている人・向いていない人
ここまで見てきた内容を踏まえると、セレナが向いている人・向いていない人は次のように整理できます。
セレナが向いている人
- 広い室内空間や両側スライドドアなど、ファミリー層向けの使い勝手を重視する人
- 燃費や加速の力強さを求め、e-POWERグレードを選べる人
- プロパイロット2.0など先進安全装備を重視する人
- 試乗でステアリングや乗り心地を確認し、納得したうえで選べる人
セレナが向いていない人
- コンパクトなガソリン車の力強い加速を最優先したい人
- 内装の質感や装備の作り込みを最重視する人
- 価格上昇に敏感で、グレードごとの装備差を許容できない人
セレナはやめとけと言われる背景には、燃費や座席まわりなど具体的な理由があります。ただしその多くは、e-POWERとガソリン車の選択やグレードごとの違いを理解したうえで試乗すれば、事前に確認・回避できる範囲です。安全性能や室内空間といった評価できる点も踏まえたうえで、自分の使い方に合うかどうかを判断してください。
出典・参考情報
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