
「家族が増えたから7人乗りが必要。でも、ミニバン等の『いかにもファミリーカー』は卒業したい…」
そんな悩みを持つお父さんたちの救世主として登場したのが、メルセデス・ベンツ「GLB」です。Gクラスを彷彿とさせるスクエアなデザインに、日本の道路事情にマッチしたサイズ感、そして何より「3列シート7人乗り」という武器を持っています。
しかし、いざ購入となると迷うのが「GLB 180(ガソリン)」と「GLB 200 d 4MATIC(ディーゼル)」のどちらを選ぶべきかという問題。価格差や走り、実用性はどう違うのでしょうか?
この記事では、ベンツGLBのサイズや価格、グレードごとの違いを徹底比較。あなたのご家庭に最適な1台を見つけるための判断基準を提示します。
この記事のポイント
- GLB 180(ガソリン)と200d(ディーゼル)の決定的な違い
- 実際に大人は座れる?3列目シートのリアルな広さ
- 日本の駐車場事情にマッチする絶妙なボディサイズ
- 最新モデルの価格相場とリセールバリューの考え方
メルセデス・ベンツ GLBとは?サイズと特徴を整理

GLBは、AクラスやBクラスと同じコンパクトなプラットフォーム(MFA-II)を使用しながら、ホイールベースを延長して3列シートを実現したモデルです。まずはその基本スペックを確認しましょう。
日本の道にジャストフィットするサイズ感
- 全長 4,640mm × 全幅 1,835mm × 全高 1,700mm
- 最小回転半径:5.5m
全高1,700mmは、多くの機械式駐車場の制限(1,550mm)は超えますが、ハイルーフ対応の駐車場なら問題ありません。特筆すべきは全長と全幅のバランス。4.6m台の長さは取り回しが良く、それでいてスクエアな形状のおかげで車内は驚くほど広々としています。
「GLA」や「GLC」との違いは?
兄弟車の「GLA」はよりクーペライクでスポーティな都市型SUV(5人乗り)。兄貴分の「GLC」はサイズが大きく価格帯も上がります(基本的に5人乗り)。
「コンパクトサイズで7人乗り」というパッケージは、メルセデスのSUVラインナップの中でGLBだけの特権です。
GLB 180 vs 200 d 4MATIC 価格とスペック比較

購入検討時の最大の悩みどころである、グレード選びについて掘り下げます。
主なグレード構成と価格イメージ
※価格は2025-2026年モデル等の時期により変動するため、最新のメーカー希望小売価格を参照ください。以下は目安です。
| 比較項目 | GLB 180 (ガソリン) | GLB 200 d 4MATIC (ディーゼル) |
| 新車価格目安 | 約680万円〜 | 約730万円〜 |
| 駆動方式 | FF(前輪駆動) | 4WD(四輪駆動) |
| 排気量 | 1.33L 直列4気筒ターボ | 2.0L 直列4気筒ディーゼルターボ |
| 最高出力 | 136PS | 150PS |
| 最大トルク | 230N・m | 320N・m |
| 燃費(WLTC) | 約13.4km/L | 約15.9km/L |
| 使用燃料 | ハイオク | 軽油 |
比較のポイント:街乗り派?アウトドア派?
- GLB 180(ガソリン)のメリット
- 軽快感: エンジンが軽く、ノーズの入りが良いため、街中でのハンドリングが軽快です。
- 静粛性: アイドリング時や低速時の静かさはガソリン車に分があります。
- 価格: 車両本体価格が安く、初期費用を抑えられます。
- GLB 200 d 4MATIC(ディーゼル)のメリット
- トルクフルな走り: 320N・mのトルクは、7人フル乗車時や高速道路の追い越しで圧倒的な余裕を感じさせます。
- 経済性: 燃料単価が安い軽油を使用し、燃費も良いため、長距離を走るほど維持費の差が出ます。
- 4MATIC: 雪道やキャンプ場の悪路など、アクティブに使いたいなら4WDは必須です。
3列目シートは実用的か?本当のところ

GLB最大のウリである3列目シートですが、購入前に必ず知っておくべき「制限」があります。
「身長169cm以下の乗員」という安全基準
メルセデス・ベンツ公式には、3列目の対応身長は「169cmまで」と明記されています。これは物理的な広さだけでなく、衝突時の安全性(ヘッドレストの位置など)を考慮した数値です。
実際の使用感レポート
- 大人の男性: 短時間の移動(駅までの送迎や近くのレストランまで)なら耐えられますが、長距離ドライブは厳しいでしょう。膝が持ち上がり、体育座りのような姿勢になります。
- 子供(小学生まで): 快適に過ごせます。専用のドリンクホルダーやUSBポート(Type-C)も完備されており、子供にとっては「秘密基地」のような楽しさがあります。
- チャイルドシート: ISOFIX対応金具は2列目左右に装備。3列目にもチャイルドシート装着は可能ですが、設置の手間を考えると現実的ではありません。
荷室アレンジの自由度
3列目を使用している状態だと、荷室スペースはミニマム(買い物袋が数個置ける程度)。しかし、3列目を倒せば500L、2列目も倒せば1,680Lという広大なフラットスペースが出現します。この積載性はキャンプやIKEAでの買い物にも十分対応できます。
あなたはどっち?失敗しない選び方診断

ここまでを踏まえて、どちらのグレードがあなたに適しているか診断します。
GLB 180(ガソリン)がおすすめな人
- 普段は奥様の買い物や子供の送迎など、街乗り(短距離)がメイン
- 年間走行距離が8,000km以下
- 4WD性能は特に必要としていない
- エンジン音や振動には敏感で、静かな車が好き
GLB 200 d 4MATIC(ディーゼル)がおすすめな人
- 週末は高速道路を使って遠出やキャンプに行くことが多い
- 年間走行距離が10,000kmを超える
- 雪国に住んでいる、またはウィンタースポーツをする
- 7人乗車する頻度が比較的高い(パワーが必要)
まとめ

- サイズ: 日本の道路事情に最適な4.6m級ボディで、取り回しと広さを両立。
- 3列目: 「身長169cmまで」の制限はあるが、子供用や緊急用としては十分実用的。
- グレード選び: 街乗り重視なら軽快な「180」、長距離・アウトドア重視なら力強い「200 d」。
GLBは、単なる「7人乗りSUV」ではなく、「メルセデスの安全性と走行性能」を諦めずに、家族のためのスペースも確保できる稀有な存在です。
ミニバンから乗り換えても後悔しない、むしろドライブが楽しくなるパパ・ママのための相棒と言えるでしょう。
まずは一度、家族全員でディーラーへ行き、3列目の乗り心地や実際のサイズ感を確認してみることをおすすめします。
