
「流麗なクーペスタイルを手に入れる、最後のチャンスかもしれない」
2014年のデビュー以来、レクサスの「エモーショナルな走り」を象徴してきたレクサス RC。その美しいスタイリングとFRクーペならではの走りは多くのファンを魅了してきましたが、ついに2025年11月をもって生産終了となりました。
その最後を飾るモデルとして設定されたのが、**特別仕様車「Final Edition(ファイナルエディション)」**です。「気になっているけれど、通常モデルと何が違うの?」「今からでも手に入る?」と、情報の整理がつかずに迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、レクサスRCおよびRC Fの集大成となる「ファイナルエディション」の特別装備や価格、そして通常モデルとの違いを徹底的に比較・解説します。純ガソリンエンジンやハイブリッドクーペの選択肢が減りゆく今、後悔のない1台を選ぶための判断材料としてお役立てください。
この記事のポイント
- レクサスRC・RC F「Final Edition」の特別装備と価格の全貌
- 通常モデルやF SPORTとファイナルエディションの具体的な違い
- 最後のV8搭載車「RC F Final Edition」の希少価値
- 生産終了後の入手方法と中古市場での選び方
レクサスRC「Final Edition」とは?生産終了の背景

レクサスRCは、「アヴァンギャルド・クーペ」をテーマに開発され、スポーティな走行性能とエレガントなデザインを両立したモデルです。しかし、近年の電動化へのシフトやSUVブームの影響を受け、約11年の歴史に幕を下ろすこととなりました。
「Final Edition」は、長年の愛顧への感謝を込めた最後の特別仕様車です。単なる装飾の変更にとどまらず、RCが培ってきた「大人のクーペ」としての質感を極限まで高めた仕様となっています。
生産の節目と「ファイナル」の意味
RC350/RC300h
Track Edition追加
デザイン刷新
発表
2025年1月16日に発表され、同年11月の生産終了まで販売されたこのモデルは、まさに新車で買える最後のRCでした。
特に、大排気量自然吸気エンジン(V8 5.0L)を搭載する「RC F」のファイナルエディションは、純内燃機関スポーツカーの終焉を象徴する歴史的な1台と言えます。
特別装備を徹底解剖!通常モデルとの違い
ファイナルエディションは、RC350、RC300h、RC300の全パワートレインに設定されました。ベースとなったのは、エレガントな装備が魅力の「version L」やスポーティな「F SPORT」ではなく、標準グレードをベースにしつつ上質な専用装備を奢った独自パッケージに近い構成です(※RC Fは別格の扱い)。
ここでは、その具体的な特別装備を見ていきましょう。
1. エクステリア:黒を基調とした精悍なスタイル
外観で目を引くのは、引き締まったブラックのアクセントです。


- 専用19インチアルミホイール:ENKEI製スパッタリング塗装を採用。光沢のある仕上げが、足元に高級感を与えます。
- 専用ブラック塗装ドアミラー:ボディカラーとのコントラストを強調。
- ボディカラー:新規設定色「ソニックイリジウム」を含む全9色から選択可能。
2. インテリア:情熱と静寂の融合「ブラック&フレアレッド」
内装はファイナルエディション専用のカラーコーディネート「ブラック&フレアレッド」が採用されました。

- シート:スポーティな赤とシックな黒のコンビネーション。
- ステッチ:随所にレッドステッチが施され、乗り込むたびに高揚感を感じさせる仕上がりです。
- オーナメントパネル:特別仕様ならではの上質な素材感が、キャビンの質を高めています。
比較表:ファイナルエディション vs 通常モデル
ファイナルエディションの価値を判断するために、主な装備と価格を比較します。
| 比較項目 | RC Final Edition | 通常モデル (標準グレード) | F SPORT |
| 価格 (RC300) | 666万円 | 581万円 | 634万円 |
| シート表皮 | 専用本革/L tex (ブラック&フレアレッド) | L tex (合成皮革) | 専用本革 |
| ホイール | 19インチ ENKEI製スパッタリング | 18インチ | 19インチ F SPORT専用 |
| ブレーキ | レッドキャリパー (フロントLEXUSロゴ) | 標準キャリパー | オレンジ/ブラック (OP) |
| ナビ | 10.3インチワイド | 10.3インチワイド | 10.3インチワイド |
| 特徴 | エレガントとスポーティの融合 | コストパフォーマンス重視 | 走りの専用装備が充実 |
※価格は2025年1月発表時点の消費税込価格です。
この表からわかるように、ファイナルエディションは標準モデルに対して約85万円高となっていますが、19インチホイールや本革シート、レッドキャリパーなどの上級装備が標準化されている点を考慮すると、実質的なコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。「F SPORTほどの硬派な足回りは不要だが、見た目はカッコよくしたい」という方には最適解でした。
伝説となる「RC F Final Edition」


ハイパフォーマンスモデル「RC F」のファイナルエディションは、さらに別格の存在感を放ちます。
価格は1,360万円。
究極の「F」を締めくくる装備
- 外装:マットブラック塗装のBBS製鍛造アルミホイール、カーボン製リアウィング(固定式ではない格納式)、専用チタンマフラー(OP設定の場合あり)など、走りのオーラが違います。
- 内装:アルカンターラ(ウルトラスエード)とカーボンを多用したインテリアは、ドライバーをやる気にさせるコクピットです。
- パフォーマンス:V8 5.0Lエンジン(2UR-GSE)のスペックに変更はありませんが、熟成された最終形として、コレクターズアイテム級の価値を持っています。
今からRCを手に入れるには?賢い選び方
2025年12月現在、新車のオーダー受付は終了しています。これからRC、特にファイナルエディションを手に入れるための戦略を解説します。
1. 認定中古車 (CPO) を狙う
最も確実で安心な方法は、レクサス正規ディーラーの認定中古車(CPO)を探すことです。
- メリット:納車前の徹底的な整備、充実した保証、レクサスオーナー限定のラウンジ利用権などが付帯します。
- ファイナルエディションの在庫:発売から1年未満のため、展示車上がりや早期乗り換えの個体が市場に出始めるタイミングです。「ファイナル」は人気が高いため、ディーラーに入荷連絡を依頼しておくのが賢明です。
2. 一般の中古車市場を確認する
大手中古車サイトでは、CPOよりも安価、あるいは多様なカスタマイズ車両が見つかる可能性があります。
- 注意点:スポーツクーペという性格上、過去の走行履歴(サーキット走行の有無など)や修復歴のチェックは入念に行いましょう。
3. あえて「前期・中期モデル」という選択
「V8やクーペスタイルを楽しみたいが、予算を抑えたい」という場合、生産終了を受けて相場が変動する前の既存モデルも狙い目です。
- 前期型 (2014-2018):スピンドルグリルが一体型ではないデザイン。価格が熟れており、カスタムベースに人気。
- 後期型 (2018-):ヘッドライト周りのデザインが一新され、現行に近いルックス。
まとめ:最後のレクサスクーペ、その価値は色褪せない

レクサスRCの生産終了は一つの時代の終わりを意味しますが、その美しいデザインと内燃機関の魅力は、これからも色褪せることはありません。
「Final Edition」を選ぶべき人
- レクサスの歴史に残る最後のモデルを所有したい人
- ブラック&レッドの専用インテリアに魅力を感じる人
- リセールバリューを重視し、長く大切に乗りたい人
「通常モデル・F SPORT」を選ぶべき人
- 初期費用を抑えてクーペライフを始めたい人(中古市場)
- よりハードな走りの装備(F SPORT専用サスなど)を求める人
- 自分好みの仕様にカスタマイズしたい人
「あの時買っておけばよかった」と後悔する前に。新車販売が終わった今こそ、理想の1台との出会いを探してみてはいかがでしょうか。レクサスRCは、所有する喜びを最後まで満たしてくれる車であることは間違いありません。