
NDロードスターを購入しようと決めたものの、S、S Special Package、S Leather Package、RSなど複数のグレードがあり、価格も290万円台から430万円台と幅広く、「どのグレードが自分に最適なのか」で迷っている方も多いのではないでしょうか。装備の違いや将来のリセールバリュー、そして予算との兼ね合いなど、比較すべきポイントが多くて判断に困りますよね。実は、NDロードスターのおすすめグレードは、予算・使用目的・装備レベルという3つの基準で整理すれば、あなたにピッタリの選択肢が自然と見えてきます。
本記事では、全グレードの詳細比較から失敗しない選び方の3つのポイント、予算別のおすすめランキングまで、実践的なアドバイスを解説します。後悔のないグレード選択をするためにも、ぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント!
- NDロードスター全グレードの装備・価格・性能の違い
- 失敗しないグレード選択の3つの判断基準
- 予算別おすすめグレードランキングと選択理由
- ソフトトップとRFの選び方と比較ポイント
- 専門家評価に基づく満足度の高いグレード
NDロードスターの基本情報と最新動向

NDロードスターは、マツダが2015年から販売している4代目ロードスターです。軽量化とスタイリングの両立を図り、初代ロードスターの DNA を受け継ぎながら現代的な装備と安全性能を備えています。現在販売されているモデルは、ソフトトップとRF(リトラクタブルファストバック)の2つのボディタイプに分かれ、それぞれに複数のグレードが設定されています。
- NDロードスターとは?基本スペックと魅力
- NDロードスターの生産・販売時期はいつですか?
- NDロードスター グレード 最新情報まとめ
- ソフトトップとRFの主な違いと選択基準
- NDロードスター購入時の注意点と最新の供給状況
NDロードスターとは?基本スペックと魅力
- 1.5L(ソフトトップ)と2.0L(RF)の2つのエンジンラインナップ
- 車重1,010kg〜1,130kgの軽量ボディによる優れた運動性能
- オープンカーとしての開放感とスポーツカーとしての走行性能を両立
NDロードスターの魅力は、何より「人馬一体」の走りにあります。軽量なボディと最適化されたパワーユニットにより、運転する歓びを純粋に味わえる設計となっています。ソフトトップモデルは約15秒で開閉でき、RFモデルは約13秒で電動開閉が行える利便性も備えています。
マツダの技術力が結集されたSKYACTIV技術により、燃費性能も優秀です。ソフトトップの1.5Lエンジンで16.8km/L(WLTCモード)、RFの2.0Lエンジンでも15.8km/L(WLTCモード)を実現しています。
NDロードスターの生産・販売時期はいつですか?
- 2015年5月から現在まで継続生産・販売中
- 2019年にマイナーチェンジで2.0Lエンジンを追加
- 2024年に追加された35周年記念車は2025年3月で受注終了
NDロードスターは2015年5月の発売以来、継続的に改良が加えられています。特に2019年のマイナーチェンジでは、RFモデルに2.0L SKYACTIV-Gエンジンが追加され、よりパワフルな走りを楽しめるようになりました。
2024年から販売されていたロードスター誕生35周年記念車については、2025年3月3日をもって受注を終了しており、現在は中古車市場でのみ入手可能となっています。
NDロードスター グレード 最新情報まとめ
- ソフトトップ:S、S Special Package、S Leather Package、RS、NR-Aの5グレード
- RF:S、VS、RSの3グレード
- 35周年記念車:2025年3月で受注終了、中古車市場でのみ入手可能
2025年8月現在、NDロードスターは合計8つのレギュラーグレードで構成されています。価格帯は289万8,500円(ソフトトップS)から430万8,700円(RF RS)まで幅広く設定されており、幅広いユーザーニーズに対応しています。
各グレードには明確な役割分担があり、エントリーユーザーから走りにこだわるユーザーまで、それぞれに最適な選択肢が用意されています。価格と装備のバランスから、S Special PackageとRF VSが注目されるグレードとなっています。
ソフトトップとRFの主な違いと選択基準
- エンジン:ソフトトップ1.5L、RF2.0L
- ルーフ:ソフトトップは手動/電動布製、RFは電動ハードトップ
- 価格差:約90万円程度RFが高価
ソフトトップとRFの最大の違いは、エンジン排気量とルーフ構造です。ソフトトップは1.5Lエンジンで軽快な走りを重視し、RFは2.0Lエンジンで余裕のあるパワーを提供します。
ルーフについては、ソフトトップの布製ルーフは軽量で開放感に優れる一方、RFのハードトップは静粛性と防犯性に優れています。使用目的と価値観に応じて選択することが重要です。
NDロードスター購入時の注意点と最新の供給状況
- 納期は時期やグレードにより変動する可能性あり
- 35周年記念車は新車受注終了、中古車での購入のみ
- 人気カラーやオプションにより納期が変動する場合あり
2025年8月現在のNDロードスターの供給状況については、購入を検討される際にディーラーへ直接確認することをお勧めします。グレードやオプション、ボディカラーによって納期が変動する場合があります。
35周年記念車については2025年3月で新車の受注が終了したため、現在は中古車市場でのみ入手可能です。中古車市場では新車価格を上回る価格で取引されているケースも見られ、希少性の高さを物語っています。ディーラーオプションのナビゲーションシステムやドライブレコーダーなどは在庫状況により納期に影響する場合があるため、事前の確認をお勧めします。
NDロードスターの購入ガイドと比較・評価

NDロードスターのグレード選択で最も重要なのは、自分のライフスタイルと予算に最適なバランスを見つけることです。各グレードには明確な個性があり、使用目的や価値観によって最適解は大きく変わります。ここでは具体的な選択基準と各グレードの特徴を詳しく解説し、あなたの決断をサポートします。
- 失敗しないNDロードスターグレード選択の3つの基準
- 予算別おすすめグレード診断チャート
- ソフトトップ全グレード詳細比較と特徴
- RF全グレード詳細比較と特徴
- 35周年記念車の特別装備と現在の入手方法
- 中古車市場でのリセールバリューと将来性
失敗しないNDロードスターグレード選択の3つの基準
- 予算は車両価格だけでなく諸費用・オプション込みで考える
- 使用目的(日常使い・週末・スポーツ走行)を明確にする
- 装備の優先順位(安全・快適・スポーツ)を決める
グレード選択で後悔するパターンの多くは、曖昧な基準で決めてしまうことです。「なんとなく真ん中のグレードを選んだ」「営業マンに勧められるまま決めた」といった選び方では、購入後に不満を感じる確率が高くなります。
まず予算については、車両本体価格に加えて諸費用(車両価格の10-15%)とオプション費用(20-30万円程度)を含めた総額で考えることが重要です。次に使用目的を「日常の通勤メイン」「週末のドライブメイン」「サーキット走行も視野」の3つに分類し、それぞれに適した装備レベルを検討します。
予算別おすすめグレード診断チャート

- 300万円以下:Sグレードのみ選択可能
- 300万円台:最も選択肢が豊富で迷いやすい価格帯
- 400万円台:RF中心でプレミアム志向
予算帯 | おすすめグレード | 特徴 | 総額目安 |
---|---|---|---|
~300万円 | S | ピュアなロードスター体験 | 320万円 |
300-330万円 | S Special Package/NR-A | 快適性 or スポーツ性 | 340万円 |
330-370万円 | S Leather Package | 上質な装備バランス | 380万円 |
370-400万円 | RS/RF S | スポーツ性 or RF入門 | 400万円 |
400万円~ | RF VS/RF RS | プレミアムロードスター | 450万円 |
この診断チャートを参考に、まず予算を明確にし、その範囲内での最適解を見つけることから始めましょう。重要なのは、上位グレードが必ずしも良いわけではなく、あなたの使い方に最も適したグレードが最良の選択だということです。
ソフトトップ全グレード詳細比較と特徴

- Sグレード:コスパを最優先する方向けのエントリーグレード
- S Special Package:価格と装備のバランスが取れたグレード
- S Leather Package:上質な装備を求める方向けのグレード
グレード | 価格(MT/AT) | 主な装備 | 特徴 |
---|---|---|---|
S | 289.9/301.4万円 | マニュアルエアコン、LEDヘッドランプ | エントリーグレード |
S Special Package | 308.8/320.3万円 | オートエアコン、レガーヌシート | バランス型 |
S Leather Package | 349.8/361.3万円 | 本革シート、Boseサウンド | 上質装備 |
RS | 367.9万円(MT専用) | ビルシュタインダンパー、大径ブレーキ | スポーツ特化 |
NR-A | 306.5万円(MT専用) | 車高調整ダンパー、スポーツシート | モータースポーツベース |
エントリーグレード「S」の特徴

最もベーシックなSグレードは289万8,500円からスタートします。必要最小限の装備に絞り込まれていますが、ロードスターの本質である「人馬一体」の走りは十分に味わえます。マニュアルエアコン、6スピーカーオーディオ、LEDヘッドランプを標準装備し、安全装備も充実しています。
バランス型「S Special Package」の装備内容

S Special Packageは308万7,700円(MT)から設定されており、バランスの取れたグレードです。フルオートエアコン、フレームレス自動防眩ルームミラー、レガーヌシートなど快適装備が追加されます。メーカーオプションのツーリングパッケージ(11万円)を選択すれば、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールや交通標識認識システムも装着できます。
上質な「S Leather Package」シリーズの魅力

S Leather Packageは349万8,000円(MT)から、V Selectionは355万3,000円(MT)からの設定です。本革シートとBoseサウンドシステムが標準装備され、上質な室内空間を演出します。V Selectionはスポーツタン内装とタン色のソフトトップが特徴的で、他にはない特別感を味わえます。
スポーツ志向「RS」の性能と装備

RSグレードは367万9,500円に設定され、スポーツ走行を重視するユーザー向けのグレードです。ビルシュタイン製ダンパー、大径ブレーキローター、フロントサスタワーバー、アルカンターラシートなど、走りに特化した装備が充実しています。メーカーオプションでBrembo製ブレーキとRAYS製鍛造ホイールも選択できます。
モータースポーツベース「NR-A」の特徴

NR-Aは306万4,600円という価格ながら、車高調整機能付きビルシュタイン製ダンパーを標準装備したモータースポーツベースグレードです。快適装備を割り切ることで価格を抑えながら、サーキット走行にも対応する本格的な仕様となっています。
S Special Packageは、価格と装備のバランスが取れたグレードです。オートエアコンやレガーヌシートなど日常使いを快適にする装備が追加されながら、320万円以下(MT)で購入できる価格設定が特徴です。
一方、Sグレードは装備を割り切れる方には最適で、ロードスターの本質的な魅力は上位グレードと変わりません。RSやNR-Aは走りにこだわる方向けの特化型グレードとして位置づけられます。
RF全グレード詳細比較と特徴

- RF S:RF入門グレードとして位置づけ
- RF VS:充実した装備を備えたバランス型グレード
- RF RS:最上級装備を備えたフラッグシップグレード
RFモデルは2.0L SKYACTIV-Gエンジンを搭載し、よりパワフルで上質な走りを提供します。電動ハードトップの美しい開閉動作と、クローズ時の洗練されたファストバックスタイルが魅力です。
グレード | 価格(MT/AT) | 主な装備 | 特徴 |
---|---|---|---|
RF S | 379.6/391.2万円 | 2.0Lエンジン、17インチホイール | RF入門グレード |
RF VS | 415.5/427.0万円 | ナッパレザー、Boseサウンド | 充実装備 |
RF RS | 430.9万円(MT専用) | 2トーンルーフ、専用サスペンション | 最上級グレード |
ベースグレード「RF S」の装備と価格

RF Sは379万6,100円(MT)からの設定で、ソフトトップより約90万円高い価格設定です。しかし2.0Lエンジンの余裕あるパワーと、17インチアルミホイール、電動ハードトップシステムなど、価格差に見合う装備が提供されます。
上級グレード「RF VS」の特別装備

VSは415万4,700円(MT)からの設定で、ナッパレザーシートとBoseサウンドシステムを標準装備します。スポーツタン内装が選択でき、より洗練された室内空間を演出します。RFシリーズの中でも充実した装備内容が特徴となっています。
最上位「RF RS」の専用装備と性能

RF RSは430万8,700円に設定された最上位グレードです。2トーンルーフ(ピアノブラック)、アルカンターラ・ナッパレザーコンビシート、専用サスペンションチューニングなど、最高級の装備と仕上げが施されています。
RF VSは、2.0Lエンジンの魅力を味わいながら、ナッパレザーシートとBoseサウンドシステムで上質な空間を演出するグレードです。RFシリーズの中でも充実した装備内容が特徴となっています。
RF Sは装備を抑えて価格を下げたエントリーモデルですが、2.0Lエンジンとハードトップの魅力は十分に味わえます。RF RSは最上級グレードながら、価格差に見合う装備差があるかは慎重に検討が必要です。
35周年記念車の特別装備と現在の入手方法
- 限定ボディカラー「アーティザンレッドプレミアムメタリック」
- スポーツタン内装とシリアルナンバー付きオーナメント
- 2025年3月で新車受注終了、現在は中古車市場で限定車として流通
35周年記念車は、ソフトトップが375.3万円、RFが435.5万円(MT)で販売されていました。2025年3月の受注終了後、限定車としての希少性から中古車市場でも注目されています。
特に注目すべきは、アーティザンレッドプレミアムメタリックという専用ボディカラーです。深みのある赤色は、通常のソウルレッドとは異なる上質感を演出します。スポーツタン内装も特別感があり、限定車ならではの所有する歓びを強く感じられる仕様でした。現在入手を希望する場合は、認定中古車ディーラーや中古車専門店での検索をお勧めします。
中古車市場でのリセールバリューと将来性
- S Special PackageとRF VSが中古車市場で高評価を維持
- 35周年記念車は早くもプレミアム価格で取引
- MT車の方がAT車よりもリセールバリューが高い傾向
中古車市場での評価を見ると、バランスの取れたグレードほど高いリセールバリューを維持しています。S Special PackageやRF VSなど、装備と価格のバランスが良いグレードは、中古車購入者からも人気が高く、売却時の査定額も安定しています。
2025年3月で受注が終了した35周年記念車については、すでに中古車市場で新車価格を上回る価格で取引されるケースが見られ、限定車としての価値の高さを示しています。一方、エントリーグレードのSや最上級グレードのRF RSは、中古車市場での流通量が少なく、価格も変動しやすい傾向があります。将来の売却を考慮するなら、中間グレードを選択することをお勧めします。
NDロードスターに関するまとめ

NDロードスターのおすすめグレード選択において最も重要なのは、あなたのライフスタイルと予算に最も適した選択をすることです。高価なグレードが必ずしも最良の選択ではなく、使用目的と価値観に合ったグレードこそが、長期間にわたって満足できる愛車となります。
- 300万円以下の予算なら、NDロードスターの魅力を純粋に味わえるSグレードが最適解です
- 300万円台前半では、快適装備が充実したS Special Packageか、本格スポーツ仕様のNR-Aがおすすめ
- 300万円台後半になると、本革シートとBoseサウンドを備えたS Leather Packageシリーズが魅力的
- 400万円台の予算があれば、2.0Lエンジンと上質装備を備えたRFシリーズが最適
- 装備と価格のバランスから見ると、S Special PackageとRF VSが注目されるグレード
- 将来のリセールバリューを考慮する場合は、流通量の多い中間グレードという選択肢もある
- 限定車であった35周年記念車は、現在中古車市場で限定車として注目される特別な存在
重要なのは、他人の評価や一般論ではなく、あなた自身の使い方と価値観に合った選択をすることです。週末のワインディングロードを駆け抜ける歓びを求めるのか、毎日の通勤を特別な時間に変えたいのか、それともサーキットでの本格走行も視野に入れるのか。目的が明確になれば、自然と最適なグレードは見えてきます。NDロードスターはどのグレードを選んでも、スポーツカーとしての基本的な魅力を備えています。この記事を参考に、ぜひあなたにとって最高の一台を見つけてください。