
トヨタは2026年5月28日、ハイラックスをフルモデルチェンジして発売しました。新型では、「Cyber SUMO」をキーワードとした外観デザインを採用するとともに、電動パワーステアリングや電動パーキングブレーキ、12.3インチディスプレイなどを導入。悪路走破性を受け継ぎながら、日常走行での扱いやすさや安全・快適装備も強化されています。
国内仕様は「Z」と「Z“Adventure”」の2グレードです。エンジンや基本的な走行装備は共通ですが、ホイール、外装パーツ、荷台装備、内装色などに違いがあります。
この記事では、トヨタ公式情報をもとに、新型ハイラックスの主要諸元と装備を整理し、ZとZ“Adventure”の違いや選び方、購入前に確認したい注意点を解説します。
この記事のポイント
新型ハイラックスの基本スペック
| 項目 | 新型ハイラックス |
| 発売日 | 2026年5月28日 |
| 乗車定員 | 5名 |
| 全長 | 5,325mm |
| 全幅 | 1,885mm |
| 全高 | 1,865mm |
| ホイールベース | 3,085mm |
| 最低地上高 | 215mm |
| エンジン | 1GD-FTV型 2.8L直列4気筒ディーゼルターボ |
| 最高出力 | 150kW(204PS)/3,000~3,400rpm |
| 最大トルク | 500N・m(51.0kgf・m)/1,600~2,800rpm |
| トランスミッション | 6速AT |
| 駆動方式 | パートタイム4WD |
| WLTCモード燃費 | 12.5km/L |
| 燃料 | 軽油 |
| 燃料タンク容量 | 80L |
| 最大積載量 | 500kg |
| 車両区分 | 普通貨物車・1ナンバー |
※数値はトヨタ公式主要諸元表に基づく2026年5月時点の国内仕様です。グレードや装着オプションによって一部仕様が異なる場合があります。
フルモデルチェンジした新型ハイラックスの実力とは?
新型ハイラックスは、歴代モデルが培ってきたタフなDNAを色濃く継承しつつ、プラットフォームからエクステリアデザイン、さらには走行性能に至るまで大幅な進化を遂げました。ただ堅牢なだけでなく、乗員に安心感と快適性をもたらす現代的なアプローチが随所に光ります。ここでは、新型ハイラックスが持つ特徴を、デザイン、機能的なインテリア、そして根幹をなす走行性能の3つの視点から紐解いていきます。
Cyber SUMOを体現する力強いエクステリアデザイン
- 力士の「立ち合い」から着想を得たフロントデザイン
- 安定感とシャープさを両立したフォルム
- 1ナンバーサイズならではの力強いボディサイズ


新型ハイラックスでは、「Cyber SUMO」をデザインキーワードに採用しています。力士の立ち合いから着想を得たフロントデザインとされ、オーバーフェンダー、ラジエーターグリル、バンパーによって、安定感と力強さを表現しています。
ボディサイズは全長5,325mm、全幅1,885mm、全高1,865mmです。Bi-Beam LEDヘッドランプやLEDターンランプも標準装備され、タフさとシャープさを組み合わせた外観に仕上げられています。
12.3インチディスプレイ搭載の機能的なインテリア
- 視線移動を抑える12.3インチディスプレイオーディオ
- 悪路でも車両姿勢を把握しやすい水平基調のインパネ
- 運転操作に集中できるよう配置されたスイッチ類

新型ハイラックスのインテリアは、悪路走行時でも車両の傾きなどの姿勢を把握しやすい「水平基調のインストルメントパネル」を採用しています。インパネ中央には、コネクティッドナビ対応Plusに対応した12.3インチHDディスプレイのディスプレイオーディオが独立して配置され、運転中の視線移動を抑えます。運転席には12.3インチTFTカラーメーターを採用しています。
そのほか、運転席8ウェイパワーシート、左右独立温度コントロールフルオートエアコン、ステアリングヒーター、おくだけ充電、USB Type-C端子などを備え、快適性と利便性を高めています。
ラダーフレームと電子制御4WDによる走行性能
- IMVシリーズで採用される高剛性ラダーフレーム構造
- 1GD-FTV型2.8Lディーゼルターボエンジンと6速AT
- マルチテレインセレクトなど電子制御4WD機能を標準装備

新型ハイラックスは、IMVシリーズで採用されるラダーフレーム構造を採用しています。フレームサイドレールの板厚を増し、フロアパネルのスポット溶接打点を36カ所追加することで、車両のねじれや曲げに対する剛性を高めています。サスペンションの減衰力も見直され、オフロードでの走破性とオンロードでの乗り心地の両立を図っています。
パワーユニットには、1GD-FTV型2.8Lディーゼルターボエンジン(最高出力204PS、最大トルク500N・m)と6速ATを組み合わせています。駆動方式はパートタイム4WDで、マルチテレインセレクトやダウンヒルアシストコントロール(DAC)、電動パワーステアリングなどを標準装備し、路面状況に応じた駆動力・制動力の制御により、悪路走行を支援します。マルチテレインセレクトは、路面状況に応じて制御を切り替える仕組みです。
新型ハイラックスの使い勝手と安全性能を徹底検証
ピックアップトラックの大きな特徴である荷台(デッキ)の使い勝手や、日常使いでの運転のしやすさ・安心感は、購入を検討するうえで欠かせない要素です。ここでは、荷台の実用性と、安全・快適性能について詳しく見ていきます。
最大500kgの積載量と進化したデッキスペース
- キャビンから独立した広大なデッキスペース
- 積み下ろしをしやすくするデッキステップを採用
- 最大積載量500kgのゆとりある荷台

ピックアップトラックの象徴とも言える荷台(デッキ)は、最大積載量500kgを確保しています。キャビンから独立した広大なスペースを活かし、最大積載量や荷物の固定方法を守ったうえで、アウトドア用品や業務用の荷物を積載できます。
テールゲート開口時の地上高は845mm(社内測定値)に抑えられています。さらに左右のリヤクォーターパネルに「デッキステップ」を採用し、荷物の積み下ろしをしやすくしています。
街乗りからアウトドアまで安心の最新安全装備
- Toyota Safety Senseの機能を拡充
- 電動パワーステアリングで低速時の取り回しを支援
- 電動パーキングブレーキ(ブレーキホールド機能付)を搭載

新型ハイラックスは、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の機能を拡充しています。主な機能は、プリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシスト、レーンディパーチャーアラート、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール、オートマチックハイビーム、ロードサインアシスト、ドライバー異常時対応システム、プロアクティブドライビングアシストです。これに加えて、ブラインドスポットモニター、安心降車アシスト、パーキングサポートブレーキ、パノラミックビューモニター、マルチテレインモニターなどを備え、市街地走行時の安全確認や運転操作を支援します。
油圧式から「電動パワーステアリング」に変更されたことで、低速時の取り回しや駐車時の操作負担軽減が期待できます。また、電動パーキングブレーキ(ブレーキホールド機能付)の採用により、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールに停止保持機能が追加されています。
※Toyota Safety Senseをはじめとする運転支援機能には、作動条件や検知能力に限界があります。システムを過信せず、運転者が周囲の状況を確認して安全運転を行う必要があります。
新型ハイラックスのグレード比較!あなたに最適な選択は?
新型ハイラックスには、標準グレード「Z」と、アクティブな個性を際立たせた「Z“Adventure”」の2つのグレードが用意されています。パワートレーンや基本的なボディサイズは共通ですが、エクステリアの装飾や標準装備される実用パーツに違いがあります。それぞれの特徴を整理し、選び方の目安を解説します。
標準グレード「Z」の特徴と実力
- モダンで洗練されたエクステリアデザイン
- 主要な走行・安全・快適装備を標準装備
- カスタマイズのベース車両としても選びやすい




標準グレードの「Z」は、価格が4,980,800円(税込・2026年5月時点)に設定されています。専用の装飾を抑えたモダンで洗練されたデザインを持ちながら、2.8Lディーゼルエンジン、パートタイム4WD、マルチテレインセレクト、Toyota Safety Sense、12.3インチディスプレイオーディオ、12.3インチTFTカラーメーター、電動パワーステアリング、電動パーキングブレーキといった主要な走行・安全・快適装備を備えています。
外観の専用装備よりも価格を重視する場合や、購入後のカスタマイズを検討している場合に選びやすいグレードです。
個性を際立たせた「Z“Adventure”」の特徴
- タフさを強調する専用エクステリアパーツを装備
- 荷台を保護するベッドライナーを標準装備
- テールゲートリフトアシストを標準装備




上級グレードの「Z“Adventure”」は、価格が5,500,000円(税込・2026年5月時点)です。265/60R18タイヤ、マットグレー仕上げの18インチアルミホイール、車両装着タイヤと同仕様のアルミホイール付きスペアタイヤ、専用フロントロアバンパーガーニッシュ、専用フロントバンパーサイドベゼル、カラードフロントスキッドプレート、サイドモール、スポーツバーなど、専用の外装パーツを標準装備しています。
実用面では、荷台を保護する「ベッドライナー(アンダーレール)」や、重いテールゲートの開閉を支援する「テールゲートリフトアシスト」が標準装備されています。内装には専用色のミネラルを採用し、イエローステッチ付きの専用シートおよびセンターコンソールが組み合わされています。
Z“Adventure”は、Zに対して519,200円高く設定されています。専用の外装パーツに加え、ベッドライナー、スポーツバー、テールゲートリフトアシストなどが標準装備されるため、購入後すぐに荷台を活用したい人や、専用デザインを重視する人に適しています。
ZとZ“Adventure”の違い一覧
| 比較項目 | Z | Z“Adventure” |
| 価格(税込) | 4,980,800円 | 5,500,000円 |
| 価格差 | 基準 | Zより519,200円高い |
| エンジン | 2.8Lディーゼル | 2.8Lディーゼル |
| 駆動方式 | パートタイム4WD | パートタイム4WD |
| タイヤサイズ | 265/60R18 | 265/60R18 |
| 18インチアルミホイール | 切削光輝 | マットグレー |
| スペアタイヤのホイール | スチール | アルミ |
| 専用フロント外装 | なし | 専用ガーニッシュ・専用ベゼル |
| フロントスキッドプレート | 標準仕様 | カラード・シルバー |
| サイドモール | なし | 標準装備 |
| スポーツバー | なし | 標準装備 |
| ベッドライナー | なし | アンダーレールタイプを標準装備 |
| テールゲートリフトアシスト | なし | 標準装備 |
| 内装色 | ブラック | ミネラル |
| シートステッチ | グレー | イエロー |
両グレードでエンジン、トランスミッション、駆動方式、主要な安全装備、12.3インチディスプレイなどは共通です。価格差の中心は、専用外装、荷台装備、ホイール、内装デザインにあります。
※価格・装備は2026年5月時点のメーカー希望小売価格および国内仕様です。価格にはリサイクル料金、登録諸費用、販売店装着オプションなどは含まれません。沖縄地区では価格が異なります。
Zがおすすめの人
- 購入価格を抑えたい人
- 専用外装やスポーツバーを必要としない人
- 購入後に好みのパーツでカスタマイズしたい人
- 仕事と日常利用を中心に考えている人
Z“Adventure”がおすすめの人
- 専用のタフな外観を重視する人
- ベッドライナーやスポーツバーを最初から装備したい人
- テールゲートの開閉負担を軽減したい人
- 専用内装色やイエローステッチに魅力を感じる人
走行性能や安全装備の基本部分は共通であるため、選択のポイントは約52万円の価格差に対して、Z“Adventure”専用の外装・荷台・内装装備を必要とするかどうかです。
オーナーレビューに見る新型ハイラックスの実感
グレード比較の前に、実際のオーナーの評価も見ておきましょう。carview!(カービュー)のハイラックスユーザーレビューには250件を超える評価が寄せられ、総合評価は5点満点中4点台後半。見た目の満足度の高さ、燃費のよさ、高い着座位置による疲れにくさ、優れたオフロード性能が満足点として挙がっており、2026年モデルのレビューも投稿されています(参考:carview! ハイラックス ユーザーレビュー)。
一方で、車体の大きさによる狭い場所での駐車や取り回しの苦労、後席の狭さ、空荷時の足まわりの硬さへの指摘もあります。本記事で解説した使い勝手の確認ポイントは、オーナーの実感とも一致しています。
新型ハイラックスを購入する前の注意点
1ナンバー車は毎年車検になる
ハイラックスは普通貨物車として1ナンバー登録されます。新車登録後の初回車検は2年後ですが、その後は1年ごとに車検を受ける必要があります。一般的な乗用車とは車検周期が異なるため、維持費を比較する際は注意が必要です。
※税金、保険料、高速道路料金などは使用条件や契約内容によって異なるため、具体的な金額は本記事では断定しません。
駐車場のサイズを確認する
全長5,325mm、全幅1,885mm、全高1,865mmと大きいため、一般的な機械式駐車場では利用できない可能性があります。自宅駐車場だけでなく、普段利用する商業施設や月極駐車場の寸法も確認が必要です。
最小回転半径と内輪差に注意する
ホイールベースが3,085mmあるため、狭い道路や駐車場では乗用車より大きな内輪差が発生します。パノラミックビューモニターなどを活用しても、周囲を直接確認することが重要です。
荷台の防犯・雨対策が必要になる場合がある
オープンデッキのため、荷物の種類や利用方法によっては、トノカバー、キャノピー、荷物固定用品などの追加装備を検討する必要があります。荷物の盗難、飛散、雨濡れにも注意が必要です。
まとめ

- 新型ハイラックスは2026年5月28日に発売されたフルモデルチェンジ車
- 国内仕様はZとZ“Adventure”の2グレード
- 両グレードとも2.8Lディーゼル、6速AT、パートタイム4WDを採用
- Zの価格は4,980,800円、Z“Adventure”は5,500,000円
- 価格差は519,200円
- Z“Adventure”には専用外装、スポーツバー、ベッドライナー、テールゲートリフトアシストなどを標準装備
- 基本的な走行性能や安全装備は両グレードで共通
- 購入前にはボディサイズ、毎年車検、駐車環境、荷台の使い方を確認する必要がある
新型ハイラックスは、従来から受け継ぐラダーフレームやパートタイム4WDに加え、電動パワーステアリング、電動パーキングブレーキ、Toyota Safety Sense、12.3インチディスプレイなどを採用し、日常での扱いやすさと快適性を高めています。
ZとZ“Adventure”で、エンジン、駆動方式、主要な安全装備に大きな違いはありません。価格を抑え、必要に応じてカスタマイズしたい場合はZ、専用デザインや荷台装備を最初からそろえたい場合はZ“Adventure”が候補になります。
一方で、ハイラックスは全長5.3mを超える1ナンバー車です。購入時は車両価格や装備だけでなく、駐車環境、車検周期、荷台の使い方まで含めて検討しましょう。