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ロードスタースピリットレーシング性能比較|12Rとの違いを徹底解説

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写真出典:Mazda Motor Corporation

マツダの新型「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(マツダ スピリット レーシング ロードスター)」と上位モデル「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R(イチニアール)」、どちらを選ぶべきか迷っていませんか。スピリットレーシング ロードスターと12Rでは価格差が約240万円もあり、性能スペックも最高出力184PSと200PSという違いがあります。サーキット走行を本格的に楽しみたいのか、街乗りとたまのスポーツ走行で十分なのか、判断に悩みますよね。

限定2,200台のスピリットレーシング ロードスターと、さらに希少な200台限定の12R。抽選申し込みの期限が迫る中、スペック表だけでは見えてこない実際の性能差や装備の違いを理解しないまま決断するのは不安です。高額な買い物だからこそ、後悔のない選択をしたいものです。

実は、両モデルの違いは単なる出力差だけでなく、エンジンチューニングの方向性、足回り、内装、さらには使用目的の想定まで明確に異なります。それぞれの性能特性を正しく理解すれば、あなたのライフスタイルに最適なモデルが自然と見えてきます。

本記事では、スピリットレーシング ロードスターと12Rの性能を徹底比較し、エンジン性能、足回り、装備、価格といった具体的な判断基準を提示します。さらに、どんな使い方をする人にどちらのモデルが向いているのか、選択診断も含めて解説します。

限定モデルだからこその後悔のない選択をするためにも、ぜひ最後までご覧ください。

この記事のポイント

  • スピリットレーシング ロードスターと12Rの出力・トルク差と実際の走行での体感
  • 価格差240万円に含まれる装備と技術の詳細比較
  • エンジンチューニングと専用パーツの具体的な違い
  • シート・内装・エクステリアの質感差と機能性
  • 使用目的別のモデル選択診断と判断基準

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERの基本概要と2モデルの違い

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写真出典:Mazda Motor Corporation

マツダは2025年10月4日、モータースポーツ活動のサブブランド「MAZDA SPIRIT RACING」初の市販車として、2つの特別仕様ROADSTERを発表しました。「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(スピリットレーシング ロードスター)」と、さらに高性能な「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R(イチニアール)」です。両モデルは2026年1月上旬の発売予定で、10月24日より予約受注が開始されます。

MAZDA SPIRIT RACINGとは

  • スーパー耐久シリーズに参戦するエンジニアが開発を担当
  • レース活動で培った技術を市販車に惜しみなく投入
  • 「速さ」だけでなく「質感」にもこだわった設計思想

MAZDA SPIRIT RACINGは、マツダのモータースポーツ活動におけるサブブランドです。スーパー耐久シリーズ(S耐)で培った技術を投入し、「速さ」と「質感」を両立させた設計が特徴です。4代目ROADSTERの国内仕様ソフトトップモデルとして初めて2.0Lエンジンを搭載しています。

スピリットレーシング ロードスターと12Rの基本スペック比較

  • 最高出力はスピリットレーシング ロードスターが184PS、12Rは200PSで16PSの差
  • 価格差は約240万円(スピリットレーシング ロードスター約526万円、12R約761万円)
  • 車両重量は12Rの方が20kg軽量
項目スピリットレーシング ロードスター12R
エンジンSKYACTIV-G 2.0SKYACTIV-G 2.0(200PS仕様)
最高出力135kW(184PS)/7,000rpm147kW(200PS)/7,200rpm
最大トルク205N・m(20.9kgf・m)/4,000rpm215N・m(21.9kgf・m)/4,700rpm
車両重量1,070kg1,050kg
変速機6MT6MT
駆動方式2WD(FR)2WD(FR)
メーカー希望小売価格5,265,700円7,612,000円

最高出力16PS、最大トルク10N・mの差は数値上小さく見えますが、走行シーンによって体感差は大きく変わります。

限定台数と予約受注について

  • スピリットレーシング ロードスターは2,200台限定(試乗車含む)
  • 12Rは200台限定で商談予約抽選制
  • 12Rの抽選応募は公式アプリで10月5日~20日まで

スピリットレーシング ロードスター

  • 限定2,200台(試乗車含む)
  • 10月24日より予約受注開始(先着順)

12R

  • 限定200台
  • 商談予約抽選制(公式アプリ「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING」で応募)
  • 応募期間:10月5日(日)14:00~10月20日(月)23:59
  • 抽選結果:10月23日(木)通知
  • 予約受注開始:10月24日
AppStore
公式アプリ
公式アプリ
GoogleStore

両モデルとも発売は2026年1月上旬予定。契約オーナー向けイベント「MAZDA SPIRIT RACING OWNERS' RECEPTION」(有償)が12月に実施されます。

スピリットレーシング ロードスターと12Rのエンジン性能を徹底比較

SKYACTIV-G 2.0(200PS)
写真出典:Mazda Motor Corporation

両モデルは同じSKYACTIV-G 2.0ベースですが、チューニングの方向性が明確に異なります。それぞれの使用目的に合わせた最適化が施されています。

最高出力・トルクの数値比較と体感差

  • スピリットレーシング ロードスターは184PS/7,000rpm、12Rは200PS/7,200rpm
  • 最大トルクはスピリットレーシング ロードスターが205N・m/4,000rpm、12Rは215N・m/4,700rpm
  • 12Rはレブリミット回転数が高く、高回転域での伸びが特徴
性能項目スピリットレーシング ロードスター12R差異
最高出力135kW(184PS)/7,000rpm147kW(200PS)/7,200rpm+16PS、+200rpm
最大トルク205N・m(20.9kgf・m)/4,000rpm215N・m(21.9kgf・m)/4,700rpm+10N・m、+700rpm
車両重量1,070kg1,050kg-20kg
パワーウェイトレシオ約5.8kg/PS約5.3kg/PS約0.5kg/PS向上

12Rは7,200rpmまで回り、サーキット走行での加速の伸びに優れます。最大トルクの発生回転数も700rpm高い4,700rpmで、高回転域重視のチューニングです。20kg軽量化により、パワーウェイトレシオは約0.5kg/PS向上しています。

エンジンチューニングの詳細

  • 両モデルともS耐参戦で得た技術を投入
  • ブレーキ・オーバーライド・システムとスピードリミッターの解除機能搭載
  • ヒールアンドトゥ操作時の回転上昇アシスト制御を新採用

共通のエンジンチューニング

SKYACTIV-G 2.0(PE-VPR[RS]型)に施された専用チューニング:

  1. レブリミット制御の変更:レブリミット回転直前まで出力を絞らず走行可能
  2. スロットル制御の最適化:エンジン応答と質感を高次元でバランス
  3. ヒールアンドトゥアシスト機能:ブレーキ、アクセル、クラッチのセンサーを活用し、減速時のブレーキングに集中できる環境を実現
  4. サーキット走行対応機能:ブレーキ・オーバーライド・システムとスピードリミッターを同時解除(公道使用不可)

スピリットレーシング ロードスターのチューニング内容

  • 街乗りとサーキット走行の両立を重視
  • 全回転域でバランスの取れた出力特性
  • 日常使用での扱いやすさも考慮

エンジン型式PE-VP[RS]、184PSの出力は日常使用でも扱いやすく、サーキットでも十分楽しめる設定です。7,000rpmの最高出力発生回転数と4,000rpmでの最大トルク発生は、一般道から週末のワインディングロード、たまのサーキット走行まで幅広く対応します。

12Rの200PS仕様の技術

  • 高回転域での伸びやかな加速にフォーカス
  • 匠エンジニアの手作業による吸気ポート研磨
  • エキゾーストマニホールドを藤壺技研工業と共同開発

写真出典:Mazda Motor Corporation

吸気系

  • 吸気ポート形状変更と匠エンジニアによる手作業研磨
  • フレッシュエアダクト大型化
  • カム形状変更によるバルブタイミング最適化

排気系

  • 藤壺技研工業と共同開発したエキゾーストマニホールド
  • 4-2-1排気から4-1排気へ変更
  • パイプ長を統一し径を拡大、高回転域の排気効率が向上

駆動系

  • デュアルマスからシングルマスフライホイールへ変更
  • ダイレクトなトルク伝達と高負荷使用での耐久性を重視

耐久性向上のための技術

  • ラジエータ容量を大型化し冷却性能を向上
  • トランスミッションに固体被膜潤滑剤を塗布
  • 12RはS耐参戦車両と同じ低抵抗ピストン・ピストンリングを採用

写真出典:Mazda Motor Corporation

共通の耐久性対策

  • ラジエータ容量大型化で連続高負荷走行でもオーバーヒートを防止
  • トランスミッションのメインドライブギアに固体被膜潤滑剤を塗布し耐久性向上

12R専用

  • サーモスタット開弁タイミングの早期化
  • S耐参戦車両と同じDLC(ダイアモンド・ライク・カーボン)被膜ピストンリング採用
  • フリクションロス低減と出力向上・耐久性を両立

スピリットレーシング ロードスターと12Rの足回り・装備・内装の違い

エンジン性能だけでなく、シャシー、足回り、内装にも両モデルには明確な違いがあります。走りの質感を左右する重要な要素を詳しく見ていきましょう。

サスペンション・ダンパーの性能比較

  • 両モデルともビルシュタイン製ダンパーを採用
  • ストラットタワーバーを標準装備(素材が異なる)
  • 12Rは熟練工による高精度な組み付けを実施
ビルシュタイン製ダンパー
ビルシュタイン製ダンパー
写真出典:Mazda Motor Corporation

専用チューニングのサスペンションとビルシュタイン製ダンパーを採用。ストラットタワーバーでボディ剛性を高め、正確なライン取りを実現します。

装備スピリットレーシング ロードスター12R
ダンパービルシュタイン製(専用チューニング)ビルシュタイン製(専用チューニング)
ストラットタワーバースチール製アルミニウム製
サスペンション組み付け標準工程熟練工による高精度組み付け

シートの違い

  • スピリットレーシング ロードスターはセミバケットシート、12Rはフルバケットシート
  • 12Rのシートは表皮にRECARO純正カムイ素材を採用
  • 両シートともレカロ株式会社と共同開発

写真出典:Mazda Motor Corporation

スピリットレーシング ロードスター:セミバケットシート

  • アルカンターラ®素材で機能と質感を両立
  • ヘッドレスト部にブランドロゴをエンボス加工
  • ホールド性と乗降性のバランスが良く、街乗りとサーキット走行の両方に対応

12R:フルバケットシート

  • RECARO純正カムイ素材採用で質感と耐久性を確保
  • サーキット走行時の優れたホールド性
  • 体をしっかり固定し、ステアリング・ペダル操作に集中できる

エクステリアと専用装備

  • メッシュタイプのフロントグリルにMAZDA SPIRIT RACINGエンブレム
  • 専用鍛造アルミホイールはレイズと共同開発
  • 12Rには専用デカールとシリアルナンバープレートを設置

写真出典:Mazda Motor Corporation

共通のエクステリア装備

  • メッシュタイプフロントグリル(MAZDA SPIRIT RACINGエンブレム付)
  • ニュルブルクリンク開発のエアロパーツ(リアスポイラー、アンダースカート)
  • レイズ共同開発の専用鍛造アルミホイール(S耐参戦車両「TE37」ベース)

12R専用

  • 専用デカール(ボンネット、トランク、フロント、サイド、ミラー)
  • エンジンヘッドカバー結晶塗装(手塗り)
  • シリアルナンバープレート(200台限定証明)
エクステリア要素スピリットレーシング ロードスター12R
フロントグリルメッシュタイプ同左
エアロパーツ色ブリリアントブラックRSグレー
専用デカールなしあり
エンジンヘッドカバー標準結晶塗装(手塗り)
シリアルナンバープレートなしあり
ホイール専用鍛造(レイズ製)同左

まとめ

スピリットレーシング ロードスターと12Rの性能比較を通じて、両モデルの特徴と違いを詳しく見てきました。最後に、選択のポイントを整理します。

スピリットレーシング ロードスターを選ぶべき方

写真出典:Mazda Motor Corporation

  • 街乗りとたまのサーキット走行の両方を楽しみたい
  • 日常使用での扱いやすさも重視したい
  • セミバケットシートの乗降性を求める
  • 約526万円という価格とのバランスを重視
  • 限定2,200台の中から確実に購入したい

12Rを選ぶべき方

写真出典:Mazda Motor Corporation

  • サーキット走行を本格的に楽しむ予定がある
  • 高回転域での伸びやかな加速を体感したい
  • フルバケットシートでのホールド性を求める
  • 200台限定という希少性に価値を感じる
  • 匠エンジニアの技術が詰まった特別な一台が欲しい

性能差の本質

  • 出力差は16PSだが、チューニングの方向性が明確に異なる
  • スピリットレーシング ロードスターは全回転域のバランス重視、12Rは高回転域特化
  • 足回りは両モデルともビルシュタイン製だが、12Rは組み付け精度が高い
  • 耐久性技術も12Rの方が充実(DLCピストンリング、サーモスタット早期化等)

価格差240万円の中身

  • エンジン:吸気ポート研磨、エキゾーストマニホールド、カム等の専用パーツ
  • 駆動系:シングルマスフライホイールへの変更
  • 足回り:アルミ製ストラットタワーバー、熟練工による組み付け
  • シート:フルバケットシート(RECARO純正カムイ素材)
  • 外装:専用デカール、結晶塗装ヘッドカバー、シリアルナンバープレート
  • 軽量化:20kgの車両重量削減

購入に向けた行動

  • スピリットレーシング ロードスター:10月24日からの予約受注に備える
  • 12R:10月5日~20日の抽選応募を忘れずに(公式アプリ「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING」)
  • 両モデルとも発売は2026年1月上旬予定
  • 契約者向け特別イベント「MAZDA SPIRIT RACING OWNERS' RECEPTION」が12月に実施予定

MAZDA SPIRIT RACINGは、S耐で培った技術を惜しみなく投入した特別なブランドです。スピリットレーシング ロードスターも12Rも、それぞれの使用目的に合わせて最適化された魅力的な選択肢です。

あなたの走りのスタイルと予算、そして「どのように楽しみたいか」を基準に選択すれば、後悔のないカーライフが待っているはずです。限定モデルだからこそ、この機会を逃さず、最適な一台を手に入れてください。

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