
「輸入車SUVに乗りたいけれど、日本の道で運転しやすいサイズなのだろうか?」「ライバル車と比べて何が違うの?」
そんな悩みを抱えていませんか。2024年にフルモデルチェンジを果たし、第3世代へと進化したフォルクスワーゲン ティグアン。世界中でベストセラーを記録するこの車は、まさに「正統派SUV」と呼ぶにふさわしい実力を備えています。
この記事では、車のプロフェッショナルの視点から、新型ティグアンのサイズやスペックを徹底分析。旧型やライバル車との比較を通じて、あなたにとってベストな選択肢かどうかをジャッジします。後悔しない車選びのために、ぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント
- 日本の道路事情にマッチした絶妙なサイズ感(全幅1,840mm〜)
- 旧型から大幅に進化した荷室容量と先進装備
- BMW X1やマツダCX-60など強力なライバルとの詳細比較
- 予算や用途に合わせたグレード選びの決定版
新型ティグアンのサイズと進化|旧型との違いは?
まずは、多くの方が気にされるボディサイズについて解説します。新型ティグアンは、先代の「扱いやすさ」を維持しつつ、実用性をさらに高めるためのサイズアップが行われました。

サイズスペックの変更点
- 全長は約30mm延長され、伸びやかなフォルムと積載性を向上
- 全幅は標準グレードで1,840mmをキープし、日本の駐車場に対応
- 最小回転半径は5.4mと、小回りの良さは健在
新型ティグアン(第3世代)は、見た目の迫力が増した一方で、運転感覚に関わるサイズ感は驚くほどキープされています。特に注目すべきは全幅です。「Elegance」や「Active」といった標準グレードでは1,840mmに抑えられており、日本国内の多くの立体駐車場(パレット幅1,850mm制限など)に対応可能です。
一方で、スポーティな「R-Line」に関しては、専用バンパーやフェンダーアーチの影響で全幅が1,860mmとなります。わずか20mmの差ですが、駐車場の制約がある方はグレード選びの際に注意が必要です。
また、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は先代と同じ2,680mm。これにより、取り回しの良さを示す最小回転半径は5.4mを実現しています。これはコンパクトハッチバックの「ゴルフ」に近い数値であり、狭い路地やUターン時でもストレスを感じにくい設計です。
| 比較項目 | 新型ティグアン (Active/Elegance) | 新型ティグアン (R-Line) | 旧型ティグアン (AD1) |
| 全長 | 4,545 mm | 4,540 mm | 4,515 mm |
| 全幅 | 1,840 mm | 1,860 mm | 1,840 mm |
| 全高 | 1,655 mm | 1,655 mm | 1,675 mm |
| ホイールベース | 2,680 mm | 2,680 mm | 2,675 mm |
| 最小回転半径 | 5.4 m | 5.4 m | 5.4 m |
| 荷室容量 | 652 L | 652 L | 615 L |
ライバル車とのサイズ・スペック徹底比較
ティグアンを検討する際、必ず比較対象に挙がるのが同クラスの輸入車SUV、そして国産の上級SUVです。ここでは代表的なライバルと数字を並べて比較してみましょう。

競合モデルとの違い
- メルセデス・ベンツ GLBやBMW X1とのサイズ差
- マツダ CX-60やトヨタ ハリアーとの取り回し比較
- ラゲージスペース(荷室)の実用性勝負

輸入車ライバルであるBMW「X1」やメルセデス・ベンツ「GLB」と比較すると、ティグアンは「王道のサイズ感」であることが分かります。X1はひと回りコンパクトですが、ティグアンの方が後席や荷室のゆとりに優れています。GLBは3列シート(7人乗り)が選べる点が強みですが、2列目までの快適性や荷物の積みやすさではティグアンに分があります。
国産車と比較する場合、マツダ「CX-60」やトヨタ「ハリアー」が候補になりますが、これらは全長が4,740mmを超え、全幅も1,890mm(CX-60)と大柄です。都市部での運転のしやすさを優先するなら、ティグアンの凝縮されたパッケージングが光ります。
特筆すべきは**荷室容量(ラゲージスペース)**です。通常時で652Lという容量は、ワンクラス上の大型SUVにも匹敵します。ゴルフバッグ4個の積載や、家族4人でのキャンプ道具も余裕で飲み込むこの積載力こそ、ティグアンが選ばれる最大の理由の一つです。
| 比較項目 | VW ティグアン | BMW X1 | Mercedes-Benz GLB | Mazda CX-60 |
| 全長 | 4,545 mm | 4,500 mm | 4,640 mm | 4,740 mm |
| 全幅 | 1,840 mm | 1,835 mm | 1,835 mm | 1,890 mm |
| 全高 | 1,655 mm | 1,645 mm | 1,700 mm | 1,685 mm |
| 荷室容量 | 652 L | 540 L | 570 L (5人乗時) | 570 L |
| 特徴 | 積載性No.1のバランス型 | スポーティ・コンパクト | 3列シート・箱型 | 大排気量FR・大柄 |
走り・乗り心地の進化|DCC Proとは?
サイズだけでなく、中身の進化も見逃せません。新型ティグアン最大のトピックは、フォルクスワーゲンが誇る最新のシャシー制御技術「DCC Pro」の採用です。


走行性能のハイライト
- 2バルブ独立制御に進化した「DCC Pro」によるフラットな乗り心地
- マイルドハイブリッド(eTSI)とクリーンディーゼル(TDI)の選択肢
- 静粛性と剛性感がもたらす「プレミアムカー」のような動的質感
「SUVは重心が高くて揺れやすい」という常識を覆すのが、今回採用されたDCC Pro(アダプティブシャシーコントロール)です。従来のダンパーは「伸び・縮み」を1つのバルブで制御していましたが、DCC Proでは2つのバルブで独立制御します。
これにより、「路面の凹凸は柔らかく吸収するのに、カーブではしっかり踏ん張る」という、相反する要素を極めて高い次元で両立しました。実際に試乗すると、まるで魔法の絨毯に乗っているかのようなフラット感と、ドライバーの意図通りに動く正確なハンドリングに驚かされます。
パワートレインは、街乗りに適した1.5Lマイルドハイブリッド「eTSI」と、高速巡航や雪道に強い2.0Lディーゼル4WD「TDI 4MOTION」の2本立て。どちらも静粛性が大幅に向上しており、プレミアムSUVとしての格を上げています。
| 比較項目 | eTSI (ガソリン) | TDI 4MOTION (ディーゼル) |
| 排気量 | 1.5L + モーター | 2.0L ターボ |
| 駆動方式 | FF (前輪駆動) | 4WD (四輪駆動) |
| メリット | 軽快感、静かさ、価格 | トルクフル、燃費、安定性 |
| おすすめ | 街乗りメイン、コスト重視 | 長距離移動、ウィンタースポーツ |
あなたに合うグレードは?失敗しない選び方
最後に、グレード選びのアドバイスです。新型ティグアンには主に「Active」「Elegance」「R-Line」の3つのラインが用意されています。

グレード選びの基準
- コストパフォーマンス重視なら「Active」
- 装備と快適性のバランスなら「Elegance」
- デザインと走りのこだわりなら「R-Line」

初期費用を抑えたい方は、エントリーグレードの**「Active」**も検討の価値があります。ベースモデルとはいえ、フォルクスワーゲンの安全装備は全車標準レベルが高いため、実用面での不足を感じることは少ないでしょう。

もっともバランスが良いのは**「Elegance」**です。IQ.LIGHT(マトリックスLEDヘッドライト)や快適装備が標準で充実しており、ティグアンの魅力を余すことなく享受できます。全幅も1,840mmに収まるため、駐車場選びにも困りません。

一方、見た目のカッコよさや、専用シートのホールド性を求めるなら**「R-Line」**一択です。ただし、前述の通り全幅が1,860mmになる点と、タイヤサイズが20インチとなり乗り心地が若干硬めになる点(DCC Proでカバーされていますが)は考慮する必要があります。
| 比較項目 | Active | Elegance | R-Line |
| 車両価格 | ◎ (リーズナブル) | ◯ (バランス良) | △ (高価) |
| 全幅 | 1,840 mm | 1,840 mm | 1,860 mm |
| タイヤ | 17/18インチ | 18/19インチ | 20インチ |
| シート | ファブリック | マイクロフリース等 | R専用ファブリック |
まとめ

新型ティグアンは、ボディサイズの拡大を最小限に抑えつつ、中身を劇的に進化させた「失敗しないSUV」の筆頭候補です。
- 日本の道にジャストサイズ: 全幅1,840mm(標準)と取り回しの良さは維持。
- クラス最強の積載力: 652Lの荷室は、家族旅行や趣味の相棒として頼もしい。
- 上質な走り: DCC Proによる乗り心地は、ワンランク上の高級車に匹敵。
「家族のために広い車がいいけど、運転しにくいのは困る」「長く乗れる質の良い車が欲しい」。そんなあなたの要望に対し、新型ティグアンは100点満点の回答を出してくれるでしょう。
ぜひ一度ディーラーで試乗し、その「サイズ感」と「乗り味」を体感してみてください。きっと、ハンドルを握った瞬間にその良さが伝わるはずです。