
メルセデス・ベンツのラインナップの中でも、圧倒的な存在感と高い実用性を誇る「GLE」。ラグジュアリーSUVの購入を検討される際、必ずと言っていいほど候補に挙がるモデルです。しかし、いざ購入しようとすると「標準のSUVボディとクーペ、どちらが自分のライフスタイルに合っているのか」「パワートレインはどれを選ぶべきか」と迷われる方は少なくありません。全長約5m、全幅約2mという堂々たる体躯を持つ車だからこそ、後悔のない選択をしたいものです。
長年多くのプレミアムカーに触れてきた経験から言えるのは、GLEは選び方次第で「家族のための極上の移動空間」にも「ドライバーの所有欲を満たすスポーツツアラー」にもなるということです。本記事では、GLEのSUVモデルとクーペモデルの違いや、最新のパワートレインごとの特徴を分かりやすく比較・解説します。あなたにとって最高のおすすめモデルを見つけるための羅針盤として、ぜひお役立てください。
- GLEのSUVボディとクーペボディの決定的な違いと選び方
- 直4と直6、2つのISG搭載ディーゼルの違いと選び方
- 3列目シートの使い勝手や日常での取り回しに関するリアルな評価
- 最新のMBUXや安全装備など、購入前に知っておくべき重要ポイント
メルセデス・ベンツGLEがプレミアムSUVとして圧倒的におすすめな理由

世界中のVIPやエグゼクティブから支持され続けるGLE。その魅力は、単に「大きなベンツ」であるというステータス性だけではありません。最新モデルでは、先進技術と伝統的なクラフトマンシップが見事な次元で融合しています。ここでは、数あるライバル車の中からなぜGLEを選ぶべきなのか、その本質的な理由を紐解いていきましょう。
威風堂々としたデザインと極上の室内空間

- 存在感を放つフロントグリルと洗練されたプロポーション
- Sクラス譲りの高品質な素材を贅沢に使用したインテリア
- 静粛性と快適性を極限まで高めたエアマティックサスペンション
GLEを目の前にしてまず感じるのは、その堂々たる佇まいです。特にフロントマスクは、スリーポインテッドスターを中心に力強さと気品を兼ね備えており、どこに乗っていっても恥ずかしくないフォーマルさを持っています。ドアを開ければ、そこはもはや高級ラウンジです。手触りの良いレザーシート、本木目のパネル、そしてアンビエントライトが織りなす空間は、日常の移動を特別な時間に変えてくれます。
また、特筆すべきは静粛性と乗り心地の高さです。オプション設定、あるいは上級グレードに標準装備される「AIRMATICサスペンション」は、路面の凹凸をまるで魔法のように吸収します。家族での長距離ドライブや、ゴルフ場までの往復など、疲労を残したくない場面でこれほど頼りになる足回りはありません。
日常使いからレジャーまでこなす圧倒的な実用性


- 最大7人乗車が可能な3列目シートの存在(SUVモデル)
- ゴルフバッグも余裕で積載できる広大なラゲッジスペース
- 見た目の大きさからは想像できない取り回しの良さ
プレミアムSUVを選ぶ際、実用性をどこまで求めるかは重要なポイントです。GLEのSUVモデル(標準ボディ)は、このクラスでは数少ない「3列シート7人乗り」を標準装備(一部グレード除く)しています。普段は5人乗りとして広大なラゲッジスペースを活用しつつ、いざという時には祖父母や友人を乗せて7人で移動できる柔軟性は、ファミリー層にとって非常に魅力的です。
ラゲッジスペースは、ゴルフバッグを横置きで複数個積載できる容量を確保しています。さらに、全幅が2メートルに迫る巨体でありながら、ステアリングの切れ角が大きく、最新の360度カメラシステムなどの運転支援機能が充実しているため、日本の狭い駐車場や細い路地でも意外なほど運転しやすいのが特徴です。
あなたにおすすめなのはどっち?GLE SUVとクーペの徹底比較
GLEを購入する際、最初の大きな分かれ道となるのが「ボディタイプの選択」です。実用性を極めた標準のSUVモデルか、それとも流麗なスタイリングを纏ったクーペモデルか。どちらも素晴らしい車ですが、ターゲットとなるユーザー層や使い勝手は明確に異なります。それぞれの特徴を比較し、あなたのライフスタイルに合うのはどちらかを診断しましょう。
GLE SUV(標準ボディ):実用性と王道の風格を求める方へ
- 3列目シートを備え、最大7人乗車が可能
- 後席の頭上空間やラゲッジ容量が広く、開放感がある
- 伝統的なSUVらしい、力強く四角いシルエット
標準のSUVボディは、メルセデス・ベンツが考えるプレミアムSUVの「王道」です。スクエアなリア周りのデザインは、後席乗員に余裕のあるヘッドルーム(頭上空間)を提供します。長身の大人が長時間座っても、圧迫感を感じることはありません。
最大の武器は、やはり3列目シートの存在です。床下格納式のため、使用しない時は完全にフラットな荷室として使えます。休日に家族全員で出かけたり、子供の友人を乗せて送迎したりといった、フレキシブルな使い方を想定している方には、迷わずこちらをおすすめします。


GLE クーペ:美しさとスポーティな走りを最優先する方へ
- 後方に向かってなだらかに落ちる流麗なルーフライン
- よりスポーティに味付けされたサスペンションとステアリング
- 5人乗りに割り切った、贅沢なパーソナル空間
一方のGLEクーペは、「SUVの力強さ」と「クーペの美しさ」を融合させたモデルです。なだらかに傾斜するルーフラインと、張り出したリアフェンダーが作り出すプロポーションは、標準のSUVモデルとは全く異なる色気を放っています。街中や高級ホテルで圧倒的な存在感を主張したい方に最適です。
クーペモデルは完全に5人乗りと割り切られており、3列目シートの設定はありません。また、ルーフが低いため後席の頭上空間は標準ボディに比べてややタイトになり、ラゲッジスペースの高さも制限されます。しかし、その分サスペンションやハンドリングはより機敏にチューニングされており、ドライバーズカーとしての楽しさはクーペに軍配が上がります。


| 比較項目 | GLE SUV(標準ボディ) | GLE クーペ |
| デザインの印象 | 威風堂々、力強い、王道 | 流麗、スポーティ、個性的 |
| 乗車定員 | 7名(3列シート標準 ※一部除く) | 5名(2列シート専用) |
| 後席の快適性 | 頭上空間に余裕があり極めて快適 | 十分な広さだがルーフがやや低い |
| ラゲッジ容量(VDA) | 最大2,055L(2・3列目可倒時) | 最大1,710L(後席可倒時) |
| おすすめのユーザー | ファミリー層、多様な使い勝手を求める方 | ご夫婦、デザインや走りの質感を重視する方 |
パワートレイン比較:直4・直6ディーゼルとAMGの特徴と選び方
ボディタイプを決めたら、次は心臓部であるパワートレインの選択です。現在、日本市場のGLEには高効率な2種類のクリーンディーゼル(直列4気筒および直列6気筒)、そして圧倒的なパフォーマンスを誇るAMGモデル(ガソリン)が用意されています。予算だけでなく、普段の走行環境や求めるパワーによって、最適な選択肢は変わってきます。
軽快な走りと優れた燃費:GLE 300 d 4MATIC(※SUV専用)

- 2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼルターボ搭載
- 鼻先が軽く、街中での回頭性や取り回しに優れる
- 日常使いに十分なパワーと、最も優秀な経済性
SUVモデルのエントリーとして人気を集めているのが「300 d」です。2.0リッターの直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載しており、もちろんこちらにもISG(マイルドハイブリッド)が組み合わされています。(※クーペモデルには設定がありません)
直列6気筒モデルに比べてエンジン自体が軽いため、車の鼻先が軽く感じられ、交差点やカーブでのステアリング操作が非常に軽快です。絶対的なパワーは450 dに譲りますが、街乗りや高速道路の巡航であれば全く不満を感じさせない必要十分なトルクを備えています。価格面でも最も手が届きやすく、維持費(燃費や税金)の面でも有利なため、コストパフォーマンスを重視する方に最適なおすすめモデルです。
圧倒的なトルクと上質感:GLE 450 d 4MATIC

- 3.0リッター直列6気筒クリーンディーゼルターボ搭載
- ISGによる滑らかな発進と、静粛性の極めて高い極上のフィーリング
- 重量級ボディを軽々と引っ張る強大なトルク
より上質なドライビング体験を求める方、GLEの主軸とも言える王道モデルをお探しの方におすすめなのが「450 d」です。搭載される直列6気筒ディーゼルエンジンは、メルセデス・ベンツの傑作とも言える完成度を誇ります。ディーゼル特有のノイズや振動は車内ではほぼ感じられず、まるで排気量の大きなガソリンエンジンのような滑らかな回転フィールが特徴です。
ISGのモーターアシストにより、2.5トンに迫る車体を驚くほどスムーズかつ力強く押し出します。高速道路でのクルージングでは、低回転を維持したままどこまでも走り続けられるような感覚を味わえ、乗員全員に疲労を感じさせません。休日のロングドライブやゴルフエクスプレスとして、極上の移動空間を提供してくれます。なお、クーペモデルをお選びの場合は、この450 dがディーゼルのスタンダードとなります。
極限のパフォーマンス:メルセデスAMG GLE 53 / 63 S

- AMG専任マイスターが組み上げる至高のエンジン(63 S)
- スポーツカー顔負けの強烈な加速と心を揺さぶるエキゾーストノート
- 専用チューニングされた足回りがもたらす異次元のコーナリング
実用性だけでなく、心震えるようなスポーツドライビングを求める方には、メルセデスAMGモデルという究極の選択肢があります。マイルドハイブリッドと電動スーパーチャージャーを備えた直列6気筒ガソリンターボの「GLE 53」、そして最強の4.0リッターV8ガソリンツインターボを搭載する「GLE 63 S」です。
エンジンに火を入れた瞬間に響き渡る野太いエキゾーストノートは、AMGオーナーならではの特権です。アクセルを踏み込めば、背中をシートに激しく押し付けられるような強烈な加速を味わえます。また、専用の四輪駆動システムや電子制御サスペンションにより、背の高いSUVとは思えないほど俊敏にコーナーを駆け抜けます。「家族も乗せるが、走りの情熱は決して妥協したくない」というエンスージアストに捧げる特別なモデルです。
最新のMBUXや安全装備など、購入前に知っておくべき重要ポイント
プレミアムSUVとしての価値は、走りやデザインだけでなく、毎日の運転をサポートする先進技術にも表れます。GLEには、メルセデス・ベンツが誇る最新のテクノロジーが惜しみなく投入されています。ここでは、快適で安全なカーライフのために必ず知っておきたい装備のポイントを解説します。
直感的な操作が可能な最新世代の「MBUX」

- 「ハイ、メルセデス」で起動する自然対話式音声認識機能
- 12.3インチの大型ワイドディスプレイによる鮮明な視認性
- スマートフォン連携(Apple CarPlay/Android Auto)に標準対応
現行のGLEには、対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」が搭載されています。「ハイ、メルセデス、少し暑い」と話しかけるだけでエアコンの温度を調整してくれたり、目的地のナビ設定を音声で行えたりと、運転中の視線移動を最小限に抑えながら多彩な操作が可能です。
また、運転席からセンターコンソールまで繋がる2枚の12.3インチ高精細ディスプレイは、ナビゲーション画面や車両情報を非常に美しく見やすく表示します。スマートフォンのワイヤレス接続にも対応しているため、普段お使いのアプリを車載ディスプレイでそのまま操作できるのも大きなメリットです。
世界最高水準のインテリジェントドライブ(安全運転支援システム)

- 渋滞時の疲労を劇的に軽減する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」
- ウインカー操作だけで自動で車線変更を行う「アクティブレーンチェンジングアシスト」
- トランスペアレントボンネット(透明ボンネット)機能による死角の低減
メルセデス・ベンツを選ぶ最大の理由として「圧倒的な安全性」を挙げる方は少なくありません。GLEには、Sクラスと同等の最新の安全運転支援システムが搭載されています。高速道路での渋滞時には、前走車との車間距離を保ちながら停止・発進を自動で行ってくれるため、長距離ドライブの疲労が全く違います。
さらに最新モデルでは、オフロードモード時にセンターディスプレイに車両の前方下部の路面映像を合成して映し出す「トランスペアレントボンネット」機能が採用されました。これにより、急な坂道や障害物のある悪路、さらには街中の極端に狭い駐車場などでも、死角を減らして安全に走行・駐車することが可能です。
まとめ
- 家族構成やライフスタイルに合わせて、SUVボディ(7人乗り)かクーペボディ(5人乗り)を選択することが最も重要です。
- SUVで経済性を重視するなら「300 d」、クーペや、より上質で余裕のあるトルクを求めるなら「450 d」がおすすめです。
- プレミアムSUV市場において、GLEの完成度の高さは群を抜いており、どのモデルを選んでも極上の移動体験が約束されています。
メルセデス・ベンツ GLEは、単なる移動の道具を超え、オーナーの人生を豊かにしてくれる真のプレミアムSUVです。実用性と威厳を備えた王道の標準ボディか、流麗でスポーティなクーペか。そして、軽快な直4ディーゼルか、トルクフルな直6ディーゼルか、熱狂のAMGか。ご自身の直感とライフスタイルを照らし合わせ、最高の1台を選択してください。お近くの正規ディーラーに足を運び、実際にそのステアリングを握ってみれば、きっとあなたにふさわしい「正解」が見つかるはずです。
