
フォルクスワーゲンの人気ミドルサイズSUV「ティグアン」は、Active・Elegance・R-Lineという3つのグレードに、eTSI(ガソリン)とTDI 4MOTION(ディーゼル)という2つのパワートレインを組み合わせた、合計6つのグレードを展開しています。「グレードが多くてどれを選べばいいかわからない」「価格差に見合うだけの装備差があるのか知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、新型ティグアンの全6グレードの価格と装備差を公式情報をもとに整理し、目的別におすすめのグレードを診断します。ボディサイズやライバル車との比較は別記事「新型ティグアン徹底比較」で解説しているため、本記事ではグレード・装備・価格に絞って解説します。ティグアンのグレード選びで迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事のポイント
- Active・Elegance・R-Line×eTSI・TDIの6グレード構成
- グレード別価格一覧(2026年1月改定後)
- IQ.LIGHTやDCC Proなど装備差の比較
- 目的別のおすすめグレード診断
- グレードや駆動方式によって自動車税・維持費も変わる点に注意
新型ティグアンのグレード構成|Active・Elegance・R-Line×2パワートレイン



ティグアンの現行モデルは、Active・Elegance・R-Lineの3グレードに、1.5L直列4気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッドの「eTSI」(前輪駆動)と、2.0Lディーゼルターボの「TDI 4MOTION」(フルタイム4WD)を組み合わせた合計6グレード構成です。まずはパワートレインごとの基本スペックを確認しておきましょう。
- eTSI:最高出力150PS(110kW)・最大トルク250Nm、WLTCモード燃費15.6km/L、前輪駆動(FF)
- TDI 4MOTION:最高出力193PS(142kW)・最大トルク400Nm、WLTCモード燃費15.1km/L、フルタイム4WD
エンジンの違いは駆動方式や燃料代、後述する自動車税の区分にも直結します。グレード(装備)を選ぶ前に、まずはこの2つのパワートレインのどちらが自分の使い方に合うかを決めておくと、選択肢が絞りやすくなります。
グレード別価格一覧|2026年1月改定後の6グレード
フォルクスワーゲン ジャパンは2026年1月1日、原材料費や輸送コストの上昇を理由にティグアンを含む6モデルの価格を平均約1.5%改定しました。改定後のティグアン全6グレードの価格(消費税込み)は以下の通りです。
| グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
| eTSI アクティブ | FF | 494万9000円 |
| eTSI エレガンス | FF | 558万4000円 |
| eTSI Rライン | FF | 601万4000円 |
| TDI 4MOTION アクティブ | 4WD | 570万9000円 |
| TDI 4MOTION エレガンス | 4WD | 634万4000円 |
| TDI 4MOTION Rライン | 4WD | 666万4000円 |
同じグレード名でも、eTSIとTDI 4MOTIONの価格差はおよそ76万円〜80万円です。ディーゼル4WDは車両価格が高いだけでなく、排気量の違いにより自動車税の区分も上がるため、購入時だけでなく維持費の面でも差が生まれます。維持費の詳細は別記事「ティグアンの維持費実態」で解説しています。
Active・Elegance・R-Lineの装備差を徹底比較
ティグアンは同じボディでも、グレードによってヘッドライト、シート、足回りなどの装備が大きく異なります。ここでは公式資料や試乗記をもとに、3グレードの主な違いを整理します。
ヘッドライト・安全運転支援の違い
- Active:LEDヘッドライトを標準装備
- Elegance・R-Line:"IQ.LIGHT" HDマトリックスLEDヘッドライトを標準装備
- 全グレード:Travel Assist(同一車線内運転支援)、Lane Assist、Side Assist Plusなどの運転支援システムを標準装備

写真出典:Volkswagen
エントリーのActiveでも、車線内の運転支援など基本的な安全装備は標準装備されており、グレードによる差はヘッドライトの機能差が中心です。EleganceとR-Lineに標準の"IQ.LIGHT" HDは、片側1万9200個の高精細LEDによって対向車を眩惑しないよう自動で配光を制御するマトリックス機能を備えています。
シート・快適装備の違い
- Active:ファブリックシート
- Elegance:運転席に3点式の空気圧リラクゼーション機能付シートを標準装備
- R-Line:ヘッドレスト一体型のスポーツファブリックシートを標準装備

写真出典:Volkswagen
Eleganceに標準の空気圧式リラクゼーション機能は、腰まわりなどを圧迫・解放することでマッサージのような効果を得られるもので、長距離運転時の快適性を高めます。R-Lineはデザイン性を重視したスポーティなシート形状が特徴です。オプションのレザーシートパッケージを選ぶと、運転席・助手席の両方に10ポイントの空気圧式リラクゼーション機能を追加できます。
足回り・ホイール・走行性能の違い
- Active・Elegance:固定式ダンパー
- R-Line:電子制御可変ダンパー"DCC Pro"を標準装備(コンフォート・スポーツ・カスタムの切り替えが可能)
- Elegance:235/55R18の18インチアルミホイール/R-Line:255/40R20の20インチアルミホイール
- R-Lineのみ:可変ギア比の「プログレッシブステアリング」を標準装備

写真出典:Volkswagen
R-Lineに標準のDCC Proは、伸び側と縮み側の減衰力を独立制御できる電子制御ダンパーです。EleganceとR-Lineでは全幅も1,840mmから1,860mmへ広がり、20インチタイヤと合わせて足回りの印象は大きく変わります。走りの質感を求めるならR-Line、乗り心地の素直さを重視するならEleganceやActiveが向いています。
ここまでの違いを一覧表にまとめました。
| 項目 | Active | Elegance | R-Line |
| ヘッドライト | LED | IQ.LIGHT HD | IQ.LIGHT HD |
| シート | ファブリック | 空気圧リラクゼーション機能付 | スポーツファブリック |
| 足回り | 固定式ダンパー | 固定式ダンパー | DCC Pro(可変ダンパー) |
| ホイール | ディーラー・公式サイトで要確認 | 18インチ(235/55R18) | 20インチ(255/40R20) |
| ステアリング | 標準 | 標準 | プログレッシブステアリング |
| 運転支援 | Travel Assist等 標準 | Travel Assist等 標準 | Travel Assist等 標準 |
Activeのホイールサイズなど、表内で「要確認」とした項目は正規ディーラーまたは公式サイトの最新諸元表でご確認ください。
あなたに合うグレードは?目的別の選び方診断
ここまでの価格・装備差を踏まえて、目的別におすすめのグレードを整理します。
価格と維持のしやすさを重視するなら「Active」

- eTSIなら494万9000円からとシリーズで最も手が届きやすい
- 運転支援システムなど安全面の基本装備は他グレードと共通
- eTSIを選べば自動車税も1,000cc超1,500cc以下の区分(年額3万500円)に収まる
Activeは、IQ.LIGHTやDCC Proといった上級装備を省き、価格と基本性能のバランスを取ったグレードです。装飾的な装備よりも、走行支援など安全に関わる機能を優先したいという方や、初めての輸入車で維持費への不安がある方に向いています。特にeTSI アクティブは、6グレードの中で車両価格・自動車税の両面で最も負担を抑えやすい組み合わせです。
上質さと快適装備のバランスなら「Elegance」

- IQ.LIGHT HDと空気圧リラクゼーション機能付シートを標準装備
- R-Lineより落ち着いた18インチホイールで乗り心地重視
- 試乗記でも「快適な乗り心地や価格に重きを置くならEleganceでも満足度は高い」と評価
Eleganceは、Active譲りの扱いやすさに、上質な装備をプラスしたグレードです。自動車専門メディアの試乗比較でも、快適な乗り心地や価格を重視するユーザーにはEleganceで十分満足度が高いと評価されています。長距離移動が多く、シートの快適性を重視する方や、派手すぎない上質さを求める方におすすめです。
走りや所有感、スポーティな外観を求めるなら「R-Line」

- DCC Pro・20インチホイール・プログレッシブステアリングを標準装備
- R-Line専用の内外装でスポーティな存在感を演出
- Eleganceとの価格差はTDI 4MOTIONで32万円(634万4000円→666万4000円)
R-Lineは、足回りからステアリングまで走りに関わる装備を一新した最上級グレードです。「スポーティな見た目や走りを重視するならR-Line」という評価もあり、価格差以上の走行性能の違いを体感できます。街乗りだけでなく、峠道や高速道路での安定感も含めて所有する満足感を求める方に向いています。
オーナーレビューに見るティグアンの装備・価格への実感
carview!(カービュー)のティグアンユーザーレビューには250件を超える評価が寄せられ、総合評価は5点満点中4点台。カテゴリー別ではデザインへの評価が特に高く、内外装の質感や乗り心地の安定感、なかでもディーゼルモデルの長距離走行時の快適性や燃費の良さを評価する声が目立ちます(参考:carview! フォルクスワーゲン ティグアン ユーザーレビュー)。
一方で、カテゴリー別評価では価格の項目が最も低く、「割高感がある」という指摘や、雨天時のレーンキープアシストの誤作動を報告する声も見られます。装備が充実したEleganceやR-Lineほど価格は上がるため、本記事で紹介した装備差が自分にとって価格差に見合うかどうかを、試乗などで確かめてから選ぶことをおすすめします。
まとめ|後悔しないティグアンのグレード選び

新型ティグアンは、Active・Elegance・R-Lineの3グレードと、eTSI・TDI 4MOTIONの2パワートレインの組み合わせで、価格と装備の選択肢が豊富です。最後に、選び方のポイントを整理します。
- 価格を抑えつつ基本の安全装備を確保したいなら「Active」
- 上質な装備と乗り心地のバランスを求めるなら「Elegance」
- 走りや所有感、スポーティな外観を重視するなら「R-Line」
- 街乗り中心・自動車税を抑えたいならeTSI、長距離や悪路が多いならTDI 4MOTION
- 最終的な仕様・価格・在庫は正規ディーラーで必ず確認する
グレード選びで迷ったときは、まず自分がどの装備を「必要」と感じるかを整理してみましょう。安全運転支援はどのグレードにも標準装備されているため、Activeでも実用面での不満は出にくいはずです。その上で、上質な乗り心地を求めるならElegance、走りや所有感を重視するならR-Lineという選び方が失敗しにくい基準になります。維持費まで含めて検討したい方は、別記事「ティグアンの維持費実態」もあわせてご確認ください。
出典・参考情報
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