
マツダCX-60は、ガソリン・ディーゼル・ディーゼルハイブリッド・プラグインハイブリッドの4種類のパワートレインを備える、マツダのプレミアム志向の2列シートSUVです。現行国内仕様は合計11グレードで構成されており、最安の25S L Package(382万8,000円〜)から最上位のPHEV Premium Sports/Premium Modern(649万5,500円)まで、幅広い価格帯から選べます。
2025年10月のグレード再編により、XD系のラインナップが整理され、XD Drive EditionやXD Drive Edition Nappa Leather Packageなどが設定されました。本記事は2026年3月時点のマツダ公式情報をもとに、現行全グレードの価格・装備・内装を比較し、どのグレードが自分の使用環境に合うかを考える材料をまとめています。
グレード選びの主なポイントは、予算・年間走行距離・充電環境の有無・駆動方式(2WD/4WD)・内装デザインの好みの5点です。用途によって最適なグレードは異なるため、各グレードの特徴を確認したうえで選ぶことが重要です。
この記事のポイント
- 現行CX-60はガソリン・ディーゼル・ディーゼルハイブリッド・PHEVの4パワートレイン、計11グレードで構成
- 最安は25S L Package(382万8,000円〜)、最上位はPHEV Premium Sports/Premium Modern(649万5,500円)
- グレード選びの軸は予算・年間走行距離・充電環境の有無・駆動方式(2WD/4WD)・内装デザインの好みの5点
- 2WDから4WDへの価格差は25S・XDともに22万5,500円。XD-HYBRIDとPHEVは全グレード4WD専用
- 万人共通のベストグレードはなく、使用環境に応じた選択と実車試乗での確認が推奨される
CX-60の現行グレードと価格一覧【2026年3月時点】

現行CX-60の全グレードを一覧にした比較表です。価格は消費税込みのメーカー希望小売価格(2WD設定のあるグレードは2WD価格を基準に表示)。
| パワートレイン | グレード | 価格(最安) | 駆動方式 | シート素材 | シートカラー |
|---|---|---|---|---|---|
| ガソリン SKYACTIV-G 2.5 | 25S L Package | 382万8,000円〜 | 2WD/4WD | レザー | ブラック/グレージュ |
| 25S Exclusive Mode | 413万500円〜 | 2WD/4WD | ナッパレザー | ブラック | |
| ディーゼル SKYACTIV-D 3.3 | XD Drive Edition | 430万3,200円〜 | 2WD/4WD | レザー | ブラック/グレージュ |
| XD Drive Edition Nappa Leather Package | 459万8,000円〜 | 2WD/4WD | ナッパレザー | ブラック | |
| XD Premium Sports | 469万8,100円〜 | 2WD/4WD | ナッパレザー/レガーヌ | タン | |
| ディーゼルハイブリッド e-SKYACTIV D 3.3 | XD-HYBRID Drive Edition Nappa Leather Package | 534万500円 | 4WDのみ | ナッパレザー | ブラック |
| XD-HYBRID Drive Edition Burgundy Leather Package | 549万4,500円 | 4WDのみ | ナッパレザー | レッド(バーガンディ) | |
| XD-HYBRID Premium Sports | 570万3,500円 | 4WDのみ | ナッパレザー/レガーヌ | タン | |
| XD-HYBRID Premium Modern | 570万3,500円 | 4WDのみ | ナッパレザー | ピュアホワイト | |
| プラグインハイブリッド e-SKYACTIV PHEV | PHEV Premium Sports | 649万5,500円 | 4WDのみ | ナッパレザー/レガーヌ | タン |
| PHEV Premium Modern | 649万5,500円 | 4WDのみ | ナッパレザー | ピュアホワイト |
価格は2026年3月時点のメーカー希望小売価格(消費税込み)。特別塗装色、メーカーオプション、登録諸費用、税金、リサイクル料金などは含みません。2WD/4WDを選べるグレードは2WD価格を最安として表示しています。価格や仕様は変更される場合があるため、最新情報はマツダ公式サイトまたは販売店でご確認ください。
4つのパワートレイン別にグレードを比較

- ガソリン(SKYACTIV-G 2.5):25Sシリーズ
- ディーゼル(SKYACTIV-D 3.3):XDシリーズ
- ディーゼルハイブリッド(e-SKYACTIV D 3.3):XD-HYBRIDシリーズ
- プラグインハイブリッド(e-SKYACTIV PHEV):PHEVシリーズ
ガソリン(SKYACTIV-G 2.5):25Sシリーズ
2.5L直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する25Sシリーズは、最高出力188PS・最大トルク250N・mを発揮します。現行CX-60でガソリン車に設定されているのはレギュラーガソリン仕様で、給油の手軽さもメリットのひとつです。
25S L Packageは382万8,000円(2WD)から。現行CX-60の最安グレードですが、本革シートと20インチホイールを標準装備するスタンダード仕様です。廉価なファブリック仕様ではありません。
25S Exclusive Modeは413万500円(2WD)から。ナッパレザーシートとチタン調のアクセントを採用したガソリン車の上級仕様で、内装の質感を重視したい方に向きます。
年間走行距離が比較的少なく市街地中心の使用が多い方や、車両価格を抑えたい方が25Sを選ぶケースが多くなります。ディーゼルとの車両価格差・燃料費の差は走行距離によって変わるため、自分の使用状況に合わせて試算することが重要です。
ディーゼル(SKYACTIV-D 3.3):XDシリーズ
3.3L直列6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載するXDシリーズは、最高出力231PS・最大トルク500N・mを発揮します。低回転から大きなトルクを引き出すディーゼルの特性は、高速道路や長距離走行でその性能を発揮しやすい設計です。燃料費の優位性は年間走行距離や軽油価格によって変わるため、一概に「必ず得」とは言い切れませんが、長距離走行が多い方にはガソリン車との比較検討価値があります。
現行XDは全グレードにレザー以上のシートを標準装備しており、いずれもブラック基調のスポーティな内外装が特徴です。2WDと4WDを選択できます。
XD Drive Editionは430万3,200円(2WD)から。本革シートを標準装備するXDシリーズの最安グレードです。
XD Drive Edition Nappa Leather Packageは459万8,000円(2WD)から。XD Drive Editionと同系のスポーティな外観を保ちながら、シートをナッパレザー(ブラック)にグレードアップした仕様です。XD Drive Editionとの価格差は29万4,800円(同一駆動方式比)です。
XD Premium Sportsは469万8,100円(2WD)から。ナッパレザーとレガーヌを組み合わせたタンカラーの内装が特徴で、華やかさを求める方に向きます。XD Drive Editionとの価格差は39万4,900円(同一駆動方式比)です。
ディーゼルハイブリッド(e-SKYACTIV D 3.3):XD-HYBRIDシリーズ
3.3L直列6気筒ディーゼルに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたXD-HYBRIDシリーズは、全グレード4WD専用です。通常のXDよりも発進・変速時の滑らかさや動力性能を重視した仕様で、力強さと電動化による滑らかさを求める方に向きます。
XD-HYBRID Drive Edition Nappa Leather Packageは534万500円。ブラックのナッパレザーシートを採用したXD-HYBRIDシリーズの最安グレードです。
XD-HYBRID Drive Edition Burgundy Leather Packageは549万4,500円。バーガンディ(深紅)のナッパレザーシートが特徴で、個性的な内装を好む方に向きます。Drive Edition系の外観デザインを共有しつつ、内装カラーで差別化が図られています。
XD-HYBRID Premium SportsとXD-HYBRID Premium Modernは、どちらも570万3,500円の同価格です。
- Premium Sports:ナッパレザーとレガーヌを組み合わせたタンカラーの内装。スポーティで華やかな仕上がりです。
- Premium Modern:ピュアホワイトのナッパレザーに本杢や織物を組み合わせた和モダンな仕上がりです。
両グレードは上下関係ではなく、内装デザインの方向性で選ぶ構成になっています。
プラグインハイブリッド(e-SKYACTIV PHEV):PHEVシリーズ
2.5L直列4気筒ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたPHEVシリーズは、全グレード4WD専用です。外部充電に対応しており、自宅などで充電環境を用意できる場合は、日常の近距離移動を電気主体で走ることができます。
現行PHEVはPremium SportsとPremium Modernの2グレードのみで、価格はどちらも649万5,500円です。
- Premium Sports:ナッパレザーとレガーヌを組み合わせたタンカラーの内装。スポーティ志向の方に向きます。
- Premium Modern:ピュアホワイトの内装。和モダンな雰囲気を好む方に向きます。
充電設備の設置が難しい環境や、外部充電を日常的に活用するイメージが持ちにくい場合は、XD-HYBRIDも有力な比較対象になります。
グレード間の内装・装備の違い
25Sシリーズのグレード差
| グレード | 価格(2WD) | シート素材 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 25S L Package | 382万8,000円 | レザー(本革) | ガソリン車の基本仕様。本革シートと20インチホイールを標準装備。 |
| 25S Exclusive Mode | 413万500円 | ナッパレザー | チタン調アクセントを加えた上級仕様。内装の質感をさらに高めたい方向け。 |
XDシリーズのグレード差
| グレード | 価格(2WD) | シート素材 | Drive Edition比価格差 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| XD Drive Edition | 430万3,200円 | レザー(本革) | 基準 | ブラック基調のスポーティ外観。XDシリーズの最安グレード。 |
| XD Drive Edition Nappa Leather Package | 459万8,000円 | ナッパレザー(ブラック) | +29万4,800円 | Drive Editionの外観にナッパレザーを組み合わせた仕様。 |
| XD Premium Sports | 469万8,100円 | ナッパレザー/レガーヌ(タン) | +39万4,900円 | タンカラーの華やかな内装。外観デザインが異なる。 |
XD-HYBRIDシリーズのグレード差(全車4WD)
| グレード | 価格(4WD) | シート素材 | シートカラー | 内装の方向性 |
|---|---|---|---|---|
| XD-HYBRID Drive Edition Nappa Leather Package | 534万500円 | ナッパレザー | ブラック | スポーティ・ブラック基調 |
| XD-HYBRID Drive Edition Burgundy Leather Package | 549万4,500円 | ナッパレザー | レッド(バーガンディ) | スポーティ・個性的な深紅 |
| XD-HYBRID Premium Sports | 570万3,500円 | ナッパレザー/レガーヌ | タン | 華やかなスポーティ系 |
| XD-HYBRID Premium Modern | 570万3,500円 | ナッパレザー | ピュアホワイト | 和モダン・落ち着いた上質感 |
XD-HYBRID Premium SportsとPremium Modernは同価格のため、装備の序列ではなく内装デザインの方向性で選ぶことになります。
PHEVシリーズのグレード差(全車4WD)
| グレード | 価格(4WD) | シート素材 | シートカラー | 内装の方向性 |
|---|---|---|---|---|
| PHEV Premium Sports | 649万5,500円 | ナッパレザー/レガーヌ | タン | スポーティ志向 |
| PHEV Premium Modern | 649万5,500円 | ナッパレザー | ピュアホワイト | 和モダン志向 |
PHEVの両グレードも同価格のため、内装デザインの好みで選択します。
年間走行距離・使用環境による選び方
CX-60のパワートレイン選びは、年間走行距離と使用環境が重要な判断基準になります。
年間走行距離が少なく市街地中心の方
25Sシリーズが候補になります。ディーゼルは短距離走行の繰り返しには向かない面があります。また車両価格が高いため、走行距離が少ない場合は燃料費の節約効果が出にくいことがあります。ガソリン車との比較を検討することをお勧めします。
年間走行距離が多く高速道路を頻繁に使う方
XDシリーズが候補になります。3.3L直列6気筒ディーゼルの力強いトルクは高速道路や長距離走行での恩恵が大きくなります。燃料費の優位性は年間走行距離・軽油価格・ガソリン価格によって変わります。長距離走行が多いほど、ガソリン車との車両価格差を燃料費で回収しやすくなります。
動力性能・滑らかさ・4WDを重視する方
XD-HYBRIDシリーズが候補になります。ディーゼルに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせることで、XDよりも発進・変速フィールに電動化の滑らかさが加わります。全グレード4WD専用のため、4WDが必要な方にも選びやすい構成です。
自宅充電が可能で近距離のEV走行を活用したい方
PHEVシリーズが候補になります。日常の近距離移動を電気主体で走れる点が最大のメリットです。一方で車両価格は649万5,500円からとなり、充電設備の設置費用も考慮が必要です。外部充電を日常的に活用できる環境かどうかを確認したうえで検討することをお勧めします。
2WDと4WDの違い
CX-60のグレード選びでは、駆動方式も重要な検討項目のひとつです。
- 25SおよびXDシリーズ:2WD(FR)と4WDを選択できます。
- XD-HYBRIDおよびPHEVシリーズ:全グレード4WDのみです。
25SおよびXDにおける2WDから4WDへの価格差は22万5,500円です(各グレード共通)。
CX-60の2WDはFR(後輪駆動)レイアウトです。雪道や未舗装路での使用頻度が高い場合、また降雪地域に居住している場合は4WDが安心です。通常の舗装路での走行が中心であれば、2WDを選択することで初期費用を抑えることができます。
北海道などの積雪地域では、4WDに加えてスタッドレスタイヤの装着も雪道走行の安全性に直結します。駆動方式だけでなく、タイヤ選択もあわせて確認することが重要です。
おすすめグレード3選
使用環境ごとに特に検討の優先度が高いグレードを3つ紹介します。いずれも「唯一の正解」ではなく、用途に合えば有力な候補となる、という観点でご覧ください。

- 総合バランス重視XD Drive Edition(2WD)430万3,200円
- 初期費用重視25S L Package(2WD)382万8,000円
- 走りと内装を重視XD-HYBRID Premium Sports(4WD)570万3,500円
総合バランス重視
XD Drive Edition(2WD)
430万3,200円
現行XDシリーズで最も価格を抑えられるグレードです。3.3L直列6気筒ディーゼルによる500N・mの最大トルクと本革シートを備えつつ、ブラック基調のスポーティな内外装が特徴です。走行性能、内装、価格のバランスを重視するなら、XD Drive Editionが第一候補になります。
降雪地域など4WDが必要な場合は、4WD仕様(452万8,700円)を選ぶことができます。また、ナッパレザーを希望する場合はXD Drive Edition Nappa Leather Package(2WD 459万8,000円〜)も比較対象です。

初期費用重視
25S L Package(2WD)
382万8,000円
現行CX-60の最安グレードです。300万円台後半の設定ながら、本革シートと20インチホイールを標準装備しており、廉価なファブリック仕様ではありません。年間走行距離が少なく市街地中心の使用が多い方や、まず車両価格を抑えたい方に向きます。レギュラーガソリン仕様のため、給油の手軽さも魅力です。

走りと内装を重視
XD-HYBRID Premium Sports(4WD)
570万3,500円
3.3L直列6気筒ディーゼルに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた動力性能と、タンカラーの上質な内装を両立するグレードです。全車4WD専用のXD-HYBRIDシリーズで、動力性能と華やかな内装を求める方の有力候補になります。ピュアホワイトの和モダン内装を好む場合は、同価格のXD-HYBRID Premium Modernも候補です。
充電環境が整っている方には、PHEV Premium Sports/Premium Modern(649万5,500円)も検討の価値があります。
CX-60の乗り心地について

CX-60は発売後に複数回の商品改良が行われているため、年式によって乗り味が異なる可能性があります。購入前には検討中の年式・仕様を確認し、実車で試乗することが重要です。
中古車を検討する場合は、年式と商品改良の時期を確認することをお勧めします。2025年10月のラインナップ変更はXD系グレードの再編が中心です。サスペンション構造やダンパー特性、トランスミッション制御に関する変更内容については、マツダ公式発表を直接ご確認ください。
オーナーレビューに見るCX-60の実像
最後に、実際のオーナーの評価も確認しておきましょう。carview!(カービュー)のCX-60ユーザーレビューには450件を超える評価が寄せられており、総合評価は5点満点中4点台。直列6気筒ディーゼルのトルクと燃費、FRベースならではのハンドリング、内外装のデザインが高く評価されています(参考:carview! CX-60 ユーザーレビュー)。
一方で、乗り心地が硬く段差を拾うという指摘や変速のギクシャク感への言及が初期モデルを中心に複数あり、年式の新しい改良後モデルでは乗り心地が良くなったという報告も見られます。本文で触れた乗り心地の話題はオーナーの実感とも一致しているため、中古で検討する場合は年式による違いを試乗で確認するのがおすすめです。
まとめ:CX-60のグレード選びのポイント
現行CX-60の全グレードを価格・内装・駆動方式から整理すると、以下のようにまとめられます。
- 価格を抑えたいなら:25S L Package(382万8,000円〜)
- ディーゼルの力強さと価格バランスを重視するなら:XD Drive Edition(430万3,200円〜)
- ブラックのナッパレザーを求めるなら:XD Drive Edition Nappa Leather PackageまたはXD-HYBRID Drive Edition Nappa Leather Package
- タン内装を求めるなら:XD Premium Sports、XD-HYBRID Premium Sports、PHEV Premium Sports
- 赤い(バーガンディ)内装を求めるなら:XD-HYBRID Drive Edition Burgundy Leather Package
- 白い和モダン内装を求めるなら:XD-HYBRID Premium ModernまたはPHEV Premium Modern
- 自宅充電を活用したいなら:PHEV Premium Sports/Modern(649万5,500円)
駆動方式について:25SとXDは2WD(FR)と4WDを選択できます。XD-HYBRIDとPHEVは全グレード4WDのみです。2WDから4WDへの価格差は22万5,500円です。
万人に共通するベストグレードは存在しません。年間走行距離、充電環境の有無、駆動方式の必要性、内装デザインの好みを基準に、自分の使用環境に合うグレードを選んでください。購入前には、検討しているグレードの実車試乗と、販売店での最新価格・仕様の確認を必ず行うことをお勧めします。