
現行のアウディQ5シリーズは、標準的なSUVボディのQ5、流麗なルーフラインを持つQ5 Sportback、高性能版のSQ5/SQ5 Sportbackで構成されています。第3世代のQ5/Q5 Sportbackは2025年7月24日に日本で発売され、2026年4月にはユーザーインターフェイスや運転支援機能などを中心としたアップデートが発表されました。Q5とQ5 Sportbackには、最高出力204PSの2.0Lガソリンターボを搭載するTFSIと、最高出力204PS・最大トルク400Nmの2.0Lディーゼルターボを搭載するTDIが設定されています。SQ5系には367PS・550Nmを発揮する3.0L V型6気筒ガソリンターボが搭載されています。
2026年6月時点のメーカー希望小売価格は、Q5 TFSI quattro 150kW advancedの787万円からSQ5 Sportbackの1,098万円までです。この記事では、全6モデルの価格、走行性能、荷室、ボディ形状の違いを比較し、用途別に適したモデルを分かりやすく解説します。
この記事のポイント
- 現行Q5シリーズ全6モデルの価格と主要諸元(2026年6月時点)
- Q5とQ5 Sportbackのデザイン・荷室の違い(通常時5L差、最大時58L差)
- TFSIとTDIの性能・燃料・用途の違い
- Q5とSQ5のパワー、装備、価格差(276万円)
- S lineパッケージを選ぶメリット
- 家族利用、長距離移動、デザイン重視など用途別の選び方
アウディQ5全6モデルの構成(ボディ・エンジン・パフォーマンスで整理)
現行アウディQ5シリーズのラインアップは、ボディ形状・エンジン・パフォーマンスの3軸で6モデルに整理できます。S lineは独立したグレードではなく、advancedをベースに選択できる装備パッケージです。価格と装備は2026年6月時点のメーカー希望小売価格をもとにしています。
ボディ形状の違い:Q5(標準SUV)とQ5 Sportback(クーペSUV)


Q5(SUV)


Q5 Sportback(クーペ)
- Q5(標準SUV): 垂直方向への荷室高さを活用しやすい構造。リヤゲートの開口が広く、大型の荷物の積み降ろしに便利です。
- Q5 Sportback(クーペ): なだらかに傾斜するルーフラインを持つクーペスタイル。デザイン性を重視する層に向きます。
- 価格差: Q5 Sportbackは同一エンジンのQ5より35万円高くなります。通常時の荷室容量差は5L(520L対515L)ですが、後席格納時の最大容量では58L差(1,473L対1,415L)があります。
ファミリーユースや荷室の高さを重視する場合はQ5、流麗なデザインを優先する場合はQ5 Sportbackが選択肢になります。現行型Sportbackは先代に比べて後席ヘッドルームが改善されています。ルーフ後端が低くなるため体格によって頭上空間の感じ方が異なります。後席を頻繁に使う場合は、実車で乗降性と頭上空間を確認することをおすすめします。
エンジンの違い:TFSIとTDI
Q5とQ5 Sportbackには、2.0L直列4気筒のガソリンエンジン(TFSI)とディーゼルエンジン(TDI)の2種類が用意されています。どちらも最高出力は150kW(204PS)で、全モデルに48V MHEV plusを搭載しています。
| 比較項目 | TFSI quattro 150kW(ガソリン) | TDI quattro 150kW(ディーゼル) |
| エンジン | 2.0L 直列4気筒 直噴ガソリンターボ | 2.0L 直列4気筒 直噴ディーゼルターボ |
| 最高出力 | 150kW(204PS) | 150kW(204PS) |
| 最大トルク | 340Nm | 400Nm |
| トルク発生域 | 2,000〜4,000rpm | 1,750〜3,250rpm |
| 変速機 | 7速 Sトロニック | 7速 Sトロニック |
| 駆動方式 | quattro四輪駆動 | quattro四輪駆動 |
| 0-100km/h加速 | 7.2秒 | 7.4秒 |
| 燃料 | ハイオクガソリン | 軽油 |
TFSIとTDI:どちらが自分に合うか
- TFSIを選ぶ場合: ガソリン車らしい静粛性と滑らかな加速が特徴です。街乗りから高速道路まで扱いやすく、短距離走行や市街地走行が多い環境でも選びやすいモデルです。
- TDIを選ぶ場合: 最大トルク400Nmを1,750rpmから発揮し、高速道路の合流や追い越しで余裕があります。軽油単価の面では、長距離走行が多い場合に有利になりやすい傾向があります。ただし、車両価格はTFSIより28万円高く、実際の損益分岐点は年間走行距離・実燃費・燃料価格・保有期間によって変わります。定期的に十分な距離を走る利用環境との相性も考慮してください。
高性能モデル:SQ5とSQ5 Sportback


SQ5とSQ5 SportbackはQ5シリーズの高性能版です。3.0L V型6気筒TFSIエンジンを搭載し、Sモデル専用のエクステリア・スポーツシート・Sチューニングサスペンションを採用しています。
| 比較項目 | Q5 TFSI | SQ5 |
| エンジン | 2.0L 直列4気筒 TFSI | 3.0L V型6気筒 TFSI |
| 最高出力 | 204PS | 367PS |
| 最大トルク | 340Nm | 550Nm |
| 変速機 | 7速 Sトロニック | 7速 Sトロニック |
| 0-100km/h加速 | 7.2秒 | 4.5秒 |
| 価格 | 787万円 | 1,063万円 |
| 価格差 | - | 276万円 |
Q5 TFSIとSQ5の価格差は276万円です。日常の街乗りや家族利用が中心の場合は、Q5系で十分かどうかを試乗で確認することが判断の参考になります。
2026年6月時点のAudi Q5シリーズ価格一覧
以下は、2026年6月時点でAudi Japan公式サイトに掲載されているメーカー希望小売価格(税込)です。
| モデル | ボディ | エンジン | 価格(税込) |
| Q5 TFSI quattro 150kW advanced | SUV | 2.0Lガソリン | 7,870,000円 |
| Q5 TDI quattro 150kW advanced | SUV | 2.0Lディーゼル | 8,150,000円 |
| Q5 Sportback TFSI quattro 150kW advanced | Sportback | 2.0Lガソリン | 8,220,000円 |
| Q5 Sportback TDI quattro 150kW advanced | Sportback | 2.0Lディーゼル | 8,500,000円 |
| SQ5 | SUV | 3.0L V6ガソリン | 10,630,000円 |
| SQ5 Sportback | Sportback | 3.0L V6ガソリン | 10,980,000円 |
※表示価格はメーカー希望小売価格(消費税込み)の参考価格です。実際の販売価格はAudi正規ディーラーが独自に定めます。
※付属品、保険料、税金、登録諸費用、リサイクル料金などは含まれません。
※仕様、装備、価格は予告なく変更される場合があります。
- Q5 Sportbackは同一エンジンのQ5より35万円高い
- TDIは同一ボディのTFSIより28万円高い
- SQ5 SportbackはSQ5より35万円高い
- SQ5はQ5 TFSIより276万円高い
維持費の目安:税金・燃料・タイヤ
- 自動車税種別割: TFSIとTDIはいずれも排気量約2.0Lのため、自動車税種別割の区分は基本的に同じです。SQ5は約3.0Lのため、自動車税種別割が高くなります。
- 重量税: 車両重量、登録時期、環境性能、減税制度等によって変わります。
- 任意保険料: 年齢、等級、補償内容、型式別料率クラス等によって異なります。
- タイヤ: 装着するホイールサイズやタイヤ銘柄によって交換費用は異なります。大径ホイールやSQ5向けの高性能タイヤは、標準的な仕様より交換費用が高くなる傾向があります。
- 燃料費: ディーゼル車の経済性は走行距離と燃料価格次第です。長距離走行が多い場合に有利になりやすい傾向はありますが、一律に有利とは限りません。具体的な年間燃料費を試算する場合は、計算条件(年間走行距離・実燃費・燃料価格)を明確にしたうえで比較してください。
Q5とQ5 Sportbackの実用性比較:サイズ・荷室・後席

写真出典:アウディ
ボディサイズ比較
| 比較項目 | Q5 | Q5 Sportback | SQ5 | SQ5 Sportback |
| 全長 | 4,715mm | 4,715mm | 4,715mm | 4,715mm |
| 全幅 | 1,900mm | 1,900mm | 1,900mm | 1,900mm |
| 全高 | 1,655mm | 1,650mm | 1,655mm | 1,645mm |
| ホイールベース | 2,820mm | 2,820mm | 2,820mm | 2,820mm |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 | 5名 |
※ エアサスペンション装着車では全高や最低地上高が変わる場合があります。
荷室容量の比較
| 比較項目 | Q5 | Q5 Sportback |
| 通常時荷室容量 | 520L | 515L |
| 後席格納時最大容量 | 1,473L | 1,415L |
| 通常時の容量差 | - | Q5より5L少ない |
| 最大容量の差 | - | Q5より58L少ない |
| 特徴 | 高さ方向を活用しやすい | 流麗なデザインを優先 |
通常時の荷室容量差は5Lですが、後席を倒した最大容量では58Lの差があります。背の高い荷物や、後席を倒して大きな荷物を積む機会が多い場合は、ルーフ後端まで高さを確保しやすいQ5のほうが使いやすい可能性があります。Q5 Sportbackはルーフ後端が低くなりますが、現行型は先代Sportbackより後席ヘッドルームが改善されています。体格によって頭上空間の感じ方が異なるため、後席を頻繁に使う場合は実車で確認することをおすすめします。
Q5とQ5 Sportbackの後席は前後スライドと背もたれ角度調整に対応しています。乗車人数や荷物の量に応じて居住空間と荷室容量のバランスを調整できます。
S lineパッケージは必要?外装・内装の違いと選び方
![Audi Q5 TDI quattro 150kW advanced / Audi Q5 TDI quattro 150kW advanced [S lineパッケージ装着車]](https://premiumautofacts.com/wp-content/uploads/2025/11/Audi-Q5-TDI-quattro-150kW-advanced_Audi-Q5-TDI-quattro-150kW-advanced-S-lineパッケージ装着車.jpg)
現行Q5/Q5 Sportbackはadvancedが基本モデルです。S lineはadvancedをベースに、スポーティな外内装を追加する装備パッケージです。通常ラインアップの独立したグレードではありません。
- S lineパッケージの主な内容: より大型のフロントエアインテーク、スポーティなリヤディフューザー、専用のエクステリア加飾、スポーツシートなどが追加されます。具体的な装備内容や価格は、モデルおよび同時に選択するオプションによって異なります。
- S lineを選ぶ場合: 外観デザインやスポーツシートを重視する人に向きます
- advancedを基本に検討する場合: 購入費を抑えながら必要な機能だけ追加したい人は、advancedを起点にオプションを選択できます
装備内容や費用は、車種・エンジン・選択するその他のパッケージによって異なる場合があります。正確な組み合わせと価格は、公式コンフィギュレーターまたは正規販売店でご確認ください。
48V MHEV plusの仕組みとメリット
Q5、Q5 Sportback、SQ5、SQ5 Sportbackの全モデルに、48V MHEV plus(マイルドハイブリッド)を採用しています。プラグインハイブリッドとは異なり、外部充電は行いません。
- PTG(パワートレインジェネレーター): 最大18kWの出力と最大230Nmの追加駆動トルクを発生し、エンジンの動力をアシストします
- エネルギー回生: 減速時には最大25kWの回生が可能。エネルギーを48Vバッテリーに充電します
- 電動走行: 特定条件下ではエンジンを停止した電動走行が可能です
- エアコン維持: 電動エアコンコンプレッサーにより、アイドリングストップ中も車内の空調を維持しやすい設計です
- iBRS: 統合型ブレーキ制御システムを採用し、回生制動と油圧ブレーキを協調制御します
MHEV plusは、駆動用モーターのみで長距離を走行するストロングハイブリッドやプラグインハイブリッドとは異なります。完全な電動走行が可能なのは、低速走行や惰性走行などの限定的な条件に限られます。
現行Q5のデジタルコックピット:デジタルステージ

写真出典:アウディ
現行Q5のインテリアには、デジタルステージと呼ばれる一体型のディスプレイ環境を採用しています。
- 11.9インチ Audi virtual cockpit plus: 走行情報、ナビゲーション、車両情報などをフルデジタル表示します
- 14.5インチ MMIタッチディスプレイ: インフォテインメント、ナビゲーション、車両設定などをタッチ操作で一元管理します
- MMIパノラマディスプレイ: 曲面OLEDを採用した11.9インチのAudi virtual cockpit plusと、14.5インチのMMIタッチディスプレイを組み合わせています
- インフォテインメントシステム: ナビゲーション、車両設定、スマートフォン連携などの機能をMMIタッチディスプレイに集約しています
10.9インチのMMIパッセンジャーディスプレイはオプションです。アクティブプライバシーモードにより、運転席側から助手席画面が見えにくくなる構造を採用しています。装備条件やオプションにより異なるため、詳細は公式コンフィギュレーターまたは正規販売店でご確認ください。
2026年アップデートで変更された主な装備
Audi Japanは2026年4月21日、PPCを採用するQ5シリーズのアップデートを発表しました。今回の変更では、インフォテインメント画面のユーザーインターフェイスが見直され、アイコンやメニュー構成が分かりやすくなっています。
Audi virtual cockpit plusでは、クラシックな丸形メーター、ドライバーアシスト表示、ナビゲーション表示の3種類から表示モードを選択できます。また、ステアリングホイール上の一部タッチ操作が物理スイッチへ変更され、走行中の操作性にも配慮されています。
運転支援では、高速道路での車線変更操作を支援するアダプティブクルーズアシストプラスが標準装備されました。さらに、ヘッドライニング内のレーダーセンサーで後席の子どもやペットなどを検知するリヤオキュパントディテクションも、Q5シリーズ全モデルに標準装備されています。
一方、パークアシストプロ、3Dサラウンドビューカメラ、リヤ側のエマージェンシーブレーキアシストなどは、モデルやオプションパッケージによって装備条件が異なります。購入時は最新の装備表やコンフィギュレーターで確認してください。
まとめ:用途別おすすめと選択診断チャート

第3世代のAudi Q5シリーズは2025年7月に日本で発売され、2026年4月には操作系や運転支援機能を中心とするアップデートが発表されました。2026年6月時点のラインアップは、Q5、Q5 Sportback、SQ5、SQ5 Sportbackをベースに、TFSIとTDIを含む全6モデルで構成されています。
用途別おすすめモデル
- 【実用性と価格のバランス重視】Q5 TFSI quattro 150kW advanced(787万円)
シリーズで最も価格が低く、520Lの荷室容量と204PSのガソリンエンジンを備えています。価格、静粛性、荷室の実用性をバランスよく比較したい人が検討しやすいモデルです。 - 【長距離走行が多い】Q5 TDI quattro 150kW advanced(815万円)
400Nmの最大トルクを持ち、高速道路や長距離移動で余裕を感じやすいモデルです。軽油を使うため、走行距離が多い場合は燃料費でも有利になりやすいです。 - 【デザイン重視】Q5 Sportback TFSI quattro 150kW advanced(822万円)
Q5より35万円高いですが、通常時の荷室容量差は5Lに抑えながら、流麗なSportbackデザインを選べます。 - 【デザインと長距離性能を両立】Q5 Sportback TDI quattro 150kW advanced(850万円)
SportbackのデザインとTDIの400Nmのトルクを組み合わせています。 - 【走行性能重視】SQ5(1,063万円)
367PS、550Nm、0-100km/h加速4.5秒の性能を持ちながら、SUVボディの実用性も確保します。 - 【性能とスタイルを最優先】SQ5 Sportback(1,098万円)
シリーズ最高額ですが、SQ5の性能とSportbackのデザインを両立しています。
選択診断チャート
以下の質問に「Yes」「No」で答え、適したモデルを絞り込む参考にしてください。
| 質問 | Yesの場合 | Noの場合 |
| 荷室の高さや最大容量を重視する? | Q5/SQ5 | Q5 Sportback/SQ5 Sportback |
| 年間走行距離が多く、高速道路を頻繁に使う? | TDI | TFSI |
| 静粛性や市街地での扱いやすさを重視する? | TFSI | TDIも比較 |
| 367PSの高性能が必要? | SQ5系 | Q5系 |
| スポーティな内外装を重視する? | S lineパッケージを検討 | advancedを基本に検討 |
| 購入価格を抑えたい? | Q5 TFSI | その他のモデルも比較 |
総括
- 価格と実用性のバランスならQ5 TFSI(787万円)
- 長距離移動や太いトルクを重視するならQ5 TDI(815万円)
- デザインを優先するならQ5 Sportback(同一エンジン比で35万円高)
- 走行性能を最優先するならSQ5(Q5 TFSIより276万円高)
- 荷室は通常時の差が5L、最大時の差が58L(Q5対Q5 Sportback)
- S lineは独立グレードではなく、装備パッケージとして検討する
- 最終判断では後席・荷室・乗り心地・エンジン音を実車で確認する
価格と実用性のバランスを重視するならQ5 TFSI、長距離走行と400Nmのトルクを重視するならQ5 TDIが有力です。流麗なデザインを優先する場合は、同一エンジンのQ5より35万円高いQ5 Sportbackが候補になります。
SQ5は367PS・550Nmを発揮し、0-100km/h加速4.5秒という走行性能を持ちますが、Q5 TFSIとの価格差は276万円あります。一般的な街乗りや家族利用ではQ5系で十分か、SQ5の性能に追加費用を支払う価値があるかを試乗で確認することが重要です。
参考情報(2026年6月時点):
・Audi Japan「Audi Q5」製品ページ
・Audi Japan「Audi Q5 Sportback」製品ページ
・Audi Japan「Audi SQ5」製品ページ
・Audi Japan「Audi SQ5 Sportback」製品ページ
・Audi Japan価格表
・Audi Japan Press Center「新型Audi Q5シリーズを発売:スポーティなオールラウンダーの第3世代」2025年7月24日
・Audi Japan Press Center「アウディ、PPCを採用するAudi A5、Audi Q5をアップデート」2026年4月21日