SUV・クロスオーバー

メルセデスEQE SUVはどんな人向け?サイズ・航続距離・ライバル比較

2026年2月26日

アフィリエイト 広告を利用しています。

メルセデス・ベンツ EQE SUV イメージイラスト

プレミアムEV(電気自動車)市場が拡大する中、メルセデス・ベンツが投入したミドルサイズEV SUVが「EQE SUV」です。環境意識の高まりとともに、高級ガソリンSUVからEVへの乗り換えを検討する人が増えていますが、「ガソリン車のGLEから乗り換えて満足できるのか」「ベースとなったEQEセダンや他ブランドのライバル車と比べて何が違うのか」といった点で比較検討に悩む人も少なくありません。

EQE SUVは、メルセデス・ベンツのEV専用アーキテクチャーを採用した5人乗りSUVです。静粛性や乗り心地、小回り性能を特徴とする一方、1,300万円を超える価格、1,920mmの全幅、2.5トンを超える車重など、購入前に確認したい点もあります。本記事では、2026年7月時点の日本仕様をもとに、グレード、航続距離、装備、競合車との違いを整理し、どのような人に適しているのかを検証します。

この記事では、EQE 350 4MATIC SUVとMercedes-AMG EQE 53 4MATIC+ SUVの基本スペック、装備の違い、BMW iXやアウディQ8 e-tronとの比較を通じて、購入判断の材料となる情報を整理します。

この記事のポイント

メルセデス・ベンツEQE SUVとは?基本スペックと際立つ特徴

メルセデス・ベンツ EQE SUV エクステリアイメージ
写真出典:メルセデス・ベンツ

メルセデス・ベンツのEV専用プラットフォーム「EVA2」をベースに開発されたEQE SUVは、既存のエンジン車のパワートレインをモーターとバッテリーに置き換えただけの派生モデルではなく、EVとしてのパッケージングを新たに設計し、室内空間の効率化と空力性能の向上を両立させています。ここでは、ベースとなったEQEセダンや、同クラスのガソリンSUVである「GLE」と比較しながら、EQE SUVの基本的な特徴を整理します。

EQEセダンやGLEとの違いを紐解く

  • セダンよりホイールベースを短縮し、SUVとしての取り回しを重視した設計
  • GLEに近い室内空間を持ちながら、より先進的で滑らかなデザイン
  • SUVならではの高いアイポイントと、フラットなフロアによる乗降性の良さ

EQE SUVの車両構造で特徴的なのが、ベースモデルである「EQEセダン」との関係性です。一般的に、セダンをベースにSUVを開発する場合、同じホイールベース(前輪と後輪の距離)を維持するか、室内空間を確保するために延長されるケースが多く見られます。しかし、EQE SUVのホイールベースは3,030mmで、EQEセダンよりも90mm短く設定されています。これは、SUVに求められるハンドリング性能や、悪路でのアプローチアングルなどを考慮した設計とされています。

一方、全高はセダンよりも約190mm高く設定され、SUVらしい視認性の良さを確保しています。サイズ感を同社の主力ガソリンモデル「GLE」と比較すると、全長はやや短く、全幅はほぼ同等です。EV専用プラットフォームの特性上、タイヤを四隅に配置できるため、後席の足元や頭上空間にはゆとりが感じられます。また、駆動用バッテリーをキャビンの床下にフラットに配置しているため車両重心が低く、カーブでの車体の傾き(ロール)が抑えられた特性を持つ点も、従来型のエンジン搭載SUVとは異なる点です。

注目の先進装備とMBUXインフォテインメント

  • 有償の「デジタルインテリアパッケージ」で選べるMBUXハイパースクリーン
  • 音声アシスタント「ハイ、メルセデス」による直感的な操作
  • 対応するソフトウェアや一部機能が対象となるOTA(Over The Air)アップデート

EQE 350 4MATIC SUVの運転席に乗り込むと目を引くのが「MBUXハイパースクリーン」です。ただし、これは全車標準ではなく、674,000円(2026年7月時点、仕様・オプションにより異なる)の「デジタルインテリアパッケージ」に含まれる有償オプションで、アンタサイトライムウッドのインテリアトリムなども併せて設定されます。標準車では装備内容が異なるため、購入時は見積書と装備表で確認することをおすすめします。搭載車では、運転席側、センター、助手席側のディスプレイを1枚のガラスパネル下に統合した大型ディスプレイシステムとなっており、ダッシュボード全体がスクリーンになったような外観が特徴です。助手席側では対応コンテンツを操作できますが、安全上の制御や利用条件が設けられる場合があります。

また、メルセデスが対話型インフォテインメントシステムとして提供する「MBUX」は、「ハイ、メルセデス」と呼びかけることでエアコンの温度調整やナビゲーションの目的地設定、アンビエントライトの色変更などを音声で操作できます。学習機能により、ドライバーの利用傾向に応じた提案を行う機能も備わっています。対応するソフトウェアや一部機能はOTA(無線通信)アップデートの対象となり、購入後にソフトウェアが更新される場合があります。

EQE SUVの特徴として挙げられる3つのポイント

メルセデス・ベンツ EQE SUV インテリア
写真出典:メルセデス・ベンツ

EQE SUVは、モーター出力やバッテリー容量といったカタログスペックだけでなく、市街地から高速道路まで様々なシーンでの乗り心地や静粛性にも特徴があります。ここでは、EQE SUVの特徴として挙げられる3つのポイントを整理します。

静粛性とAIRMATICによる乗り心地

  • EVならではの低い駆動音と、風切り音・ロードノイズへの対策
  • AIRMATIC(エアサスペンション)による落ち着いた乗り味
  • 長距離移動時の快適性に配慮した装備・オプション設定

電気自動車のため、エンジン音は発生しませんが、その分、高速走行時の風切り音やロードノイズが目立ちやすくなる面があります。EQE SUVでは、AIRMATICサスペンションと組み合わせた落ち着いた乗り味が特徴で、低速域ではパワートレイン由来の音が小さい傾向があります。ただし、静粛性や乗り心地の感じ方は、タイヤサイズ、路面状態、オプション装備によって変わります。上級グレードや「エクスクルーシブパッケージ」では、赤外線反射・ノイズ軽減ガラスやエアバランスパッケージ、エナジャイジングパッケージなどが用意されていますが、これらは全車標準ではなく、装備条件によって異なります。

AIRMATICサスペンション(エアサスペンション)は、走行状況に応じて電子制御ダンパーが減衰力を調整する仕組みで、路面の凹凸やうねりに対して姿勢を安定させる方向に働きます。床下に配置されたバッテリーが車両の重心を下げているため、大型SUVにありがちな不快な揺れが軽減される傾向がありますが、乗り心地の感じ方には個人差があり、タイヤサイズやオプション装備によっても変わります。実際の乗り心地は、試乗して確認することをおすすめします。

航続距離とエネルギーマネジメント

  • 現行日本仕様の一充電走行距離は550km(WLTCモード、国土交通省審査値)
  • ヒートポンプシステムによる冬季の電費への配慮
  • 回生ブレーキの強さを調整できるインテリジェント機能

EVの購入を検討する際、多くの人が気になるのが「航続距離」と「充電の利便性」です。現行日本仕様のEQE 350 4MATIC SUVの一充電走行距離は550km(WLTCモード、国土交通省審査値)です。ただし、実際の航続距離は外気温、エアコンの使用、速度、道路状況、積載量、タイヤやホイールの仕様などによって変動します。特に冬季や高速道路中心の移動では、カタログ値より短くなることを前提に充電計画を立てる必要があります。日常利用で十分かどうかは、走行距離だけでなく、自宅充電の可否、生活圏内の急速充電器、長距離移動の頻度を含めて判断する必要があります。

EQE SUVには、バッテリーや駆動用モーターの排熱を回収し、室内の暖房に再利用する「ヒートポンプシステム」が標準で装備されています。これにより、暖房による電力消費が大きい冬季の航続距離低下を抑える効果が期待できます。また、ステアリング奥のパドルシフトで、アクセルを離した際の回生ブレーキの強さを数段階に調整できます。「D Auto」モードを選択すると、前方車両との車間距離やナビゲーションの地図データに基づいて、回生力を自動的に調整する機能も備わっています。

リア・アクスルステアリングによる取り回し性能

  • 最大10度切れる後輪操舵システムによる小回り性能の向上
  • 最小回転半径4.8m(EQE 350 4MATIC SUVの場合)という取り回しの良さ
  • 高速走行時の車線変更における安定性向上

全長約4,870mm、全幅1,920mmの車体を持つEQE SUVですが、狭い市街地でも取り回しやすさを支援するのが、後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」です。全幅は1,920mmで、一般的な機械式駐車場の幅制限を超える場合があるため、購入前に駐車場の寸法確認をおすすめします。EQE 350 4MATIC SUVには、後輪の切れ角が最大10度に達するシステムが用意されています(グレードにより標準またはオプション)。低速域では後輪が前輪と逆方向に操舵し、最小回転半径を小さくすることで、狭い交差点や駐車場での取り回しを支援します。

この仕組みにより、EQE 350 4MATIC SUVの最小回転半径は4.8mとなっています(AMG EQE 53 4MATIC+ SUVは5.1m)。この数値は、一部のコンパクトモデルに匹敵する水準です。細い路地でのコーナリングやUターン、駐車場での取り回しなど、大柄なSUVが苦手としやすいシチュエーションで扱いやすさを感じやすくなります。一方、高速域では前輪と同方向にわずかに操舵するよう制御され、車線変更時などの安定性向上に寄与するとされています。日常の取り回しと高速域での安定性を両立させる技術として、EQE SUVの特徴のひとつです。

EQE SUVのおすすめグレードとライバル比較

ここまでEQE SUVの特徴を紹介してきましたが、実際に購入を検討する際には「メルセデスの中でどのグレードを選ぶべきか」「BMWやアウディといった他のプレミアムEVと比べてどうなのか」という点も気になるはずです。ここでは、現在のグレード構成と、ライバルとなる他ブランドの電動SUVとの違いを整理します。

350 4MATICか、AMG 53か。最適なグレードの選び方

  • 快適性とバランスを重視するなら「350 4MATIC」も有力な選択肢
  • 動力性能を最優先するなら「AMG 53」
  • 外観・内装のスポーティさを重視するなら「AMGラインパッケージ」

現在、日本市場において正規導入されているEQE SUVのラインナップは、大きく分けて標準的なモデルである「EQE 350 4MATIC SUV」と、メルセデスのスポーツ部門が手掛けたハイパフォーマンスモデル「Mercedes-AMG EQE 53 4MATIC+ SUV」の2種類です。

グレード選びの目安としては、快適性、価格、タイヤ費用を重視するなら標準仕様の「EQE 350 4MATIC SUV」も有力な選択肢です。外観や内装のスポーティさ、21インチホイールのデザインを重視する場合は「AMGラインパッケージ」、動力性能を最優先する場合は「Mercedes-AMG EQE 53 4MATIC+ SUV」が候補になります。

EQE 350 4MATIC SUVは前輪と後輪それぞれにモーターを搭載する四輪駆動モデルで、システム最高出力320PS、最大トルク765Nmを発生します(2026年7月時点、仕様・オプションにより異なる)。車両重量は2,560kgで、仕様やオプションによって変動します。日常の街乗りから高速道路の合流や追い越しまで、動力性能に不満を感じにくい構成です。

ここに、スポーティな専用バンパーや21インチAMGアルミホイール、スポーツシート、本革巻スポーツステアリング、ノイズ軽減タイヤなどがセットになった「AMGラインパッケージ」(634,000円、2026年7月時点)を追加すると、外観と内装のスポーティさが増します。ただし、21インチタイヤによる乗り心地や交換費用への影響も考慮したい点です。将来の査定額は市場状況や車両状態によって変わるため、AMGライン装着がリセール向上を保証するものではありません。

一方の「AMG EQE 53」は、通常時で625PS、AMGダイナミックプラスパッケージ装着車でRACE STARTを使用した場合は687PS、最大トルク1,000Nmを発生します(2026年7月時点、仕様・オプションにより異なる)。専用の足回りチューニングにより、SUVとしてはハンドリングもシャープな特性を持ちますが、スポーツ性を追求した分、乗り心地は350 4MATICに比べると引き締まった印象になります。動力性能を最優先する場合には有力な選択肢ですが、家族やゲストを乗せた移動での快適性を重視する場合は、350 4MATICのしなやかな乗り味も検討に値します。

競合プレミアムEV SUV(iX, Q8 e-tron)との比較表

  • 静粛性や乗り心地を特徴とするのは「EQE SUV」
  • 独創的なデザインとカーボンボディによるスポーティなハンドリングは「BMW iX」
  • 従来型の高級SUVに近い操作感とデザインは「アウディ Q8 e-tron」

EQE SUVを検討する際、比較検討の対象となりやすいのが、同じドイツ御三家であるBMWの「iX」と、アウディの「Q8 e-tron」です。このクラスのプレミアムEV SUVとして、それぞれがブランドの哲学を体現した個性を持っています。

BMW iXは、シャシーにカーボン素材(CFRP)を採用した軽量・高剛性ボディと、内燃機関モデルとは異なるEV専用の内外装デザインが特徴です。力強い加速感と、BMWらしいスポーティなハンドリングが持ち味です。フロントグリル(キドニーグリル)のデザインは好みが分かれやすい点も含め、EQE SUVとは方向性の異なる個性を持つモデルといえます。

アウディ Q8 e-tronは、従来のガソリン車から乗り換えても違和感の少ない、オーソドックスで洗練されたデザインと操作系が特徴です。Q8 e-tronは既存の高級SUVに近い操作感とデザインが特徴で、EQE SUVとは商品性の方向が異なります。

これら3台は、それぞれ異なる方向性の個性を持っています。EQE SUVはAIRMATICによる乗り心地や後輪操舵による小回り性能、MBUXハイパースクリーン(オプション)による先進的なインフォテインメントが特徴です。「日々の移動における静粛性や乗り心地、小回り性能」を重視するのであれば、EQE SUVは有力な選択肢のひとつです。ただし、価格や車幅、充電環境などの条件も含めて、自身の使用状況に合うかを確認することが大切です。

比較項目EQE 350 4MATIC SUVBMW iX xDrive60 M SportAudi Q8 55 e-tron quattro S line
車両本体価格13,110,000円15,160,000円12,750,000円
最高出力320PS/235kW544PS/400kW408PS相当/300kW
最大トルク765Nm765Nm664Nm
一充電走行距離550km723km501km
駆動方式4WD4WDquattro(4WD)
全長4,870mm4,955mm4,915mm
全幅1,920mm1,965mm1,935mm
全高1,670mm1,695mm1,635mm
主な特徴小回り性能、快適性、MBUX航続距離、出力、広い室内オーソドックスな操作感、荷室、価格

※比較時点:2026年7月時点の日本公式サイト掲載モデル。EQE 350の全長は標準仕様の数値です。AMGラインパッケージ装着車は4,880mmとなります。BMWの一部数値は欧州仕様車の値である場合があるため、日本公式の注記に準じます。アウディの最高出力は300kWをPS換算した参考値です。一充電走行距離はすべてWLTCモードの国土交通省審査値です。価格・装備・航続距離は仕様変更される可能性があるため、最新情報は各メーカー公式サイトをご確認ください。

EQE SUVがおすすめな人

  • 自宅または職場に普通充電環境を用意できる人
  • 静粛性や乗り心地を重視する人
  • 大型SUVでも小回り性能を重視する人
  • 最新のインフォテインメントや先進装備に価値を感じる人
  • 5人乗りで十分な人
  • 長距離移動前に充電計画を立てられる人

EQE SUVを慎重に検討したい人

  • 自宅充電が難しく、近隣の急速充電器も少ない人
  • 全幅1,920mmに対応した駐車場を確保できない人
  • 3列シートや7人乗りが必要な人
  • 車両価格やタイヤ交換費用を抑えたい人
  • 頻繁に長距離を走り、充電時間を最小限にしたい人
  • 将来の下取り価格を最優先する人

自宅充電の有無は絶対条件ではありませんが、生活圏内に利用しやすい充電インフラ(自宅・職場の普通充電、経路上の急速充電器など)があるかどうかによって、日常の使い勝手が大きく変わります。購入前に、自身の生活圏の充電環境を確認しておくことをおすすめします。

まとめ

  • EQE SUVは、リア・アクスルステアリングやAIRMATICなど、重量のある大型SUVの乗り心地・小回りに配慮した技術を備えたモデル
  • 静粛性、AIRMATICによる乗り心地、リア・アクスルステアリングによる小回り性能が特徴
  • 快適性重視なら「EQE 350 4MATIC SUV」、動力性能重視なら「AMG EQE 53」が候補

EQE SUVは、リア・アクスルステアリングによる最小回転半径4.8m、AIRMATIC、550kmのWLTC航続距離を備えた、快適性重視のプレミアムEV SUVです。一方、全幅1,920mm、車両重量2,560kg、1,311万円からという条件を考えると、すべての人に適した車ではありません。

EQE 350は、320PSと765Nmを備え、一般道や高速道路で必要十分以上の動力性能を持つため、日常利用ではAMGを選ばなくても性能不足を感じにくい構成です。AMGラインはデザイン面の満足度を高めますが、価格、タイヤサイズ、乗り心地、維持費を含めて判断する必要があります。

購入前には、実車での乗り心地、駐車場への収まり、自宅充電の設置可否、普段利用する充電器を確認してください。これらの条件が合い、静粛性や快適性、小回り性能を重視する人にとって、EQE SUVは有力な選択肢となります。

お近くのヤナセ販売店を探す

あわせて読みたい

-SUV・クロスオーバー