
マツダの基幹車種であり、その洗練されたデザインと高い走行性能で根強い人気を誇るSUV「CX-5」。購入を検討し始めたものの、「グレードが多すぎて違いがわからない」「ガソリンとディーゼル、価格差に見合う価値はどちらにあるの?」と頭を抱えている方は多いのではないでしょうか。
現在のCX-5は、2024年末の商品改良によりグレード体系が刷新され、新たな名称のモデルがラインナップされています。見た目の好みだけで選んでしまい、後から「アウトドアにはあっちのグレードが良かった」「内装の質感が思っていたのと違う」と後悔するのは避けたいものです。
この記事では、最新のCX-5グレード構成(2025年モデル)をわかりやすく整理し、エンジンごとの価格差や装備の違いを徹底比較します。コストパフォーマンス重視の方から、走りと質感を極めたい方まで、あなたのニーズに合致した「正解のグレード」を見つける手助けとなるはずです。賢いグレード選びで、満足度の高いCX-5ライフを手に入れましょう。
この記事のポイント
- ガソリンとディーゼルの価格差・維持費の損益分岐点を解説
- 「Black Selection」や「XD Drive Edition」など最新グレードの特徴
- 価格差に見合う装備の有無を見極める判断基準
- リセールや満足度を考慮した目的別おすすめグレード
CX-5の基本構成とエンジンの選び方
CX-5のグレード選びを複雑にしている要因の一つが、多彩なパワートレイン(エンジン)と、それに紐づくグレード体系です。まずは全体像を把握し、エンジンの選択肢を絞り込むことから始めましょう。
主なエンジンタイプと特徴
- ガソリンエンジン(SKYACTIV-G 2.0 / 2.5): 軽快な吹け上がりと静粛性が特徴。車両本体価格が最も安く抑えられています。街乗り中心で初期費用を抑えたい方に適しています。
- ディーゼルエンジン(SKYACTIV-D 2.2): 大トルクによる力強い加速と、優れた燃費性能が魅力。長距離ドライブや高速道路の利用が多い方に最適です。車両価格はガソリン車より高くなります。
これらのエンジンタイプに対し、「i Selection」や「Black Selection」などの新グレードが組み合わさります。
| エンジン | 特徴 | 向いている人 | 価格帯 |
| 20S (2.0L ガソリン) | 車両価格が安い、軽快感がある | 街乗りメイン、初期費用重視 | 安い |
| 25S (2.5L ガソリン) | 2.0Lより余裕がある、4WD設定が多い | パワー不足を感じたくない人 | 普通 |
| XD (2.2L ディーゼル) | トルクフル、燃料代が安い | 長距離走行、維持費重視 | 高い |
徹底比較!ガソリン vs ディーゼルの価格差と実力
多くの人が最初に迷うのが「20S(ガソリン)」にするか「XD(ディーゼル)」にするかという点です。ここでは具体的な価格差と維持費の観点から比較を行います。
価格差と維持費のシミュレーション
- 車両本体価格差: 一般的に、同等グレードで比較するとディーゼル車(XD)の方がガソリン車(20S)より約30万〜40万円程度高く設定されています。
- 燃料代の差: ディーゼルは軽油を使用するため、ガソリンよりも単価が安く、さらに燃費も良好です。
- 回収の目安: 年間走行距離が1万キロを超える場合、燃料代の差額で車両価格差を埋めるには数年かかりますが、リセールバリュー(売却価格)はディーゼルの方が高値安定傾向にあります。
もしあなたが「週末しか乗らない」「年間走行距離が5,000km程度」であれば、初期費用の安いガソリン車(20S)の方がトータルコストは安く済む可能性が高いでしょう。逆に「通勤で毎日使う」「週末は遠出する」という場合は、走りの楽しさも含めてディーゼルを選ぶメリットが大きくなります。
人気グレード別装備と価格差の詳細検証
2024年末の改良により、主要グレードの名称や装備が見直されました。ここでは最新の主要グレードについて、その特徴と選び方を解説します。
※旧名称の「Smart Edition」や「Black Tone Edition」は、それぞれ以下の新グレードに相当するポジションとなっています。
- i Selection:コスパ最強のスタンダード(旧Smart Edition相当)
- Black Selection:スポーティな人気No.1候補(旧Black Tone Edition相当)
- Field Journey:アウトドア派のための冒険仕様
- Retro Sports Edition:レトロモダンの新定番
- XD Drive Edition / Sports Appearance:上質と走りの頂点
- CX-5 全11グレード価格帯マップ
i Selection:コスパ最強のスタンダード(旧Smart Edition相当)

- 必要な装備を厳選し、価格を抑えた実質的な標準グレード。
- 特徴: 安全装備や快適装備の基本を押さえつつ、価格設定が最もリーズナブル。旧「Smart Edition」の後継ポジションにあたります。
- 注意点: 装飾はシンプルですが、機能的には十分です。「とにかく安く、最新のCX-5に乗りたい」という方に最適です。
Black Selection:スポーティな人気No.1候補(旧Black Tone Edition相当)

- 黒を基調としたスポーティな外観で、圧倒的な人気を誇った「Black Tone Edition」の進化版。
- 特徴: ブラックメタリックのホイールや黒いドアミラーなどを装備し、精悍なルックスが魅力。内装もスポーティに仕立てられています。
- 価値: 見た目のカッコよさと価格のバランスが非常に良く、リセールバリューも期待できる鉄板グレードです。
Field Journey:アウトドア派のための冒険仕様

- SUVらしいタフさを強調した、アウトドア特化型グレード。
- 特徴: 専用のシルバーガーニッシュや、汚れに強いリバーシブルラゲッジボードを装備。さらに走行モードに未舗装路向けの「オフロード・モード」が追加(4WD車)されており、キャンプ場などの悪路も安心です。
- デザイン: 内装のエアコンルーバーなどにライムグリーンのアクセントが入り、遊び心があります。
Retro Sports Edition:レトロモダンの新定番

- 最新トレンドを取り入れた、お洒落で上質なグレード。
- 特徴: 「ブラック基調」をベースにしつつ、内装にテラコッタ(赤茶色)とブラックのコンビネーションを採用。シート素材には手触りの良いスエード調生地(レガーヌ)を使用し、落ち着いた大人の雰囲気を演出しています。
- 位置づけ: スポーティさと上質さを両立させたい方に人気です。
XD Drive Edition / Sports Appearance:上質と走りの頂点

写真出典:Mazda Motor Corporation

写真出典:Mazda Motor Corporation
- XD Drive Edition: 廃止された「Exclusive Mode」のポジションを受け継ぐ、ディーゼル専用の新グレード。黒基調のエクステリアに本革シートを組み合わせ、スポーティかつ上質な世界観を表現しています。
- Sports Appearance: グロスブラック(艶あり黒)のパーツで引き締めた、都会的で高級感のあるスポーティモデル。
| 比較項目 | i Selection | Black Selection | Field Journey | Retro Sports Ed. | Sports App. / Drive Ed. |
| 価格 | ◎ (安い) | ◯ (普通) | ◯ (普通) | ◯ (やや高い) | △ (高い) |
| 外観 | シンプル | 黒(スポーティ) | シルバー(タフ) | 黒+専用色 | 艶黒 (高級) |
| 内装色 | ブラック | 黒+赤ステッチ | 黒+ライム緑 | テラコッタ(茶) | 黒革 / 本革 |
| 特徴 | コスパ重視 | 見た目重視 | アウトドア特化 | お洒落な雰囲気 | 高級感・快適性 |
【目的別】あなたにおすすめのCX-5はこれ!
これまでの比較を踏まえ、読者のタイプ別におすすめのグレードを診断します。
「予算重視だが安っぽくない車が欲しい」人
おすすめ:20S i Selection
車両本体価格を抑えつつ、CX-5本来のデザインの良さと基本的な安全装備を手に入れられます。浮いた予算で家族旅行に行ったり、趣味にお金を使ったりと、賢い選択と言えます。
「見た目のカッコよさと走りを両立したい」人
おすすめ:XD Black Selection
黒で引き締まった外観は所有欲を満たしてくれます。ディーゼルの力強い走りは、スポーティな見た目と相性抜群。迷ったらこのグレードを選ぶのが正解に近いでしょう。
「キャンプやアウトドアのアクティビティを楽しみたい」人
おすすめ:XD Field Journey (4WD)
汚れを気にせず荷物を積めるラゲッジや、悪路走破性を高めた専用モードは、週末の冒険に最適。ライムグリーンのアクセントが、アクティブな気分を盛り上げてくれます。
「最上級の質感と、長距離移動の快適性を求めたい」人
おすすめ:XD Drive Edition
新設定された上級グレード。ディーゼルの余裕ある走りに加え、本革シートなどの豪華装備が標準です。高速道路を使ったロングドライブが多い方にとって、最高のパートナーとなるでしょう。
まとめ

CX-5のグレード選びは、まず「走行距離と用途」からエンジン(ガソリンかディーゼルか)を決め、次に「ライフスタイル」に合わせてグレードを選ぶのが成功の秘訣です。
- コスパ重視なら:i Selection
- スポーティ・定番なら:Black Selection
- アウトドア・キャンプなら:Field Journey
- お洒落・質感なら:Retro Sports Edition
- 最上級の走りなら:XD Drive Edition
価格差には必ず理由があります。単に「安いから」「高いから」で選ぶのではなく、「その価格差が自分にとって必要な装備や性能によるものか」を問いかけてみてください。この記事を参考に、あなたにとって最高のパートナーとなるCX-5を選び出してください。