
ランドクルーザーの購入を検討する際に、250と300のどちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
ランドクルーザーには250と300という2つの選択肢があり、それぞれ異なる特徴と魅力を持っているため、どちらが自分に適しているか判断に困りますよね。価格帯がほぼ同等に設定されているため、単純な価格差での判断ではなく、より深い比較検討が必要です。
実は、ランドクルーザー250と300にはそれぞれ明確な特徴があり、用途や予算、ライフスタイルに応じた最適な選び方のポイントが存在します。
本記事では、両モデルの価格・性能・装備の詳細比較から、リセールバリュー予測、用途別おすすめまで、あなたの選択をサポートする判断材料を網羅的に解説します。後悔のないランドクルーザー選びをするためにも、ぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント!
- ランドクルーザー250 vs 300の装備・性能・特徴の詳細比較
- ほぼ同価格帯での選択基準と価値の違いを解説
- 2025年最新のリセールバリューと資産価値分析
- 用途別・年収別の最適な選択ガイド
- 購入タイミングと納期情報の最新動向
ランドクルーザー250・300の基本情報と最新動向
トヨタのフラッグシップSUVであるランドクルーザーシリーズは、2023年に大きな転換点を迎えました。従来の300シリーズに加えて、よりコンパクトで手の届きやすい250シリーズが登場し、選択肢が大幅に広がったのです。
両モデルはそれぞれ異なるコンセプトで開発されており、ターゲット層や使用用途も明確に分かれています。購入を検討する際は、まず両モデルの基本的な違いと特徴を理解することが重要です。
ランドクルーザー250とは?全ラインナップ概要
- プラドの後継モデルとして開発されたミドルサイズSUV
- 全3グレード展開(GX・VX・ZX)でガソリン/ディーゼル選択可、価格帯は520万円〜735万円
- 都市部での使用と悪路走破性を高次元で両立
ランドクルーザー250は、長年愛され続けたランドクルーザープラドの後継モデルとして2024年4月に発売されました。「本格的な四駆性能を持ちながら、日常使いでも扱いやすいサイズ」というコンセプトで開発されています。
グレード構成と価格
グレード | 価格(税込) | エンジン | 主な特徴 |
---|---|---|---|
GX | 520万円 | 2.8Lディーゼル | エントリーモデル、基本装備充実 |
VX | 630万円 | 2.8Lディーゼル | 快適装備追加、3列7人乗り |
VX | 545万円 | 2.7Lガソリン | ガソリン仕様、3列7人乗り |
ZX | 735万円 | 2.8Lディーゼル | 最上級グレード、フル装備 |
VX"First Edition" | 700万円 | 2.8Lディーゼル | 特別仕様車、限定生産 |
VX"First Edition" | 590万円 | 2.7Lガソリン | 特別仕様車、限定生産 |
ZX"First Edition" | 785万円 | 2.8Lディーゼル | 最上級特別仕様車、丸目ヘッドランプ |
特別仕様車"First Edition"の特徴(限定8,000台)
ZX"First Edition"独自装備

- 丸目型Bi-Beam LEDヘッドランプ(原点回帰を強調)
- マットブラック塗装18インチアルミホイール
- 265/70R18オフロードタイヤ
VX"First Edition"独自装備

- 専用外板色「サンド」
- 内装色「ダークチェスナット」
- トヨタチームメイト(アドバンストドライブ搭載)
- 緊急時操舵支援・レーンチェンジアシスト
共通特別装備
- 本革シート表皮(専用加飾付)
- "FIRST EDITION"ロゴ入り合成皮革巻きドアトリム
- 専用ザイル調チタニウムフィルム加飾
全長4,710mm、全幅1,980mm、全高1,870mmのボディサイズは、都市部での取り回しと本格的なオフロード性能を両立するために最適化されています。
ランドクルーザー300とは?グレード別価格帯と基本スペック
- ランドクルーザーの伝統を継承するフラッグシップモデル
- 全3グレード展開で価格帯は510万円〜800万円
- 最高級の装備と圧倒的な存在感が魅力
ランドクルーザー300は、2021年8月にフルモデルチェンジを受けたシリーズのフラッグシップモデルです。「キング・オブ・SUV」の名にふさわしい圧倒的な存在感と、どこまでも走り続けられる信頼性を追求しています。

写真出典:トヨタ自動車
グレード構成と価格
グレード | 価格(税込) | エンジン | 主な特徴 |
---|---|---|---|
GX | 510万円 | 3.5Lガソリン | ベーシックながら充実装備 |
VX | 760万円 | 3.3Lディーゼル | 上級装備、レザーシート |
ZX | 800万円 | 3.5Lガソリン | 最高級の装備とおもてなし |
全長4,985mm、全幅1,980mm、全高1,925mmの堂々たるボディは、300系ならではの威厳と迫力を演出します。
2025年最新の納期・受注状況まとめ
- 両モデルとも人気が高く、多くのグレードで受注停止中
- 納期は地域・販社・契約時期・グレード・オプションにより大きく変動
- 早期納車を希望する場合は在庫車両の確認も重要
現在の納期・受注状況(2025年8月時点)
モデル・グレード | 受注状況 | 納期目安 | 備考 |
---|---|---|---|
ランドクルーザー250 | |||
ガソリン車(全グレード) | 受注枠限定 | 短期~ | 販社によってはほぼ停止中 |
ディーゼル車(全グレード) | 受注停止中 | 長期 | 再開時期未定 |
ランドクルーザー300 | |||
ガソリン車(GX・ZX) | 受注停止中 | - | 再開時期未定 |
ディーゼル車(VX) | 受注可能 | 長期 | 限定的な受注 |
ランドクルーザー70 | |||
全グレード | 受注停止中 | - | 2023年11月完売後、再開未定 |
特別仕様車"First Edition"(限定8,000台)
- 全モデル完売済み
- 中古車市場でプレミアム価格で取引
納期に影響する要因
- 地域・販売会社の割り当て状況
- 契約時期とタイミング
- 選択グレードとオプション
- ボディカラー(人気色は納期延長の傾向)
購入を検討される方へのアドバイス
- 在庫車両の確認: 早期納車希望の場合は最優先
- 複数販社への相談: 地域により受注状況が異なる
- グレード・色の柔軟性: 選択肢を広げることで納期短縮の可能性
- 定期的な状況確認: 受注再開のタイミングを逃さない
現在の納期状況は250・300両モデルとも長期化しており、さらに多くのグレードで受注停止という厳しい状況となっています。
ランドクルーザー250 vs 300の全面比較と購入ガイド
ここからは、実際の購入検討に必要な詳細比較を行います。価格差だけでなく、装備の違い、性能の差、そして将来的な価値まで、あらゆる角度から両モデルを比較検討していきましょう。
価格比較:ほぼ同価格帯での選択基準と価値分析
- エントリーグレード同士では価格差はほぼなし(わずか10万円差)
- 上級グレードでは最大65万円の価格差が存在
- 選択基準は価格よりも用途とライフスタイル、そして納期状況が重要
同等グレード価格比較
比較項目 | ランドクルーザー250 GX | ランドクルーザー300 GX | 価格差 |
---|---|---|---|
車両本体価格 | 520万円 | 510万円 | △10万円 |
オプション込み想定価格 | 580万円 | 570万円 | △10万円 |
年間維持費 | 約45万円 | 約55万円 | 10万円 |
全グレード価格帯比較
モデル | 最安グレード | 最高グレード | 価格帯 |
---|---|---|---|
ランドクルーザー250 | GX:520万円 | ZX:735万円 | 215万円幅 |
ランドクルーザー300 | GX:510万円 | ZX:800万円 | 290万円幅 |
外観・内装デザインの違いと質感比較
- 300は圧倒的な存在感と高級感を演出
- 250は「原点回帰」をテーマとした機能美を追求
- 特別仕様車では丸目ヘッドランプで原点回帰を強調
外観デザイン比較
項目 | ランドクルーザー250 | ランドクルーザー300 |
---|---|---|
デザインテーマ | 原点回帰・機能美 | 迫力・高級感 |
ヘッドランプ | 角形(標準)/ 丸目(特別仕様車) | 横長スタイリッシュ型 |
フロントグリル | 機能的でシンプル | 迫力ある縦型格子デザイン |
ボディサイズ感 | 扱いやすく実用的 | 堂々とした威厳ある存在感 |
ホイール標準サイズ | 17インチ(GXグレード) | 18インチ(GXグレード) |
250のデザインコンセプト「原点回帰」
ランドクルーザー250は、時代とともに高級・豪華路線にシフトしてきたプラドを「お客様が求める本来の姿」に戻すことを目指しています。

写真出典:トヨタ自動車
- 機能美の追求: オフロード走行時の破損リスクを考慮した高いランプ配置
- 分割式バンパー: コーナー部のみ交換可能な実用的設計
- 削り取られたボディライン: 岩などとの干渉を避ける機能的形状
- 丸目ヘッドランプ: 特別仕様車で採用、ランドクルーザーの原点を象徴
内装質感の違い
ランドクルーザー300の内装は、まさに「高級車」と呼ぶにふさわしい仕上がりです。上級グレードでは本革シートや木目パネルの質感が、輸入高級SUVと比較しても遜色ありません。

写真出典:トヨタ自動車
一方、250は「質実剛健」をテーマとしており、実用性を重視したクリーンで機能的なデザインが特徴です。特別仕様車"First Edition"では、専用の内装色「ダークチェスナット」や"FIRST EDITION"ロゴ入りトリムなど、特別感を演出する装備が追加されています。

写真出典:トヨタ自動車
エンジン性能・燃費・走行性能の詳細比較
- 300のディーゼルエンジンは圧倒的なトルクとパワーを発揮
- 250のガソリンエンジンは扱いやすく燃費も良好
- オフロード性能は両モデルとも本格的
エンジン性能比較表
項目 | ランドクルーザー250 | ランドクルーザー300 |
---|---|---|
エンジン | 2.8L直4ディーゼルターボ / 2.7L直4ガソリン | 3.3LV6ディーゼルターボ / 3.5LV6ガソリンターボ |
最高出力 | 204馬力/3,000rpm(ディーゼル) 163馬力/5,200rpm(ガソリン) | 309馬力/4,000rpm(ディーゼル) 415馬力/5,200rpm(ガソリン) |
最大トルク | 51.0kgm/1,600-2,800rpm(ディーゼル) 25.5kgm/3,800rpm(ガソリン) | 71.4kgm/1,600-2,600rpm(ディーゼル) 66.3kgm/2,000-3,600rpm(ガソリン) |
トランスミッション | 8AT(ディーゼル)/ 6AT(ガソリン) | 10AT(両エンジン共通) |
燃費(WLTC) | 11.2km/L(ディーゼル)/ 11.5km/L(ガソリン) | 11.2km/L(ディーゼル)/ 8.0km/L(ガソリン) |
使用燃料 | 軽油(ディーゼル)/ レギュラーガソリン | 軽油(ディーゼル)/ レギュラーガソリン |
実際の走行性能評価
- 加速性能: 300の3.3Lディーゼルエンジン(VXグレード)は低回転から豊富なトルクを発生し、重い車体をものともしない力強い加速を見せます。3.5Lガソリンエンジン(GX・ZXグレード)は415馬力の圧倒的なパワーで滑らかな加速を実現します
- 燃費性能: 250はディーゼル・ガソリン両エンジンとも優秀な燃費を実現し、日常使いでの経済性に優れます
- オフロード性能: 両モデルとも本格的な4WDシステムを搭載し、悪路走破性に妥協はありません
装備・機能・安全性能の差異分析
- 300は最新の高級装備を標準搭載
- 250は実用的な装備を中心に構成
- 安全性能は両モデルとも最高レベル
主要装備比較(エントリーグレード同士)
装備項目 | ランドクルーザー250 GX | ランドクルーザー300 GX(2025年改良後) |
---|---|---|
メーター | 7インチTFTマルチインフォメーション | 7インチTFTカラーメーター |
ディスプレイ | 8インチ | 8インチ(12.3インチはオプション) |
エンジン | 2.8Lディーゼルターボ | 3.5Lガソリンターボ |
シート | ファブリック | ファブリック |
指紋認証スタート | 標準装備 | 標準装備(全グレード) |
マイカー始動ロック | 未搭載 | 標準装備(全グレード) |
盗難防止装置 | 標準装備 | オプション設定 |
フロントフォグランプ | 標準装備 | オプション設定 |
リセールバリューと資産価値
- ランドクルーザーシリーズは国産SUV最高クラスの資産価値を持つ
- 海外需要の高さによりリセールバリューが安定
- 両モデルとも中古車市場で高値が維持されている
リセールバリューが高い理由
- 圧倒的なブランド力と信頼性
- 海外需要の高さ(特に中東・アフリカ)
- 限定的な生産体制による希少性
- 本格4WD性能への根強い需要
中古車市場の現状
ランドクルーザーは「走る不動産」とも呼ばれるほど、資産価値の高い車として知られています。特に300は発売から3年経過した現在でも、中古車価格が新車価格を上回るケースも見られ、単なる移動手段を超えた資産的価値を持っています。
250についても、発売から好調な中古車相場を維持しており、国産SUVの中でもトップクラスの資産価値を誇っています。
用途別・年収別選択ガイド
- 用途と予算による明確な選択基準が存在
- ライフスタイルに応じた最適解は異なる
- 購入後の満足度は選択基準の明確化がカギ
年収と車両価格の一般的な関係
車両購入では、年収の30-50%以内に収めることが一般的な目安とされていますが、ランドクルーザーのような特別な車両では、この基準を超えて購入される方も多くいらっしゃいます。
年収帯 | 一般的推奨価格帯(年収の30-50%) | ランドクルーザー購入の現実 |
---|---|---|
800-1200万円 | 240-600万円 | エントリーグレードが検討範囲 |
1200-1500万円 | 360-750万円 | 全グレード選択可能(ローン活用含む) |
1500万円以上 | 450万円以上 | 余裕で選択可能、オプション充実も |
ランドクルーザー特有の購入パターン
- 趣味・ライフスタイル重視: 年収比率を超えても購入される方が多い
- 事業用途: 法人での購入や減価償却を活用したビジネス利用
- 資産性重視: リセールバリューの高さを考慮した投資的購入
- 分割払い活用: 低金利ローンを活用した月額負担の軽減
ランドクルーザー250が適している用途・ユーザー
- アウトドア活動が頻繁: キャンプ、釣り、スキーなど実用性重視
- 日常使いメイン: 通勤や買い物での扱いやすさを求める
- 燃費・経済性重視: ディーゼルエンジンの燃費の良さを活用したい
- 機能美を評価: 装飾より実用性を重視するユーザー
- 丸目ヘッドランプ: 原点回帰デザインに魅力を感じる
ランドクルーザー300が適している用途・ユーザー
- ステータス重視: 所有満足度や周囲からの評価を重視
- 高級感・質感重視: 内装の上質さや乗り心地を求める
- 最新技術志向: 世界初のセキュリティ機能や先進装備を評価
- ガソリンエンジン派: V6エンジンの滑らかさと静粛性を求める
- フラッグシップ志向: 「キング・オブ・SUV」というブランド価値を重視
- トヨタ車の最高峰: メーカーの技術の粋を集めた車両を求める
ランドクルーザー250・300の選び方に関するまとめ

- ほぼ同価格帯での選択:用途とライフスタイルが決め手となる
- キャラクターの違い:250は質実剛健な原点回帰、300は高級・豪華路線
- 先進性:300は世界初セキュリティ機能、250は丸目ヘッドランプで原点回帰
ランドクルーザー250と300の選択は、単なる車選びを超えた価値観の選択です。250は実用性と質実剛健な魅力を、300はステータスと最先端技術による体験を提供します。
現在は両モデルとも受注状況が非常に厳しく、多くのグレードで受注停止という状況です。購入を検討される場合は、上記の納期・受注状況と合わせて総合的な判断が必要ですが、どちらを選択されても、ランドクルーザーならではの信頼性と満足度を得ることができます。