
レクサスLBXの購入を検討する際に、どのグレードを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。LBXには420万円から720万円まで7つのグレードが用意されており、それぞれ装備内容や価格が大きく異なるため、自分にとって最適な選択肢を見つけるのは簡単ではありません。特に人気グレードが本当に自分のライフスタイルに合うのか、価格差に見合う価値があるのかといった判断に迷いますよね。
実は、LBXの各グレードには明確な理由があり、用途や予算に応じた最適な選び方のポイントが存在します。本記事では、LBX全7グレード(ELEGANT、ACTIVE、COOL、RELAX、Bespoke Build、MORIZO RR、MORIZO RR Bespoke Build)の詳細な特徴比較、価格とコストパフォーマンスの分析、そして購入者のライフスタイル別おすすめグレードを詳しく解説します。
この記事を最後まで読んでいただければ、あなたにとって最適なLBXグレードが明確になり、後悔のない車選びができるはずです。
この記事のポイント!
- LBX全7グレードの価格・装備・性能の詳細比較
- グレード別コストパフォーマンスと選択基準の解説
- エントリーからハイパフォーマンスまで幅広い選択肢
- 2025年最新モデルの改良点と装備の違い
LBXグレードの基本情報と最新動向

レクサスLBXは、2023年11月に「本物を知る人が、素の自分に戻れるクラスレスコンパクト」というコンセプトのもと、レクサスブランドの新たなエントリーモデルとして誕生しました。グレード選びを成功させるためには、まず全体的なラインナップと最新の市場動向を理解することが重要になります。
LBXグレード構成とは?全ラインナップ概要
- LBXは7つの主要グレードで構成されている
- エントリーから特別仕様車まで幅広い価格帯をカバー
- ハイブリッドシステムは標準グレード共通仕様
LBXのグレード構成は、ELEGANT(420万円~)、ACTIVE(440万円~)、COOL(460万円~)、RELAX(460万円~)、Bespoke Build(550万円~)、MORIZO RR(650万円~)、MORIZO RR Bespoke Build(720万円)となっています。
最もお求めやすい価格の「ELEGANT」は、2024年10月に追加された新グレードで、レクサス車として最も安いモデルとして位置づけられています。中間価格帯の「COOL」「RELAX」「ACTIVE」は、それぞれ異なるデザインコンセプトを持ちながら、日常使用に最適な装備を備えています。
全てのハイブリッドグレードに共通して搭載されるのは、1.5L直列3気筒エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。一方、「LBX MORIZO RR」は、「GRヤリス」からくる直列3気筒1.6Lガソリンターボエンジンを採用することで304ps/40.8kgmを発揮する高性能モデルとなっています。
駆動方式については、前輪駆動(FF)と四輪駆動(AWD)の2種類が用意されており、使用環境や好みに応じて選択できます。AWDシステムは降雪地域や悪路走行を想定する方に特に人気が高く、安全性と走行安定性の向上に寄与しています。
LBXグレード別価格帯と基本スペック比較
- グレード間の価格差は20~40万円程度
- 基本的なハイブリッド性能はすべてのグレードで共通
- 装備内容とデザインコンセプトが価格差の要因
以下の比較表で、主要グレードの基本情報を整理しました。
グレード | 価格(FF) | 価格(AWD) | エンジン | 燃費(WLTC) |
---|---|---|---|---|
ELEGANT | 420万円 | 446万円 | 1.5L+モーター | 28.0km/L |
ACTIVE | 440万円 | 466万円 | 1.5L+モーター | 26.4km/L |
COOL | 460万円 | 486万円 | 1.5L+モーター | 28.0km/L |
RELAX | 460万円 | 486万円 | 1.5L+モーター | 28.0km/L |
Bespoke Build | 550万円 | 576万円 | 1.5L+モーター | 28.0km/L |
MORIZO RR | - | 650万円 | 1.6Lターボ | 10.7km/L(8AT)〜12.5km/L(6MT) |
MORIZO RR Bespoke | - | 720万円 | 1.6Lターボ | 10.7km/L(8AT)〜12.5km/L(6MT) |
価格面では、最もお求めやすいELEGANTと人気のCOOL/RELAXの間に40万円の差があります。この価格差は主に内外装の質感、デザインの特別感、装備の充実度によるものです。
なお、「ACTIVE」は18インチ切削光輝アルミホイールを採用しているため、他のグレードよりも燃費性能が若干劣る結果となっています。
LBXの販売実績と市場評価動向
- 2023年11月の発売以来順調な販売を継続
- コンパクトSUV市場でのレクサスの存在感を確立
- 継続的なラインナップ拡充で商品力を向上
LBXは2023年11月の発売以来、順調な販売を維持しています。レクサスブランドの信頼性とコンパクトSUVとしての実用性が市場に受け入れられています。
また、2024年7月にハイパフォーマンスモデル「LBX MORIZO RR」が追加設定され、2024年10月に「ELEGANT」、2025年5月に「ACTIVE」が追加されるなど、継続的なラインナップの充実が図られています。
中古車市場においても、LBXは安定した評価を得ており、レクサスブランドの信頼性が反映されています。
2025年モデルの最新変更点とグレード影響
- 全グレードで乗り心地と操縦安定性が向上
- 新グレード「ACTIVE」の追加で選択肢が拡大
- 既存グレードも継続的な改良を実施
2025年モデルでは、リヤショックアブソーバーのシリンダサイズを拡大させ減衰力やEPSを最適化することで、段差通過時の突き上げのしなやかな受け止めと振動の収まりの良さを実現し、操縦安定性と乗り心地を向上する改良が全グレードに施されています。
2025年5月に追加された新グレード「ACTIVE」は、従来のラインナップにはなかった「レッドスピネル&ブラック」のボディカラーと専用デザインで、スポーティさを求めるユーザーの選択肢を広げました。
これらの改良により、LBXは発売当初よりもさらに完成度の高いモデルとなっており、購入時期による性能差を心配する必要がなくなっています。
LBX全グレードの購入ガイドと比較・評価

420万円から720万円まで、LBXには7つのグレードが用意されています。価格帯も特徴も大きく異なるため、どれを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
ここでは各グレードの特徴を分かりやすく整理し、あなたのライフスタイルと予算に合った最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。
- LBXハイブリッドグレード群(ELEGANT / ACTIVE / COOL / RELAX)
- LBXカスタマイズグレード(Bespoke Build)
- LBXハイパフォーマンスグレード群(MORIZO RR系)
- LBXグレード別燃費性能と維持費比較
- LBXグレード選択の判断基準と診断チャート
LBXハイブリッドグレード群(ELEGANT / ACTIVE / COOL / RELAX)
価格帯と基本性能
4つのハイブリッドグレードは420万円~460万円の価格帯に設定されており、すべて1.5L直列3気筒エンジン+電気モーターの共通ハイブリッドシステムを搭載しています。基本的な安全装備や快適装備は全グレード共通で、違いは主にデザインコンセプトと内装の質感にあります。
ELEGANT(420万円~)- エントリーモデル

- コンセプト: クリーンかつ温かみを感じる次世代モダンインテリア空間
- 特徴: レクサス車として最もお求めやすいエントリーモデル
- 適用ユーザー: レクサスブランドを初めて体験したい方、シンプルな装備で十分と考える実用重視のユーザー
- 燃費: WLTC 28.0km/L
- ホイール: 17インチ
ACTIVE(440万円~)- スポーティグレード

- コンセプト: スポーティな中にも上品な遊び心を加えた、アクティブな空間を演出
- 特徴: 2025年5月追加の新グレード、「レッドスピネル&ブラック」専用ボディカラー
- 適用ユーザー: アウトドアアクティビティやスポーツを楽しむアクティブなライフスタイルの方
- 燃費: WLTC 26.4km/L(18インチホイールの影響で若干低下)
- ホイール: 18インチ切削光輝アルミホイール
COOL(460万円~)- モダンデザイン

- コンセプト: シンプルで洗練されたモダンな空間を演出
- 特徴: 無駄を削ぎ落としたミニマルな設計、年齢・性別を問わない汎用性
- 適用ユーザー: ビジネスとプライベート両方で使用する方、家族での共用車として利用する方
- 燃費: WLTC 28.0km/L
- ホイール: 17インチ
RELAX(460万円~)- 上質な快適性

- コンセプト: 落ち着きと華やかさを両立する空間
- 特徴: 暖色系配色による温かみのある内装デザイン、COOLと同価格で異なる価値を提供
- 適用ユーザー: 家族での使用頻度が高い方、リラックスできる移動空間を重視する方
- 燃費: WLTC 28.0km/L
- ホイール: 17インチ
LBXカスタマイズグレード(Bespoke Build)
Bespoke Build(550万円~)- オーダーメイドシステム

- コンセプト: 唯一無二の1台をお選びいただけるオーダーメイドシステム
- 特徴: 通常のグレードでは選択できない特別なカラーリングや装備を選択可能
- 適用ユーザー: レクサスオーナーとしての特別感や所有欲を重視する方、他のユーザーとは異なる個性的な車を求める方
- カスタマイズ: 豊富なカスタマイズオプションで個性を表現
LBXハイパフォーマンスグレード群(MORIZO RR系)
MORIZO RR(650万円~)- 高性能モデル

- エンジン: GRヤリス譲り 直列3気筒1.6Lガソリンターボエンジン
- 出力: 304ps/40.8kgm
- トランスミッション: Direct Shift-8ATまたは6速iMT(マニュアル)選択可能
- 開発: 豊田章男会長(モリゾウ)がマスタードライバーとして参加
- 適用ユーザー: 本格的なスポーツ走行を楽しみたい方、運転することが何よりも好きな方
MORIZO RR Bespoke Build(720万円)- 頂点モデル

- 位置づけ: LBXシリーズの頂点に位置する最上級モデル
- 特徴: MORIZO RRの走行性能+Bespoke Buildのカスタマイズ要素を組み合わせた究極仕様
- 適用ユーザー: 最高の性能と最高の個性を両立したい方、予算に制限がなく究極を求める方
LBXグレード別燃費性能と維持費比較
- ほとんどのグレードで同等の優秀な燃費性能
- ACTIVEのみ大径ホイールの影響で若干劣る
- 維持費の差は主にタイヤサイズによるもの
燃費性能については、ELEGANT、COOL、RELAXがWLTCモード28.0km/L、ACTIVEが26.4km/Lとなっています。ACTIVEの燃費が若干劣るのは、18インチ切削光輝アルミホイールの採用による影響です。
年間走行距離を12,000kmと仮定した場合の燃料費を比較してみましょう。ガソリン価格を150円/Lとして計算すると、ELEGANT・COOL・RELAXの年間燃料費は約64,000円、ACTIVEは約68,000円となり、年間4,000円程度の差となります。
グレード | 燃費(km/L) | 年間燃料費 | タイヤ交換費用 | 年間維持費差額 |
---|---|---|---|---|
ELEGANT | 28.0 | 64,000円 | 70,000円 | ベース |
ACTIVE | 26.4 | 68,000円 | 95,000円 | +29,000円 |
COOL | 28.0 | 64,000円 | 75,000円 | +5,000円 |
RELAX | 28.0 | 64,000円 | 75,000円 | +5,000円 |
維持費で最も大きな差が生じるのはタイヤ交換費用です。ACTIVEは18インチの大径タイヤを装着しているため、交換時の費用が高額になります。4本セットで約9.5万円程度必要となり、ELEGANTの約7万円と比較すると2.5万円の差額が発生します。
LBXグレード選択の判断基準と診断チャート
- デザインの好みと使用用途で判断する
- 予算とライフスタイルの優先順位を明確にする
- 長期的な満足度を重視した選択が重要
最適なグレード選択のために、以下の診断チャートを用意しました。該当する項目をチェックして、最適解を見つけてください。
ELEGANT が最適な方:
- レクサス品質を最も手頃な価格で体験したい
- シンプルで飽きのこないデザインを好む
- 維持費を抑えて経済的に運用したい
- 初回レクサス購入で様子を見たい
ACTIVE が最適な方:
- スポーティで個性的なデザインを求めている
- アクティブなライフスタイルを楽しんでいる
- 他のユーザーとは違った特別感が欲しい
- 比較的若い年齢層で個性を重視する
COOL が最適な方:
- 洗練されたモダンデザインを好む
- ビジネスとプライベート両方で使用する
- 長期間飽きずに乗り続けたい
- バランスの取れた選択を重視する
RELAX が最適な方:
- 温かみのある上質な空間を求めている
- 家族での使用頻度が高い
- リラックスできる移動空間を重視する
- 華やかさと落ち着きの両立を求めている
Bespoke Build が最適な方:
- 他にはない唯一無二の車を所有したい
- カスタマイズオプションを楽しみたい
- オーダーメイドシステムの特別感を重視する
- 予算に余裕があり特別感を求めている
MORIZO RR が最適な方:
- 本格的なスポーツ走行を楽しみたい
- 高出力エンジンの魅力を体感したい
- マニュアルトランスミッションも選択したい
- 運転することが何よりも好きな方
MORIZO RR Bespoke Build が最適な方:
- 最高性能と最高の個性を両立したい
- LBXシリーズの頂点を体験したい
- 予算に制限がなく究極を求めている
- 所有欲と走行性能の両方を重視する
LBXグレード選びに関するまとめ

- ELEGANTは価格重視の方に最適:420万円でレクサス品質を体験できる最もお求めやすいエントリーモデル
- ACTIVEは個性重視派に適した新選択肢:440万円でスポーティなデザインと特別感を提供する2025年追加の新グレード
- COOLとRELAXがバランスの取れた選択肢:460万円の同価格で異なる魅力を提供し、それぞれのデザインコンセプトに応じたニーズに対応
- Bespoke Buildは唯一無二の特別感:550万円からのオーダーメイドシステムで個性的なカスタマイズを提供
- MORIZO RRシリーズは走行性能の頂点:650万円からの本格スポーツモデルで304psの高出力エンジンを搭載
- 全グレードでレクサスブランドの価値を維持:エントリーからハイエンドまで一貫した品質とリセールバリューを実現