「せっかく買うなら、後悔したくない」
新型（40系）アルファードとヴェルファイアの購入を検討する際、誰もが一度はぶつかる壁が**「結局、どっちのデザインを選ぶべきか？」**という悩みではないでしょうか。
先代までは「顔が違うだけ」と言われることもありましたが、今回の40系では明確にキャラクターが分けられました。「王道の高級車」として磨きがかかったアルファードと、「走れる高級車」へと尖ったヴェルファイア。
価格も上がり、失敗できない買い物だからこそ、カタログスペックだけでは見えない「所有した時の満足感」や「周囲への印象」の違いを知ることが重要です。この記事では、外装・内装のデザイン差を徹底比較し、あなたのライフスタイルに最適な一台を見つけるお手伝いをします。
この記事のポイント
- アルファードは「盾」のような王道の豪華さ、ヴェルファイアは「漆黒」のアグレッシブさ
- フロントグリルだけでなく、ホイールサイズやリアランプにも決定的な性格の違いがある
- ヴェルファイア専用内装色「サンセットブラウン」と本革シートの特別感
- 「リセール・家族ウケ」か「個人の満足度・走り」か、後悔しない選び方の基準
コンセプトの違い「Forceful x IMPACT LUXURY」
40系の開発テーマは共通して「Forceful x IMPACT LUXURY（重厚かつ衝撃的な高級感）」ですが、そのアプローチは対照的です。
これまでは兄弟車としての側面が強かった両車ですが、40系では**「アルファードはショーファーカー（後席快適性重視）」「ヴェルファイアはドライバーズカー（運転する喜び重視）」**という明確な役割分担がなされました。このコンセプトの違いが、細部のデザインに色濃く反映されています。
外装（エクステリア）デザインの決定的な違い
パッと見の印象だけでなく、並べて比較すると「スタンス（立ち姿）」そのものが違うことに気づきます。
フロントフェイスの印象（グリル・ヘッドライト）
最も好みが分かれるのが「顔」です。
アルファード：王道の豪華さと威厳
アルファードのフロントグリルは、鎧の盾を連想させるような大型のメッキグリルが特徴です。ヘッドライトとグリルが一体化（シームレス）したデザインになっており、面の広さで圧倒的な高級感を演出しています。
- 印象：エレガント、重厚、王道
- 特徴：グリル全体に散りばめられたメッキパーツが、光を受けて宝石のように輝きます。
ヴェルファイア：漆黒のアグレッシブさ
一方、ヴェルファイアは「漆黒メッキ」を基調とした水平方向のバーデザインを採用。歴代ヴェルファイアの特徴である「2段ヘッドライト」の意匠を現代風に解釈し、鋭い眼光を作り出しています。
- 印象：スポーティ、硬派、先進的
- 特徴：ワイド＆ロー（低く広く）を強調するデザインで、今にも走り出しそうな躍動感があります。
サイド・足回りの違い（ホイール）
横から見た時の印象を決定づけるのがホイールです。ここにも「快適性」vs「走り」のコンセプトが現れています。
- アルファード（Zグレード）
- サイズ：18インチ
- デザイン：トリプルスポークの上品なデザイン。タイヤの厚みがあるため、突き上げの少ないマイルドな乗り心地に貢献しています。
写真出典：トヨタ自動車
- ヴェルファイア（Z Premier）
- サイズ：19インチ
- デザイン：切削光輝＋ブラック塗装のシャープなデザイン。インチアップされた大径ホイールは見た目のカッコよさだけでなく、路面情報をドライバーに伝えるスポーティな走りを支えます。
写真出典：トヨタ自動車
リアビューの違い（テールランプ）
後ろ姿で「どっちの車か」を即座に判別できるのがテールランプです。
アルファード：優雅な羽根の広がり
有機的な「羽根」を広げたようなグラフィックが特徴。赤色を基調としたレンズで、落ち着きのある高級感を漂わせます。
ヴェルファイア：先進の一文字テール
スモークがかったクリアレンズを採用した「一文字」のデザイン。左右をつなぐラインがキリッとした印象を与え、夜間でも「特別な車」であることを主張します。
内装（インテリア）とカラーの差
室内に入ると、レイアウトこそ共通ですが「色」と「素材」によって全く異なる空間が広がっています。
専用インテリアカラーと素材感
ヴェルファイアだけの特権「サンセットブラウン」
写真出典：トヨタ自動車
ヴェルファイアには、専用色として**「サンセットブラウン」が設定されています。これは赤みがかった茶色で、欧州の高級スポーツカーを彷彿とさせる色気のあるカラーです。
さらに、ヴェルファイアのZ Premierグレードは「プレミアムナッパ本革」が標準装備**。しっとりとした肌触りは、乗り込んだ瞬間に所有欲を満たしてくれます。
アルファードの特権「ニュートラルベージュ」
写真出典：トヨタ自動車
アルファード（Zグレード以上）で選択可能な**「ニュートラルベージュ」**は、車内を明るく広く見せる効果があります。家族での移動や、ゲストを招くシーンでは、この明るさが安心感につながります。
※アルファードのZグレード標準は「合成皮革」となります。本革を求める場合は最上級のExecutive Loungeを選ぶ必要があります。
【比較表】アルファード vs ヴェルファイア デザイン要素まとめ
| 比較項目 | アルファード (Z) | ヴェルファイア (Z Premier) |
| 開発コンセプト | Forceful x IMPACT LUXURY (ショーファーカー) | Forceful x IMPACT LUXURY (ドライバーズカー) |
| フロントグリル | 階段形状のメッキグリル （王道の輝き） | 漆黒メッキの水平バー （スポーティな迫力） |
| ヘッドライト | グリル一体型シームレス | 独立感のある2段ヘッドライト |
| リアランプ | 羽根のような有機的デザイン | 直線的な一文字テール |
| ホイール | 18インチ（スーパークローム） | 19インチ（切削光輝＋ブラック） |
| 内装シート素材 | 合成皮革 | プレミアムナッパ本革 |
| 専用内装色 | ニュートラルベージュ | サンセットブラウン |
まとめ：デザインから見る「あなたにおすすめなのはどっち？」
ここまでデザインの違いを見てきましたが、最終的な決断の決め手は**「誰のために、何のために乗るか」**です。
アルファードがおすすめな人
- 「高級車といえばこれ」という王道が好き：誰が見ても高級車とわかる威厳と認知度はアルファードに分があります。
- リセールバリューを重視する：市場人気が非常に高く、数年後の売却額も安定して高値が期待できます。
- 家族の快適性が最優先：18インチタイヤによるマイルドな乗り心地や、明るい内装色は奥様や子供たちにも好評です。
ヴェルファイアがおすすめな人
- 「人と同じ」はつまらない：街中で増え続けるアルファードに対し、ヴェルファイアは独自の個性を放ちます。
- 黒基調のスポーティなデザインが好き：漆黒メッキや19インチホイールなど、カスタムしなくても完成されたカッコよさがあります。
- 運転そのものを楽しみたい：専用の補強ブレースやサスペンションチューニング、そしてターボエンジン（Z Premier）の加速感は、ハンドルを握るあなた自身を笑顔にします。
どちらを選んでも、40系がもたらす移動体験は格別です。あなたの感性に響く一台を選んでください。
