
「家族が増えたから広い車が良いけれど、ミニバンには乗りたくない」「いつかは憧れの高級SUVで、特別な休日を過ごしたい」
そんなお悩みや理想をお持ちではないでしょうか。国産SUVのなかにも、6~7人乗車に対応する3列シートモデルがあります。全長約4.7mのアウトランダーPHEVから、全長5mを超えるレクサスLXまでサイズや性格は大きく異なり、3列目の広さ、悪路走破性、燃費、価格を比較して選ぶことが重要です。
本記事では、現在日本で購入を検討できる国産3列シートSUVのなかから、CX-80、ランドクルーザー250、ランドクルーザー300、レクサスLX、アウトランダーPHEVを比較します。本格的な悪路走破性を持つモデルから、上質な乗り心地を追求したモデルまで、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
あなたとご家族のライフスタイルに合った一台を見つけ、充実したカーライフへの第一歩を踏み出しましょう。
この記事のポイント
1. ターゲット層:この記事は誰向けか

この記事は、単なる移動手段としての車ではなく、所有する喜びや家族との特別な体験を重視する方に向けて作成しています。
具体的には、5人以上の家族で快適に移動したい方や、キャンプなどの過酷な環境にも耐えうる本格的なオフロード性能を求める方に役立つ内容です。また、街中でも周囲の目を惹く、高級感と存在感のある車を探している方にも参考になる内容となっています。
ミニバンの便利さを理解しつつも、SUVならではの力強いスタイリングや高い走行性能を妥協したくないという、強いこだわりを持つ読者を想定しています。
2. メリット・デメリット

3列シートSUVの購入を検討する上で、その特性を正しく理解することは非常に重要です。今回取り上げるモデルは全長約4.7~5.1m、全幅約1.86~1.99mと大型です。一般的なコンパクトSUVやミドルサイズSUVより室内や荷室に余裕があり、モデルによって6~7人で乗車できます。
※SUVのサイズ区分に統一された公的基準はありません。本記事では、3列シートを備え、全長約4.7m以上の国産SUVを比較対象としています。
一方でデメリットとしては、ボディサイズが大きいため、狭い道での取り回しや駐車場の制限を受けやすい点が挙げられます。また、車両重量があるため、燃費や維持費が比較的高くなる傾向があります。
ここで、車選びの重要な判断基準となる「車の構造」による違いを理解しておきましょう。
- クロスオーバー(モノコック構造)ボディと骨格を一体化した構造で、一般的に軽量化や低床化を図りやすく、オンロードでの乗り心地や室内空間の確保に有利です。街乗りや高速道路での長距離ドライブを快適に楽しみたいご家族に向いています。
- クロスカントリー(ラダーフレーム構造)トラックのように頑丈なはしご型のフレームを持ちます。独立したフレームにボディを載せる構造で、悪路走行時の耐久性や牽引性能を確保しやすいことが特徴です。一方、構造上、車両重量や床面の高さが増えやすい傾向があります。乗り心地は車種やサスペンション設定によって異なります。本格的なアウトドアを愛する方に支持されています。
3. おすすめ車種レビュー(代表車種の解説)
ここでは、3列シートSUVの中でも特に注目すべき代表的なモデルをご紹介します。車選びで後悔しないためには、「3列目シートの使用頻度」をしっかりと確認することが大切です。日常的に使う3列目なのか、あくまで短距離・補助席的な3列目なのかによって、適した使い方は大きく変わります。それぞれの特徴と魅力を見ていきましょう。
マツダ CX-80

- 3列目まで使用できる6~7人乗りの実用派モデル
- 上質な乗り心地をもたらすFRベースの設計
- 多彩なパワートレインから選べる選択肢
マツダの新たなフラッグシップであるCX-80は、クロスオーバー(モノコック構造)の利点を活かしたモデルです。全長4,990mm、ホイールベース3,120mmのボディを生かし、3列シートSUVとして実用性を重視した室内を備えています。「ミニバンは避けたいが、日常的に6~7人乗車できる国産SUVを探している」という家庭では有力な候補です。ただし、3列目の足元や乗降性はミニバンと異なるため、購入前に実車で確認する必要があります。パワートレインは3.3L直列6気筒ディーゼル、3.3L直列6気筒ディーゼルマイルドハイブリッド、2.5Lガソリンエンジンを使用するプラグインハイブリッドの3種類から選べます。
トヨタ ランドクルーザー250

- 質実剛健を体現した本格派クロスカントリー
- 原点回帰したタフでスクエアなデザイン
- ランドクルーザーシリーズならではの耐久性を重視した設計
ランドクルーザー250は、ラダーフレーム構造を採用した本格オフローダーです。過酷な環境下でも走り抜けるタフネスさと、日常での扱いやすさを両立させています。こちらの3列目シートは、どちらかといえば補助席的な色合いが強く、長距離移動よりもいざという時の多人数乗車に適しています。舗装路だけでなく、雪道や未舗装路など幅広い環境で走行できる安心感があります。
ランドクルーザー250はグレードや仕様によって乗車定員が異なります。3列シートを希望する場合は、7人乗り仕様の有無を必ず確認してください。なお、2026年7月時点ではガソリンモデル(VX)のみ受注可能で、ディーゼルモデルは生産停止中です。最新の受注状況は販売店で確認してください。
トヨタ ランドクルーザー300

- ランドクルーザーシリーズの上級モデル
- 悪路走破性と上質な内装を両立
- V6ツインターボによる余裕の動力性能
ランドクルーザー300は、ランドクルーザーシリーズの上位に位置するモデルです。ラダーフレーム構造による強靭なボディに、最新の電子制御技術と豪華な内装を組み合わせています。ただし、3列目シートの居住性はミニバンやCX-80には及ばないため、普段は荷室を広く使い、たまに多人数を乗せるという使い方が適しています。
ランドクルーザー300は、グレードやエンジンによって5人乗りと7人乗りの設定が異なります。3列シートを必要とする場合は、7人乗り仕様を選ぶ必要があります。また、時期やパワートレインによって受注が停止または制限されている場合があります。購入を検討する際は、最新の受注状況と納期を販売店で確認してください。
レクサス LX

- ランドクルーザー系の走破性とレクサスの上質さを融合
- LX600とハイブリッドのLX700hを設定
- 4人乗り、5人乗り、7人乗りなど複数の仕様を用意
レクサスLXは、ラダーフレーム構造による悪路走破性と、レクサスのフラッグシップSUVにふさわしい内外装を組み合わせたモデルです。現行モデルには3.5L V6ツインターボのLX600と、同エンジンにハイブリッドシステムを組み合わせたLX700hがあります。仕様によって4人乗り、5人乗り、7人乗りがあるため、3列シートを希望する場合は7人乗り仕様を選ぶ必要があります。
三菱 アウトランダーPHEV

- 日常を電気のみで走れる環境性能
- いざという時の「走る蓄電池」機能
- S-AWCによる安定した走り
アウトランダーPHEVは、今回比較するなかでは最もコンパクトな電動3列シートSUVです。ボディサイズは全長4,720mm×全幅1,860mm×全高1,750mm(代表値)、駆動方式は4WD(S-AWC)で、グレードによって5人乗りと7人乗りが設定されています。ハイブリッド燃料消費率はグレードによりWLTCモードで17.2~17.6km/Lで、EV走行換算距離もグレードにより異なります。
3列目は床面や足元の余裕が限られるため、成人が長時間利用する用途よりも、短距離の補助席として使うのが現実的です。ただし、体格や座席位置によって評価が異なるため、実車で確認してください。普段は1~2列目を中心に使い、必要なときに3列目を展開する使い方に適しています。災害時などには家庭に電力を供給できるなど、移動手段以上の価値を持っています。
4. スペック比較表
| 車種 | 構造 | 乗車定員 | ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 主なパワートレイン | WLTCモード燃費 | メーカー希望小売価格(税込) | 3列目の位置付け |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| マツダ CX-80 | モノコック | 6人/7人 | 4,990×1,890×1,710mm | 3.3Lディーゼル 3.3Lディーゼルマイルドハイブリッド 2.5Lガソリン+PHEV | ディーゼル 16.7~18.3km/L ディーゼルMHEV 19.0~19.2km/L PHEV 12.9km/L | 478万1,700円~714万4,500円 | 日常利用も想定。ただし長距離利用は実車確認を推奨 |
| トヨタ ランドクルーザー250 | ラダーフレーム | 5人(GX)/7人(VX・ZX) | 4,925×1,980×1,925mm | 2.7Lガソリン 2.8Lディーゼルターボ | ガソリン 7.5km/L ディーゼル 11.0km/L | 577万9,400円~(現在受注可能なガソリンVXの価格。ディーゼルは生産停止中で価格未定) | 7人乗り仕様のみ。補助席的な利用に向く |
| トヨタ ランドクルーザー300 | ラダーフレーム | 5人/7人(グレードにより異なる) | ZX:4,985×1,980×1,925mm GR SPORT:4,965×1,990×1,925mm VX・AX・GX:4,950×1,980×1,925mm | 3.5L V6ツインターボガソリン 3.3L V6ツインターボディーゼル | ガソリン 7.9~8.0km/L ディーゼル 9.7km/L | 525万円~813万円(グレード・パワートレインにより異なる) | 7人乗り仕様のみ。グレードによって5人乗りとなる |
| レクサス LX | ラダーフレーム | 4人/5人/7人 | 5,100×1,990×1,885mmを基本に、装着タイヤ・仕様により全高が異なる | LX600:3.5L V6ツインターボ LX700h:3.5L V6ツインターボ+ハイブリッド | LX600 8.0~8.1km/L LX700h 9.3km/L | LX600 1,450万円~2,000万円 LX700h 1,590万円~2,100万円 | 7人乗り仕様のみ |
| 三菱 アウトランダーPHEV | モノコック | 5人/7人 | 4,720×1,860×1,750mm(代表値) | 2.4Lガソリン+前後モーターのPHEV | 17.2~17.6km/L | 536万9,100円~681万100円 | 7人乗り仕様のみ。短距離や補助席としての使用に向く |
オーナーレビューに見るラージSUVの実感
実際のオーナーの評価も判断材料になります。carview!(カービュー)ではランドクルーザー250に220件を超えるレビュー(総合評価5点満点中4点台後半)が寄せられ、原点回帰したデザインへの満足、ディーゼルのパワーと燃費の両立、サイズの割に扱いやすいという声が目立ちます。CX-80も110件を超えるレビューがあり、ディーゼルのトルクと7人乗車できる実用性、内装の質感が評価されています(参考:carview! ランドクルーザー250/carview! CX-80 各ユーザーレビュー)。
一方で、ランドクルーザー250はガソリン車の街乗り燃費とラダーフレーム由来の乗り味、CX-80は乗り心地の硬さと3列目の座りにくさへの指摘があります。ラージSUVは車両ごとの性格差が大きいため、スペック比較とあわせてこうした実感面も確認してください。
5. 選び方まとめと次のステップ
国産3列シートSUVは、あなたのライフスタイルに新たな可能性をもたらす選択肢です。
3列目を比較的頻繁に使う場合は、CX-80を中心に検討し、実際に家族全員で試乗して、足元、頭上空間、乗降性を確認するのがおすすめです。悪路走破性や耐久性を重視する場合は、ラダーフレーム構造の「ランドクルーザーシリーズ」や「レクサス LX」が有力な候補となります。また、環境性能と先進技術を重視するなら「アウトランダーPHEV」という選択もあります。
- 3列目を比較的頻繁に使いたい:CX-80
- 悪路走破性と耐久性を重視:ランドクルーザー250
- 大型ボディと上質さ、走破性を重視:ランドクルーザー300
- 予算に余裕があり、上質さと走破性を両立したい:レクサス LX
- PHEV、EV走行、給電機能を重視:アウトランダーPHEV
なお、ランドクルーザー300とレクサスLXは、グレードによって3列シート(7人乗り)が設定されない場合があります。3列シートを必須条件とする場合は、グレードを確認してから検討してください。
ご自身の「3列目の使用頻度」と「求める車の骨格(構造)」を基準に、候補を絞り込んでみてください。
今回紹介した車種は全幅1,860~1,990mmで、一般的な機械式駐車場の制限を超える可能性があります。全幅だけでなく、全高、全長、車両重量、タイヤ外幅、ドアミラーを含む実幅も確認してください。都市部での運転や駐車場のサイズが不安な場合は、高級感と扱いやすさを両立したミドルサイズSUVも合わせてご検討ください。ディーラーでの試乗を通じて、実際のサイズ感や運転のしやすさを体感し、あなたにぴったりのパートナーを見つけていきましょう。
- ※ボディサイズ、燃費、乗車定員はグレードや装着オプションによって異なる場合があります。
- ※ランドクルーザーシリーズなどは、時期や仕様によって受注停止、受注制限、長納期となる場合があります。最新状況は販売店で確認してください。
- ※3列目の広さや快適性に関する評価は、乗員の体格や2列目シートの位置によって変わります。購入前に実車で確認してください。