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マツダEZ-60完全ガイド|中国価格・航続距離・CX-6eとの違い、日本発売の可能性を解説

2025年10月2日

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MAZDA EZ-60は、2025年4月の上海モーターショーで世界初公開された電動SUVです。2025年9月26日には中国市場で正式発売が開始され、価格は11万9,900元(1元=約20〜21円換算でおおむね約240万円相当)からとなりました。

スタイリッシュな外観もさることながら、注目を集めたのはその価格設定とパワートレーンの多様さです。EZ-60は、純粋な電気自動車(BEV)と、1.5Lエンジンを発電専用として使用するレンジエクステンダーEV(EREV、中国でいう増程式)の2種類が設定されています。

BEVはCLTC基準で最大600kmの航続距離を実現し、EREVは満充電・満タン時の総合航続距離が最大1,301kmに達します。

さらに、EZ-60をベースとした海外向けBEV「MAZDA CX-6e」が2026年1月9日にブリュッセルモーターショーで世界初公開され、マツダ本社から正式発表されました。CX-6eは欧州で2026年夏、オーストラリアで2026年後半に発売予定です。

EZ-60の名称で販売されるのは中国市場ですが、同車をベースにしたBEVのCX-6eが欧州やオーストラリアなどへ展開されます。一方、日本への導入については2026年6月時点で正式発表されていません。本記事では、EZ-60の中国仕様スペック・価格・デザイン、そしてCX-6eとの違いと日本導入の可能性まで、2026年6月時点の公式情報をもとに整理します。

この記事のポイント

マツダEZ-60とは

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出典:Mazda Motor Corporation

EZ-60は、マツダと中国の重慶長安汽車の協業により開発され、長安マツダが中国で生産・販売する電動SUVです。セダンタイプの「EZ-6」に続く第2弾モデルとして投入されました。

長安マツダが開発・生産する電動SUV

  • 協業による開発:EZ-60は、長安汽車が持つ電動化・スマート技術と、マツダのデザインおよび走行性能開発を組み合わせた協業モデルです。マツダは中国、欧州など各市場に合わせてハンドリングや乗り心地を調整しています。
  • プラットフォーム:長安汽車系のEPAプラットフォームを採用。EV専用に最適化された土台が広い室内空間と高い剛性を両立しています。
  • 重量配分:電動車特有のバッテリー配置を活かし、理想的な前後重量配分を実現しています。

コンセプトカー「MAZDA 創(ARATA)」の市販モデル

  • 2024年北京モーターショー:EZ-60は、2024年の北京モーターショーで公開されたコンセプトカー「MAZDA 創(ARATA)」の市販モデルに位置付けられます。
  • デザインの継承:コンセプトカーのデザインを色濃く受け継ぎ、電動化技術と先進的なスタイリングを融合させています。
  • ターゲット:先進的なガジェットを好む都市部のファミリーや若年層を主なターゲットに据えています。

正式なボディサイズと車格

  • 全長:4,850mm
  • 全幅:1,935mm
  • 全高:1,620mm
  • ホイールベース:2,902mm
  • 乗車定員:5名
  • 駆動方式:後輪駆動(RWD)

全長と全幅は日本仕様のCX-5を上回り、サイズ上はCX-60にも近い大型のミドルサイズSUVです。ただし、車高やプロポーション、パワートレーン構成はCX-60と異なります。

EZ-60の中国価格とグレード

正式発売時の価格は11万9,900元から

  • 価格帯:11万9,900元〜16万900元
  • グレード数:全6グレード
  • パワートレーン:BEVとレンジエクステンダー版(EREV)を設定

2025年9月26日の正式発売時に設定された価格帯です。グレード構成の詳細は長安マツダ公式サイトをご確認ください。

日本円換算を見る際の注意点

発売時価格は11万9,900元〜16万900元です。仮に1元=約20〜21円で換算すると、おおむね約240万〜340万円に相当します。ただし、この金額は中国国内価格を単純換算したもので、日本で販売される場合の価格ではありません。

為替レートによって換算額は大きく変動します。また、日本で販売される場合には輸送費、認証費用、税制、装備、保証、販売網などのコストが加算されるため、中国価格をそのまま日本価格として参照することはできません。

BEVとレンジエクステンダーEVの違い

EZ-60の大きな特徴は、純粋な電気自動車(BEV)だけでなく、発電用エンジンを搭載したレンジエクステンダーEV(EREV、中国でいう増程式)を選べる点です。

マツダの発表資料ではPHEVと表記される場合がありますが、中国では一般に「増程式」と呼ばれるレンジエクステンダー型の電動パワートレーンです。CX-60 PHEVのようにエンジンが直接駆動に参加する方式とは異なり、エンジンは主に発電を担います。

BEVはCLTC航続距離最大600km

  • パワートレーン:純粋な電気自動車(BEV)仕様
  • CLTC航続距離:最大600km
  • 駆動方式:後輪駆動(RWD)
  • 特徴:充電インフラが整った環境での日常使いに適したパワートレーンです。

レンジエクステンダー版は総合最大1,301km

  • パワートレーン:1.5Lエンジンを発電専用として搭載するEREV
  • CLTC電気走行距離:最大200km
  • 総合航続距離:満充電・満タン時に最大1,301km
  • 特徴:バッテリー残量が減ると1.5Lエンジンが発電を開始します。ガソリン給油ができるため、充電スポットが少ない環境でも長距離移動に対応できます。

CLTCと日本のWLTCは単純比較できない

CLTCは中国の試験基準であり、日本のWLTCや欧州のWLTPより長い数値が出る傾向があります。実際の航続距離は気温、速度、空調使用、道路状況などで変化します。

公称値上は長距離移動にも対応できる航続性能ですが、1,301kmはCLTC基準のため、日本の実走行で同じ距離を走れることを保証する数値ではありません。

外装・内装と先進装備

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出典:Mazda Motor Corporation

FUTURE+SOUL×MODERNデザイン

マツダの造形美と先進的な電動化技術を融合した「FUTURE+SOUL×MODERN」をデザインコンセプトとしています。

  • イルミネーテッド・シグネチャー:マツダのシグネチャーウイングがLEDで発光。夜間の存在感を高めています。
  • フラッシュドアハンドル:ドアハンドルはボディに格納されるタイプを採用し、空力性能と見た目のスマートさを向上させています。
  • 流麗なシルエット:SUVながらDピラー(後方支柱)周りはクーペのように滑らか。軽快でスポーティな印象を与えます。

約26インチの大型ワイドディスプレイ

インパネには運転席側から助手席側へ広がる約26インチの大型ワイドディスプレイを採用しています。エアコンや各種設定の操作はタッチパネルや音声認識で行います。

グレードによって異なる快適・運転支援装備

EZ-60には先進的な装備が多数設定されていますが、グレードによって標準装備かオプション設定かが異なります。

  • デジタルサイドミラー:一部グレードに設定
  • ゼログラビティシート:設定あり
  • ジェスチャーコントロール:設定あり
  • 高度運転支援機能:設定あり

各装備の詳細なグレード対応については、長安マツダ公式サイトでご確認ください。

EZ-60の海外仕様「MAZDA CX-6e」が正式発表

EZ-60をベースとした海外向けBEV「MAZDA CX-6e」は、2026年1月9日にブリュッセルモーターショーで世界初公開されました。マツダ本社による正式発表は2026年1月12日です。

2026年1月に正式発表

  • 世界初公開:2026年1月9日、ブリュッセルモーターショー
  • マツダ本社の正式発表:2026年1月12日
  • 位置付け:EZ-60をベースとした海外向けBEVとして開発されています。

欧州では2026年夏発売予定

  • 欧州:2026年夏に発売予定
  • オーストラリア:2026年後半に導入予定
  • 欧州仕様の公称航続距離:最大約300マイル(約480km前後)のWLTP値として案内されています。
  • 市場別調整:欧州市場向けにハンドリングや乗り心地が調整されています。音声認識、ジェスチャー認識、運転支援、グレード別のデジタルサイドミラーなどを採用。仕様や装備は国・グレードによって異なります。

中国仕様EZ-60との違い

CX-6eは欧州仕様のBEVのみで、中国仕様のEREVをそのまま輸出するモデルではありません。

EZ-60・CX-6e 仕様比較

SPECIFICATION COMPARISON

比較項目EZ-60 BEV(中国仕様)EZ-60 EREV(中国仕様)CX-6e(欧州仕様)
販売地域中国中国欧州・オーストラリア他
パワートレーンBEVレンジエクステンダーEV
(1.5L発電専用エンジン)
BEV
駆動方式後輪駆動(RWD)後輪駆動(RWD)未発表
全長4,850mm4,850mm未発表(EZ-60ベース)
全幅1,935mm1,935mm未発表
全高1,620mm1,620mm未発表
ホイールベース2,902mm2,902mm未発表
公称航続距離最大600km
(電気のみ)
総合最大1,301km
電気のみ:最大200km
最大約480km前後
試験基準CLTCCLTCWLTP
発売時期2025年9月2025年9月2026年夏(欧州)
2026年後半(豪州)
※中国仕様はCLTC、欧州仕様はWLTPで測定されているため、航続距離の数値は直接比較できません。
※CX-6eの詳細仕様は2026年1月時点での公式発表に基づきます。仕様は変更される場合があります。

CX-6eは日本で発売されるのか

2026年6月時点では未発表

2026年6月時点で、日本導入についてマツダから正式発表はありません。欧州、オーストラリアなどへの展開は発表済みですが、海外展開が始まることと、日本導入が決まったことは別です。

中国価格が日本価格にならない理由

  • 仕様変更が必要:中国仕様をそのまま日本へ導入できるわけではなく、日本の充電インフラ、認証制度、安全基準、通信機能などへの適合が必要です。実際に導入される場合は、中国仕様ではなく海外向けCX-6eをベースに日本市場向けの仕様が設定される可能性があります。
  • コスト加算:輸送費、認証費用、税制、装備、保証、販売網などで価格が変わるため、中国価格の換算額をそのまま日本価格として想定することはできません。
  • 右ハンドル対応:欧州仕様はすでに右ハンドル市場の英国でも案内されていますが、それだけで日本導入を意味するわけではありません。

CX-5後継と断定できない理由

  • EZ-60/CX-6eはCX-5より大きく(全長4,850mm、全幅1,935mm)、マツダからCX-5後継と発表された事実はありません。
  • 日本では別系統の新型CX-5が存在するため、EZ-60/CX-6eを「CX-5後継」と呼ぶことは適切ではありません。
  • EZ-60/CX-6eは、マツダの電動SUVラインアップを補完するモデルと捉えるのが妥当です。

CX-6eの海外展開により、日本導入への期待は高まっています。しかし、2026年6月時点で日本発売、発売時期、価格、仕様はいずれも発表されていません。現段階では「導入の可能性はあるが、確定情報はない」と捉えるのが適切です。

まとめ

MAZDA EZ-60は、長安汽車の電動化・スマート技術と、マツダのデザインや走行性能開発を組み合わせた中国向け電動SUVです。中国ではBEVとレンジエクステンダー版が販売され、正式発売時の価格は11万9,900元からでした。

  • EZ-60は2025年9月に中国で正式発売された
  • 価格は11万9,900元〜16万900元(全6グレード)
  • 中国仕様はBEVとレンジエクステンダーEV(EREV)の2種類
  • BEVはCLTC最大600km、レンジエクステンダー版は電気のみ最大200km・総合最大1,301km
  • 車体サイズは全長4,850mm×全幅1,935mm×全高1,620mm
  • EZ-60をベースにした海外向けBEV「CX-6e」が2026年1月に正式発表された
  • CX-6eは欧州(2026年夏)とオーストラリア(2026年後半)などで展開予定
  • 日本発売は2026年6月時点で未発表
  • 中国価格の円換算額が、そのまま日本価格になるわけではない

さらに、EZ-60をベースとする海外向けBEV「MAZDA CX-6e」が2026年1月に正式発表され、欧州やオーストラリアなどへの展開が予定されています。ただし、日本発売については2026年6月時点で正式な案内がありません。中国価格の単純換算だけで日本価格を予想せず、今後のマツダ公式発表を待つ必要があります。

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【記事に関する注記】
本記事の価格、仕様、発売予定は2026年6月時点で確認できる情報を基にしています。中国仕様と欧州仕様では、装備、バッテリー、航続距離の測定基準、充電規格などが異なります。また、日本での発売、価格、仕様はマツダから正式発表されていません。
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