
Honda Super-ONE(スーパー ワン)は、2026年5月22日に発売された4人乗りの小型EVです。N-ONE e:をベースに車幅とトレッドを拡大し、専用のBOOSTモードや仮想7段シフト、アクティブサウンドコントロールを採用しています。
メーカー希望小売価格は339万200円、WLTCモードの一充電走行距離は274kmです。通常モードの最高出力は47kWですが、BOOSTモードでは70kWまで高められます。
一方で、一般的な軽EVより車幅が広く、航続距離も長距離向けEVほど長くはありません。この記事では、正式発売された市販モデルのスペック、装備、N-ONE e:との違い、どのような人に向いているかを解説します。
本記事は2026年7月時点のHonda公式情報をもとに作成しています。価格、補助金、装備、納期、展示車・試乗車の状況は変更される場合がありますので、最新情報はHonda公式サイトおよび販売店でご確認ください。
この記事のポイント
- Super-ONEは2026年5月22日発売、価格は339万200円
- WLTC航続距離は274km、BOOSTモード時の最高出力は70kW
- N-ONE e:をベースに車幅、トレッド、走行性能を強化
- 運転の楽しさを重視する一方、充電環境や用途の確認が必要
Honda Super-ONEの発売日・価格・基本スペック

Honda Super-ONEは、N-ONE e:をベースとしながら、走る楽しさを重視して開発された小型EVです。Hondaが発売したSuper-ONEの発売日・価格・基本スペックを確認していきましょう。
2026年5月22日に発売
Super-ONEは、2025年10月のジャパンモビリティショーでプロトタイプが世界初公開され、2026年1月の東京オートサロンにも市販予定モデルとして出展されました。その後、2026年5月22日に市販モデルが正式に発売されています。プロトタイプ展示時から一部仕様が変更されている可能性があるため、本記事では発売済みの市販モデルの情報を基準に解説します。
価格は339万200円
Super-ONEのメーカー希望小売価格(消費税込み、除くオプション)は339万200円です。N-ONE e:と共通する軽自動車の価格帯と比較すると高めですが、車両区分は軽自動車ではなく小型乗用車である点に注意が必要です(詳しくは後述します)。
Super-ONEはCEV補助金の対象です。Honda公式サイトでは国の補助金額が案内されていますが、補助額や条件は登録時期や制度改定、予算の消化状況によって変わります。購入前に次世代自動車振興センター、居住自治体、販売店の最新情報を確認してください。
航続距離はWLTCモード274km
一充電走行距離はWLTCモードで274kmです(Honda公式値)。実際の航続距離は、air conditioning(エアコン)の使用状況、外気温、走行速度、積載量などの使用条件によって変化します。日常の移動距離を確認したうえで、余裕を持った充電計画を立てることをおすすめします。
ボディサイズと車両重量
Super-ONEは、全長3,580mm、全幅1,575mm、全高1,615mmというボディサイズを持ちます。ベースとなるN-ONE e:より車幅とトレッドを拡大し、駆動方式はFF、乗車定員は4名、車両重量は1,090kgです。
以下に基本スペックをまとめます。数値はHonda公式値であり、使用条件により実際の航続距離などは変化する場合があります。
| 項目 | Super-ONE |
|---|---|
| 発売日 | 2026年5月22日 |
| 車両価格 | 3,390,200円 |
| 駆動方式 | FF |
| 乗車定員 | 4名 |
| 全長 | 3,580mm |
| 全幅 | 1,575mm |
| 全高 | 1,615mm |
| 車両重量 | 1,090kg |
| 一充電走行距離 | 274km(WLTCモード) |
| 通常時最高出力 | 47kW |
| BOOSTモード時最高出力 | 70kW |
| ドライブモード | ECON/CITY/NORMAL/SPORT/BOOST |
| スピーカー | BOSEプレミアムサウンドシステム・8スピーカー |
| ディスプレー | Google搭載9インチHonda CONNECTディスプレー |
※上記はHonda公式値です。一充電走行距離は使用条件(気温、走行速度、エアコン使用状況など)により実際の数値と異なる場合があります。
Super-ONE最大の特徴「BOOSTモード」
Super-ONEのグランドコンセプトは「e: Dash BOOSTER(イー ダッシュ ブースター)」です。EV特有のシームレスで力強い加速感を活かし、日常の移動を「ブースト(加速)」させたいという考え方が込められています。このコンセプトを最も象徴する装備が、市販モデル最大の特徴である「BOOSTモード」です。
-コピー.jpg)
写真出典:本田技研工業株式会社
最高出力を47kWから70kWへ引き上げ
Super-ONEは、通常モードでは最高出力47kWですが、BOOSTモードを選択すると最高出力が70kWまで引き上げられます。街中での通常走行はもちろん、ここぞという場面で力強い加速を得られる点が特徴です。
仮想7段シフトとパドルシフト
BOOSTモードでは、仮想7段シフト制御が採用されています。ステアリングのパドルシフトを操作することで、仮想的な変速操作を楽しむことができます。
ただし、Super-ONEは実際に多段変速機(トランスミッション)を搭載しているわけではありません。EVならではのモーター駆動を活かしつつ、変速時の感覚を電子的に演出する機能である点にご注意ください。
アクティブサウンドコントロール
BOOSTモードでは、アクセルやブレーキの操作に連動して、車内に仮想的なエンジンサウンドが再生されるアクティブサウンドコントロールも採用されています。あわせて、BOOSTモード選択時にはメーター表示や助手席側インパネのイルミネーション表示も専用のデザインへと切り替わります。
これらはいずれも、実際のエンジンや変速機を搭載しているのではなく、EVの走行フィーリングに変速感や音の演出を電子的に加える機能です。

写真出典:本田技研工業株式会社
5種類のドライブモード
Super-ONEには、ECON・CITY・NORMAL・SPORT・BOOSTの5種類のドライブモードが用意されています。
- ECON:電費を意識した省エネ志向のモード
- CITY:市街地走行を想定したモード
- NORMAL:標準的な走行特性のモード
- SPORT:よりダイレクトな加速フィーリングを楽しめるモード
- BOOST:最高出力70kW、仮想7段シフト、アクティブサウンドコントロールを組み合わせた専用モード
CITYモードでは、アクセルペダルの操作だけで加減速から完全停止まで行えるシングルペダルコントロールが採用されています。ただし、これはあくまで運転支援機能であり、状況に応じてブレーキ操作が必要になる場面があります。周囲の状況をよく確認しながら利用しましょう。
Super-ONEとN-ONE e:の違い
Super-ONEは、軽乗用車のN-ONE e:をベースに開発されていますが、車体サイズや走行性能、価格帯には明確な違いがあります。ここでは、ベース車であるN-ONE e:との違いを整理します。
軽自動車ではなく小型乗用車
Super-ONEの全幅は1,575mmで、軽自動車規格の上限である1,480mm以下を超えています。そのため、Super-ONEは登録上、軽自動車ではなく小型乗用車に区分されます。軽自動車税ではなく、普通車と同様の区分で登録・維持する車両である点は理解しておく必要があります。なお、税額や維持費の詳細は制度改定の可能性があるため、購入前に最新の情報を確認してください。
また、軽自動車専用のスペースや、幅の狭い機械式駐車場を利用する予定がある場合は、事前に寸法制限を確認することをおすすめします。
車幅とトレッドを拡大
Super-ONEは、N-ONE e:に対して車幅とトレッド(左右のタイヤ間隔)を拡大しています。これにより、ブリスターフェンダーを備えたワイド&ローなスタンスと、走行安定性の向上を狙った設計が特徴です。
走行性能とデザインの違い
N-ONE e:が日常の使いやすさを重視して設計されているのに対し、Super-ONEはBOOSTモードや仮想7段シフト、アクティブサウンドコントロールなど、運転そのものを楽しむための専用装備を数多く備えています。外観もブリスターフェンダーや専用エアロパーツにより、より個性的でスポーティな仕上がりとなっています。
価格と航続距離の違い
Super-ONEの価格は339万200円、WLTC航続距離は274kmです。N-ONE e:と比較すると、価格帯は上がる一方、航続距離はN-ONE e:よりやや短くなっています。これは、Super-ONEが航続距離の最大化よりも走行体験を重視して開発されていることが背景にあると考えられます。
以下に主要な違いをまとめます。N-ONE e:の価格は、グレードにより異なるため、最新情報はHonda公式サイトでご確認ください。
| 項目 | Super-ONE | N-ONE e: |
|---|---|---|
| 車両区分 | 小型乗用車 | 軽乗用車 |
| 全長 | 3,580mm | 3,395mm |
| 全幅 | 1,575mm | 1,475mm |
| 全高 | 1,615mm | 1,545mm |
| 乗車定員 | 4名 | 4名 |
| 一充電走行距離 | 274km | 295km |
| 最高出力 | 47kW/BOOST時70kW | 47kW |
| 主な性格 | 走行体験・趣味性重視 | 日常の扱いやすさ・実用性重視 |
どちらが優れているというより、日常の使いやすさを重視するならN-ONE e:、運転そのものの楽しさや個性的なデザインを重視するならSuper-ONE、というように用途の違いとして捉えるとよいでしょう。
Super-ONEのデザインと室内装備
Super-ONEのデザインコンセプトは「キモチタカブル メイカイ エクステリア」です。担当デザイナーはインタビューで、あえてセオリーから外れた造形に挑んだと語っています。1983年発売の「シティ・ターボII」を想起させる要素も感じられますが、Hondaがシートやデザインを直接的なオマージュと公式に説明しているわけではありません。ここでは、外観・室内・装備の特徴を紹介します。
ブリスターフェンダーと専用エアロ
Super-ONEの外観で目を引くのが、大きく張り出したブリスターフェンダーです。タイヤの左右間隔を広くするワイドトレッド化に合わせてデザインされており、ワイド&ローのスタンスを強調しています。
また、フロントおよびリアにはエアダクトが設けられています。これらは装飾ではなく、車体まわりに滞留する空気を整流する目的で設計されており、空気抵抗やリフトの低減を狙った設計で、走行安定性を支える機能を持たせています(比較試験データは確認できていないため、効果の大小については断定を避けます)。
-コピー.jpg)
-コピー.jpg)
-コピー.jpg)

専用スポーツシート
室内には専用スポーツシートが備わり、水平基調のインストルメントパネルと合わせて、走りを意識した空間を演出しています。

写真出典:本田技研工業株式会社
BOSEプレミアムサウンドシステム
Super-ONEには、Hondaの小型モデルとして初採用となるBOSEプレミアムサウンドシステムが搭載されています。8スピーカーに加え、荷室には13.1Lのサブウーファーが備わり、車内で音楽やアクティブサウンドコントロールの音をより楽しめる構成となっています。
-コピー.jpg)
写真出典:本田技研工業株式会社
Google搭載9インチディスプレー
センターには、Google搭載9インチHonda CONNECTディスプレーが備わります。ナビゲーションや各種アプリをディスプレー上で利用できます。
そのほか、安全運転支援システムのHonda SENSINGを標準装備しています。衝突軽減ブレーキ、渋滞追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、車線維持支援システム、トラフィックジャムアシスト、誤発進抑制機能、パーキングセンサーなどを備えています。ただし、これらは運転を支援する機能であり、事故を完全に防ぐものではありません。運転者自身による周囲確認と安全運転が引き続き必要です。
Super-ONEの実用性と注意点
4人乗りと荷室の使い勝手
Super-ONEの乗車定員は4名です。リアシートにはダイブダウン/チップアップ機構が備わっており、荷物の大きさや形状に合わせて荷室のレイアウトを変えられます。とはいえ、車格を考えると、大きな荷物を頻繁に積む用途では容量に限りがある点は理解しておきましょう。
普通充電と急速充電の目安
Honda公式発表によると、充電時間の目安は以下の通りです。
- 普通充電:約4.5時間(6kW以上の普通充電器を使用し、充電残量警告灯点灯時から満充電までの目安)
- 急速充電:約30分(50kW以上の急速充電器を使用し、充電残量警告灯点灯時から80%までの目安)
いずれも目安であり、気温、バッテリー温度、充電器の性能などによって実際の充電時間は変化します。急速充電の30分はあくまで80%までの時間であり、満充電までの時間ではない点にご注意ください。
また、ディーラーオプションのHonda Power Supply Connectorを使用すると、最大1,500Wまでの外部給電が可能です。
自宅充電環境を確認したい
Super-ONEに限らずEV全般に言えることですが、自宅や勤務先に充電環境があるかどうかで使い勝手は大きく変わります。購入を検討する際は、自宅の駐車環境に普通充電設備を設置できるか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
長距離移動では充電計画が必要
WLTC航続距離274kmという数値は、頻繁に高速道路を使った長距離移動を行う場合、途中での充電計画が必要になることを意味します。日常の移動距離が短く、自宅や生活圏内で充電が完結する使い方であれば扱いやすい一方、長距離移動が多い方は充電スポットの位置や所要時間を事前に調べておくとよいでしょう。
オーナーレビューに見るSuper-ONEの実感
向き不向きの前に、実際のオーナーの評価も見ておきましょう。carview!(カービュー)のSuper-ONEユーザーレビューには発売直後で20件を超える評価が寄せられ、総合評価は5点満点中4点台後半。BOOSTモードでの加速感やコーナリングの楽しさ、個性的なブリスターフェンダーのデザインが満足点として語られています(参考:carview! Super-ONE ユーザーレビュー)。
一方で、1充電200km前後という航続距離は冬場にさらに縮むという指摘、収納の少なさや商用車然とした内装素材への不満も見られます。本記事の「おすすめの人・向かない人」の整理は、この初期オーナーの実感ともおおむね一致しています。
Super-ONEがおすすめの人・向かない人
ここまでの内容を踏まえ、Super-ONEがどのような人に向いているか、逆にどのような人は慎重に検討すべきかを整理します。あくまで一般的な傾向であり、実際の使い方によって最適な選択は変わります。
おすすめの人
- コンパクトなEVで運転の楽しさを重視したい人
- 自宅や勤務先に充電環境を用意できる人
- 日常の移動や近中距離ドライブが中心の人
- 仮想シフトやサウンド演出に魅力を感じる人
- 個性的なデザインを求める人
慎重に検討したい人
- 高速道路を使った長距離移動が多い人
- 自宅や生活圏内に充電環境がない人
- 軽自動車と同じ税区分や車幅を期待している人
- 静粛性を最優先し、仮想エンジンサウンドを必要としない人
- 荷室容量や後席の広さを最優先する人
まとめ

本記事では、2026年5月22日に発売されたHonda「Super-ONE」の価格・スペック・装備・N-ONE e:との違いについて解説してきました。最後に重要なポイントを振り返ります。
- Super-ONEは2026年5月22日に発売された小型EVで、価格は339万200円
- 航続距離はWLTCモード274km、通常時47kW・BOOSTモード時70kWの出力を発揮
- 仮想7段シフトとアクティブサウンドコントロールを採用
- BOSEオーディオ、Google搭載ディスプレー、Honda SENSINGを標準装備
- N-ONE e:より車幅が広く、軽自動車ではなく小型乗用車として登録される
Super-ONEは、航続距離や室内空間だけを追求したEVではなく、音、表示、加速感、仮想シフトを組み合わせて運転の楽しさを演出したモデルです。一方、軽自動車ではないことや、WLTC航続距離が274kmであることは購入前に理解しておく必要があります。
自宅充電の可否や普段の走行距離を確認したうえで、販売店で実車とBOOSTモードのフィーリングを体験して判断しましょう。展示車・試乗車の有無は、Honda公式の販売店検索でご確認ください。
本記事は2026年7月時点のHonda公式情報をもとに作成しています。価格、補助金、装備、納期、展示車・試乗車の状況は変更される場合がありますので、最新情報はHonda公式サイトおよび販売店でご確認ください。
あわせて読みたい